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20歳 金ヶ崎の撤退戦2
信長を始めついてきた兵士は皆ボロに着替えた。
信長様や勝家様は体がでかいので、
サイズが合わずにパツパツだ。
自分も人のことは言えないが。
信長は、
「突然の申し出なのに受けていただき感謝する。朕らの着ていた服は、後で売りにいって生活のたしにするがよい。」
と言うと、
部落の男は、
「こんなにしてもらって返って申し訳ねぇだ。メシも食べていってくだせぇ」と、
汁だらけの米ととイノシシの肉を出してきた。
行軍食ばかりだったので、温かいメシは、中身はともかくうまかった。
久しぶりに屋根のあるところで寝られた。雑魚寝だったがこの状態じゃ文句も言えない。
隣では信長様も柴田様も寝ている。
もちろん外では見張りはがいる。
静かだが油断はできない。