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20歳 金ヶ崎の撤退戦
信長は決めたら早かった。
危機管理能力が鋭いのだろう。
たいした時間をかけずに決めた。
「さっさと逃げるぞ」
「サル、金柑がしんがりな」
「各々、京で会おうぞ」
言うと、自分はさっと森に入っていった。
急いで、側近と勝家も後を追う。
俺もおいて行かれないように後を追った。
途中、部落を見つけた。
信長は、声をかけて家に入る。
家の中には怯えて刀を構える男と、
同じく怯えて震える嫁と子供が2人いた。
信長は、
「そちらの服と朕の服を交換したい。」
「部落のものどもを集めて、こいつら全員の服も交換したい」
次郎は、
(殺して奪えばいいものの)
と、あきれていた。
時代考証する小説ではありません。
あくまでファンタジーです。
あしからず。