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再誕生
転生刑
3xxx年、極刑の代わりとして過去の人間に転生させる刑罰が制定される。
蒼川 次郎。
強姦罪、殺人罪で転生刑に処された。
行先は1530年、農民の息子として。
おぎゃあ------
産婆に抱かれた玉のような男の子は大きな声で泣いた。
何か話したいけど話せない。
話したいが口も舌も上手く動かせないのだ。
次郎は、とてもやきもきしていた。
記憶は転生前のままだ。
出された乳首に吸い付く。それしかできない。
手も足も上手く動かせない。頭も座らず、とても落ち着きがない。
排せつ物が気持ち悪い。
お腹がすいて不快でも泣くことしかできない。
「くそっ!なんでこの俺が!」
次郎は憤っていた