キモチ
また、忌々《いまいま》しい朝になる。
なんでワタシは朝がキライんだっけ?
あぁ、そうかつまんないからだっけ?
こんな所に居たくないだけで、
苦しくなるだけで、
その苦しみを他人にやっても、
なにも変わんなくて、
いつまでも、
いつまでも。
昨日から、いや、一昨日から
ミカの様子が変だった。
それも、あたしにだけ。
おかしいなんてもんじゃなかった。
ミカに嫌われたら、
どうなってしまうんだろう?
どんどん、
みんな、
離れて、
いってしまうの・・・?
怖い
恐い
コワイ。
あたし1人になっちゃう。
コワイ
ミカは、ふざけてるんだよね。
冗談なんだよね。
うますぎるよ。
ねぇ。
ミカ、どうなるの。
麻衣はそこまでキライじゃないけど
どうしても
必要って訳じゃない
ワタシから
他の人から
どんどん離れていくだけ
それだけだもん
ワタシは全然悪くない
だって
うち等のなかにいる
あんたはつまんなさそうだったよ
麻衣
このつまんないトコで
ワタシの玩具に
なったんだよ
いつかは
捨てるかもだけど
まだ
利用できるから
楽しませてよ
はやく
昨日、うちはミカと一緒に麻衣に
ハジマリを宣言したんだ。
麻衣は驚いていたけど
ミカは
当たり前というように
嗤った。
なにもかも
自分の思いどうりだといっているかのように。
別に、いじめとか、はっきりいって
どうでもよかったけど
うちも
ミカみたいな顔で嗤ってみたくなった。
あんな風に人が一瞬にして
変貌するなんて、
とても
恐かった。
鳥肌がたった。
けど
とても
惹かれた。
一瞬の迷いは消えて、
嗤いがあふれた。
『今日から、本番だ。』