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Ⅱ 旅立ちと戦い

魔王軍幹部と魔王討伐する事になったんですが!?


Ⅱ 旅立ちと戦い


『そ、それじゃあペルセポネさんは俺とヘルに協力してくれるって事でいいのか?』


そう。魔軍総括官であるペルセポネが協力を持ち掛けてきたのはついさっきだった。


『ええ。問題ないわ』


ペルセポネはどうやら好奇心が高いのか?興味を持っただけで協力するなんて。


『我が主よ。ヘルが思うにペルセポネは嘘をついていないですよ』


ヘルがそう言う。やっぱり魔族には魔族にしかわからない者とかあるのかな。


『まあ、あまり警戒しないで頂戴。気が変わるわよ?』


『は、はい』


なんて恐ろしく怖い一言なんだよ。足がすくんでしまった


『それで?ペルセポネ。質問さしてもらうが現在の魔王軍はどうなっている?』


どうやらヘルは俺と話す時以外は口調が荒くなるみたいだ


『ええ。まず、現在の魔王サタンと私たち幹部は滅ぼされた魔王によって追放されていた存在よ。魔王がいて副官がいて次に魔帝Ⅲ将がいてその次に魔族四天王、そして私の立ち位置である魔軍総括官、その下には魔軍12将総括、そして魔軍12将、幹部はこんなところかしら』


どうやらこのペルセポネさんの魔族としての立ち位置は相当高位な者らしい。


『へ~、その立ち位置を捨ててまで我が主に興味を持ってくれているのか。いやはや光栄ですね。我が主』


ヘルが嬉しそうにそう話す


『それより私も質問があるんだけど?』


ペルセポネがヘルに話す


『何かな?』


ヘルはなんでも来いと言わんばかりの顔で切り返す


『彼の能力で私は魔力を補給できた見たいだけどキスで起こるのは補給だけなの?』


ペルセポネが自分の疑問をヘルに聞き返す


『んーー。今現在使えるのは魔力補給だけだね』


とヘルがなにかを考えながら呟くと


『今現在ということはまだあるのかしら?』


すかさずペルセポネが切り返す。


『うん。そうだよ!我が主ユウ・ファロンは相手魔族からの好感度で能力が変わるのよ』


えーーー、俺も初耳。てか一言も初声ていない俺ヤバイ。


『『好感度?』』


俺とペルセポネさんが同時に質問をすると


『そう。主の目ではもう把握出来ると思いますが、好感度の数値によって使える能力が変わります。』


『俺の目?あ、本当だ』


突如ペルセポネを見ると頭のなかに数値が浮かび上がってくる。


ペルセポネ 86


『これ、どれくらいが基準なんだ?』


86という数字が高いのか低いのかがわからない。


『そうですね。75以上は明確な好意です。因みに65以上が能力の対象です』


ヘルが淡々と語る中、86という数字が高いということだけがわかった。

 

『ち、ちなみに最大は?』


『最大は200です。しかし200は早々出ませんよ。150がほぼ最大と思っていただければ』


ヘルがそう話す。


『ち、ちょっと待って。ねえユウ・ファロン私の数値はいくらだったの?』


ペルセポネがユウの肩をつかみ話す。いつになくなにか必死さを感じる。


『は、86です』


そう告げた瞬間にヘルはほおっとニヤケながらペルセポネをみて、ペルセポネはというと顔を赤らめながら手で隠している。


『だ、だって、キスとか初めてだし。意識したらバレると思って必死に態度変えてたのに。』


可愛い。本心で心からそう思ってしまった。


『なるほど。我が主に協力する一番の理由はそこだったのね。』


ヘルが成る程っていう感じで納得してその前でペルセポネが顔を赤らめながらうつ向いている。何この状況


『でも良かったですね!これでペルセポネがはっきりとした好意を主に持ってるとわかりましたね』


ヘルがうきうきとした感じでそう呟く


『ま、まあ。でも好意が裏切らないって話に繋がるか?』


俺は気になってしまってヘルに聞き返した


『はっきりとは言えませんが、とりあえず今は大丈夫でしょう!』


ヘルは何かを悟ったようにいう、と、そんな話をしていると


『伏せて』


ペルセポネが急にユウとヘルに告げた。


『ど、どうかしましたか?』

  

ドコン


いきなりの事で正直訳がわからなかった。でもはっきりとユウの横には魔力弾による穴が開けられていた。


『こ、これは』


もし伏せて無かったらそう思うとゾッとする


『我が主。危なかったですね』


ヘルは平然と立っていた


『ヘルは魔力弾聞きませんから大丈夫ですよ』


ヘルがニコリと微笑む

そーいえば陽気だから忘れてたけど一応ヘルも元々魔王だったんだよな


『ガーゴイルね』


ペルセポネがそう呟くと空には大群のガーゴイルが浮かんでこちらに向けて魔力弾を放とうとしていた。


『グギギ ソウカツカン ペルセポネ

 ウラギリ コロス』


ガーゴイルは片言に話していた。


『調度いいわ。ユウに見せてあげるわ。私の魔力弾』


そう言うとペルセポネは空に手を突き上げた


『魔の理よ 知の朧気よ 闇の魔力をこの手に』


魔漣言だな。とヘルは呟いていた。ペルセポネがそう言うと彼女の両手に膨大な魔力を感じられる。


『魔力弾』


ドガーーーーーーーン


一瞬でガーゴイルは消え去った。一匹だけガーゴイルが消滅せずに落ちてきた。


『グギギ マグンソウカツカン ペルセポネ ウラギリ レヴィアタンサマニ レンラク ヲ』


そう呟くとガーゴイルは消え去った。消え去るまえのガーゴイルの台詞を聞きペルセポネが呟いた


『レヴィアタンか。ややこしい奴に連絡してくれたわね。はあ』


あんなに強いペルセポネさんがややこしいって言うことはどんな敵なんだろ。とユウは思った。


『まあ、でも我が主。これでペルセポネは信じても大丈夫そうですね。』


ヘルは嬉しそうに話す。


『大丈夫だけど何でそんなに味方が増えると嬉しそうなんだ?』


ユウは不思議そうに質問した。


『私一人で主を守るのはしんどいので』


その言葉は俺の胸にグサリと音を立てて刺さった。


『そんな事よりユウ。ヘル様。東にあるザドラン平原まで一旦逃げましょう』


ペルセポネはそう呟いた


『ザドラン平原ですか?あそこ何もないですよ?』 


ザドラン平原。周囲40㎞が全て平原になっている場所だ。昔はザドランって街があったらしいけど昔に魔王軍に壊滅されて今はないらしい。そのザドランの街跡以外は永遠と平地が続く平原だ。


『だからこそよ。平地じゃないとレヴィアタンにた(は勝てないわ』

  

俺は理解するのに少し時間がかかった



レヴィアタンから逃げるためにザドラン平原まで行く事になったユウ達はザドラン平原までの道のりを歩きながら話していた


『それで、レヴィアタンってどこが厄介なんですか?』 


俺はペルセポネが厄介だと言うレヴィアタンについて話を聞いていた。


『どこもかしこもよ。』


ペルセポネはよっぽど苦手らしくレヴィアタンについては話そうとしない。


『ヘルはしらないのか?』


俺は退屈そうに空中を浮遊しているヘルに訪ねた。


『はいはい!勿論存じてますよ!レヴィアタン、魔軍12将の総括ですね。ペルセポネより一つ下の立ち位置ですね。異名はアンデッド クイーンそれ以外は知りません』


おいおい。肝心の攻撃方法とか弱点とかそこら辺をしらないのかよと心の中語りかけた。


『あの小娘は主に魔族の召喚魔法を使用するわ。そして、ややこしいことに制限がないから死ぬほど出してくるわ。そして彼女自信のスペックも高いわ。まあ、魔軍12将の総括何だから当然と言えば当然なんだけどね。』


無限の召喚魔法そんな。無敵じゃないか。とユウは思った


『平地じゃないと崖や家の影から魔物を召喚されて厄介なのよ。』


なるほど。平地を選んだ理由はそこにあるのか。


『それじゃあ迎え撃つんですね』


ユウは今後の対策を聞いた


『ええ、この先もちょくちょくちょっかいを出されたら厄介だからね。この際仕留めてやるわ』


ペルセポネは強い口調でそう告げた


『それで?ペルセポネ勝算はあるの?』


ヘルが疑問を問う


『ええ。彼女が召喚出来るのは魔力弾で仕留めれる雑魚ばかり。私が雑魚とついでにレヴィアタンも沈めるわ』


ペルセポネは自信満々にそう言う。


『さすが元魔軍総括官よね。ペルセポネは召喚魔法は使えないの?』


ヘルはそう言う。


『使えることは使えるけど彼女程は使えないわ。召喚魔法なら彼女の方が格段に上よ』


ペルセポネは憎たらしそうにそう呟く。


『それで俺は何をすればいいですか?』

 

不安と恐怖を混じらせながらユウが問う。それもそのはず相手は魔王軍の幹部だ。


『見てればいいわよ。貴方もヘル様も』


『え?』


情けない声が出た。自分は見てるだけでいいらしい。


『で、でも』


『私一人で充分よ。今日は魔力補給も出来ないみたいだし見てて頂戴』


ペルセポネは淡々と話す。


『まあ、ヘルは主が死ねば消えちゃうから出来れば主も無理はしないでくださいね』


ヘルもそう呟く。どうやらユウが死ねばヘルも死んでしまうらしい。


『わかった。それよりもう着きそうですよ』


ユウは目的地のザドラン平原を指差してそう言う。


『あら、あそこが。本当になにもないわね』


丘を越えたらそこはただ広がる平原だった。奥の方に遺跡のようなものも見えるザドラン遺跡だ。


『それで?いつ頃来ると予報しているの?』


ヘルがそう聞いてるときにペルセポネが血相を変えた。


『どうやらすぐ来るみたいね』


ペルセポネがそう告げる。ヘルも顔を強張らせながら警戒している。すると辺り一面が真っ暗になった。正確には夜なのだがそれより明らかに真っ暗だった。


『ガーゴイルの伝令は事実のようですね』


暗闇の奥から声が聞こえる。目を凝らせば人が立っているのがわかった。


『来たわね。レヴィアタン』


ペルセポネがそう告げると暗闇のなかから一歩ずつその人物が近づいてくる。


『お早い到着でございますわね。勇者の血族と魔軍総括官ペルセポネ。いいえ、元と付けるべきですかしら』


その人物がピタリと止まり添う告げた。


『皮肉は結構よ。そんなに魔力を放って。そんなに存在を伝えたかったのかしら?』


凄まじい魔力の流れを感じる。それはあまり魔力探知に優れてないユウですら感じ取れる程だった


『そちらも皮肉はよしてください。勇者の血族の男。はじめましてですね。そしてサヨナラです。私の名前はレヴィアタンともうします』


丁寧に話しているのとは裏腹に殺意がビンビンに感じ取れる


『この場所が貴方達の墓場となります』


そう告げるとレヴィアタンはさっきとは比べ物にならないほどの殺気と魔力を放った。


『いきますわ。汝に付き従い今宵ここに姿を示すがよい。』


レヴィアタンは言霊を唱え始めた


『来るわよ』


ペルセポネは戦闘体勢に入る


『主。来ます』 


ヘルも警戒した。


『来なさい。リヴァイアサン』


そう告げると魔方陣の中から巨大で凄まじい魔力を持ったドラゴンのような生き物が表れた


『うそ。』


ペルセポネが信じられないと言いたげの表情呟く


『ユウ。ヘル様いざとなっあら逃げなさい。この魔物はS級の危険生物よ。まさかこれを召喚出来るようになってるなんて。』


ペルセポネは恐怖した。


『では、パーティーの終演と行きましょう』


レヴィアタンが不敵に呟く



『貴方いつからそんな上級召喚魔法を使えるようになったの?』


ペルセポネが問うとレヴィアタンが答える


『さて、いつ頃だったでしょうか。まあ。これから死ぬ貴方には関係のないことではないでしょうか』


レヴィアタンはクスクスと笑いながらそう告げた


『貴様ああああ』

 

ペルセポネが怒りを露にした


『魔力弾』


ドガーーーーーーーン


リヴァイアサンに命中し凄まじい爆煙があがる

 

『無理無理。その程度ではリヴァイアサンを傷付けることは出来ませんよ』


レヴィアタンは余裕の笑みを浮かべながらそう告げた


『古今の最弱の力を手にし西から東へ我が統べるすべての源に現れよ。分裂光魔弾』

 

先程とは比べ物にならないほどの魔力弾がリヴァイアサンに向けられる


『ガアアアアア』


リヴァイアサンが口から凄まじい威力の火炎を放った。


『くそ』


ペルセポネがそれを避ける


『ふふふ。どうしました?まさか逃げることしか出来ないとでも?』


レヴィアタンは相変わらず余裕の笑みで浮かべている。


『くそ。S級魔獣なんて聞いてない』


ペルセポネは攻撃を上手く避けながら話す。その表情には余裕がない。


『そろそろ私も出向きましょう』


レヴィアタンが参戦する


『リヴァイアサンでもいっぱいいっぱいなのに。』


ペルセポネは焦りを覚えた。リヴァイアサンすら倒せないのにそれにレヴィアタンも相手をしないといけないという心情からだ


物陰


『まずい。ヘルどうしよう。ペルセポネさんが』


物陰から見ていたユウがそうヘルに訪ねる


『どうしましょうか?主。』


ヘルがそう問い返す。


『どうするって。助けるしかないよ』


ユウがそうヘルに話す。


『勝算はあるんですか?』


ヘルはとてもユウには勝算があるとは思えなかった。


『ない、けど』


ユウが弱々しい声で呟くとヘルはやっぱりという感じで呆れた、


『主。助ける勇気と自己満足は別ですよ?ペルセポネを助けて主が死んだらどうするんですか?』


ヘルは本心を口にした。勿論ユウが自己満足とは思っていないがそういうしか無かった。


『自己満足じゃないけどあの人は助けないと。こんな俺のために敵と戦ってくれてるんだ。俺がなにもしないのは筋違いじゃないかな』  

 

ユウの目は決意は強かった。ヘルはふふと微笑みながら話始めた


『主がそれほど覚悟しているなら止める余地は私にはありません。しかし、主がいっても無駄死にするだけです。』


ヘルは冷たくもどこか優しい表情でそう告げる


『で、でも行かないと』


『はい。私がいきます』


ヘルはそう告げると何処からともなく鎌を出した


『これでも元魔王です。ご心配なさらずとも必ず勝利を納めます』


ヘルも覚悟をした


『ヘル』


『では、向かいます。主はここで待っていて下さい。直ぐに済みます』


そう言うとヘルは凄まじい魔力を放ちながらペルセポネの元へと向かった。


魔王幹部と魔王討伐する事になったんですが!?


ザドラン平原は辺り一面が火の海になっていた。リヴァイアサン。ペルセポネ。レヴィアタンの戦いのせいだ。


『ヘル様?』


ペルセポネは驚いたように呟く


『主の指示で少し手を貸します。リヴァイアサンは私にお任せを』


ヘルはそう言うとリヴァイアサンに向かっていった


『どーいうことですの?あれは女性で唯一の魔王となりそこから姿を眩ました斬激の鎌姫ヘルではなくて?』


レヴィアタンは信じられないものを見たように呟く。


『その通りよ。この場にヘル様がいてくれたのは好奇ね。行くわよレヴィアタン』


ペルセポネは勝算を見いだしたかのように呟く。


『く、いいでしょう。いきますわ』


レヴィアタンも戦闘体勢に入る。その頃ヘルの方は



『ハアハア。さすがはS級魔獣ですね。』


ヘルはリヴァイアサンとの戦闘で傷を負っていた。


『グオオオオオオ』


リヴァイアサンが氷の息吹を放った。


『千鎌 翔砕』


氷の息吹がまっぷたつに切られる


『まったく。こんなに戦うのは久々なので私も疲れてるみたいですね』


ヘルは息を切らしながら言う。


『ガアアアアア』


リヴァイアサンが闇の砲煙を放つ


『これをするのは疲れるのですが。致し方ありません、リヴァイアサン貴方を滅します』


そう告げるとヘルの魔力が最大限に上がっていく


『我。魔王なり。汝、魔王の配下における魔獣なり。力による抵抗を止め、今そこに平伏せよ』


そう言うとリヴァイアサンの動きが止まり突然地面に這いつくばる体制になった。


『ようやく首が切りやすくなりましたわね。これにておさらばです。魔鎌エス・デス』


そう言うとヘルの手の鎌が巨大の魔力が集まり始めた


『私は主と敵対するものに容赦することはありません。貴方もいきなり召喚されたようなので同情はしますがお仕舞いです』


するとその鎌がリヴァイアサンに降り下ろされた


『ギャァァァァァァ』


リヴァイアサンの声がどんどんか細くなりそして息絶えた。


『ハアハア、力を、つかい、過ぎたようですね』


ヘルは魔力切れで空中から落下する。そしてそれをユウがキャッチする。


『お疲れさまです。ヘル』


ユウは笑顔と心配の顔を浮かべながらそう呟く。

 

『ふふ、ありがとうございま』


そう言いかけたところでユウがヘルにキスする


『ん』


あのヘルの顔が見る見るうちに真っ赤になる。そして唇が離れる


『ヘルも魔族でしょ?俺の回復が聞くと思ったんだけど大丈夫?』


ユウが心配そうにヘルを見つめる


『だ、大丈夫ですよ。我が主』


ユウは戸惑いからようやく覚め笑顔でユウを見る


『ユウでいいよ』


『ではユウ様。ありがとうございます』


ヘルが今までに見たことのない笑顔をユウに向ける。


その頃のペルセポネとレヴィアタンは


『嘘。リヴァイアサンが』


レヴィアタンは驚愕と絶望の表情を見せる


『それは元魔王だからね。当然の結果ね。さて、レヴィアタン貴方も終わりよ』


ペルセポネは手に魔力をためた


『ふふふふ、ははははは』


レヴィアタンは笑った


『何がおかしい』


ペルセポネは怒りを見せながらながらそう告げる


『リヴァイアサンがやられたのは驚きましたしあれほどの物は召喚出来ないけれど』


そう告げるとレヴィアタンは魔方陣を作り言霊を唱え始めた 


『闇の魔獣達よ。我が力となれ、キマイラ。マンティコア。デスナイト』


そう告げると三体の魔獣が魔方陣から姿を表した。


『くそ。さらに面倒』


そう呟いた途端魔獣達が一斉に火炎をペルセポネに向けて放つ


『うそ』


ドガーーーーーーーン


『終わりですわね』


ペルセポネはかろうじて立ってはいるがリヴァイアサンとの戦いとレヴィアタンとの戦いで既に限界が近かった。


『く、くそ』


ペルセポネは今度こそ敗北を決意した。その時


『ペルセポネさん』


ユウが叫ぶ


『ユウ?』


『あれは、勇者の血族?』


レヴィアタンがユウの方をにらむ


『こっちに来てください』


ユウは続けて叫ぶ。ペルセポネもユウに向かってくる


『何かするようですね。させません。キマイラ。デスナイト。マンティコア。二人とも一辺に片付けなさい』


レヴィアタンがそう言うと三体は再び火炎を放つ


『させません。鎌盾』


ヘルが火炎を防ぐ


『くそ』


レヴィアタンは悔しそうに呟いた


『どうしたの?ユウ』


ペルセポネはふらふらになりながらもユウの元へとたどり着く


『ペルセポネさん』


『何かし』


そう呟いた瞬間ユウがペルセポネにキスをした


『ん』


ペルセポネは最初は戸惑いながらもユウの頭の後ろに手を回した。そして唇が離れる


『よし。これで大丈夫ですね』


そうユウが呟くとペルセポネの魔力が最大限に回復していた


『これは。ヘル様の加護の?』


ペルセポネは不思議そうにそう告げる


『ペルセポネさんがレヴィアタンと戦っている間に日付が変わりました。これで全開ですね』


ユウは笑顔でペルセポネに話す。


『俺は弱いしサポートしかできないけど、ペルセポネさん勝ってください』


ユウがそう告げるとペルセポネはユウに抱擁をした


『ありがとう。ユウ。必ず勝ってくるわ』


そう言うとペルセポネは再びレヴィアタンの方に向かう

ユウの頬はほんのりと赤かった


『ヘル様。代わります』


『お願いします』


ペルセポネが再びレヴィアタンの元へと立ちヘルはユウの元へと下がった。


『ふふ、何をしたのかは知りませんがまたやられ』


そう言いかけたところでレヴィアタンは驚愕する

魔獣が既に消滅していた


『うそ』


レヴィアタンは驚きを隠せなかった


『あの男に、勇者の血族はなにをしたの?』


レヴィアタンがそう問う。


『さあ。教える義理はないわ。それに』


ペルセポネは膨大の魔力を右手に込めた


『貴方は忘れているようだけれど、私の魔力量は魔王に匹敵するのよ』


そう告げるた後にペルセポネはレヴィアタンに向けて魔力弾を放つ


『そう、でしたね。わ、たしが、総括、官に慣れなかった理由は、貴方より、よわ、かったから、ですよね』


そう言うとレヴィアタンは気を失い地に落ちた。


こうして魔王軍の幹部からの刺客にユウ達は勝利を掴んだ。


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