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ナカヨシ

「おはようございます!」

朝から先輩に対して大声で挨拶をする。

この学校じゃ、当たり前のこと、しなかったらどんな目にあうか。

バレー部は毎日毎日、朝練がある。

先輩の人数は、全部で16人、3年が14人で2年が2人。

少ない方らしい。

1年は10人。

A組が4人でB組が3人E組が3人だ。

話したことがない人もいたけど、みんなそれなりに仲良しだった。

バレー部はそこそこ上下関係が厳しかった。

始めに、2年から、色んなキマリを教えてもらった。どれも、ワタシにとってはくだらないコトだった。


挨拶は、1人につき2回。

ボールを渡す時はお願いします、という。

朝練は、先輩が来る30分前に来ていること。

パス練の時は、コートのはしだけ。

ボールは古いのしか使わない。

腕まくりをしてはダメ。

冬以外は長袖になってはダメ。

先輩より先に帰ってはダメ。

など、このほかにもまだまだ沢山キマリがあった。くだらなかったけど、守んなきゃいけなかった。


バレー部になってからのワタシの生活は変わった。

まず、トモダチ。


いままでは、小学校で一緒だった人としかあまり話さなかったが、中学生になってからの

トモダチとも、一緒に居るようになった。ワタシは、A組の秋本あきもとカナミとナカヨシ、になったと思った。

そんなに仲が良かったわけじゃないけど、同じバレー部で話す機会が多かった。

カナミは優しくていつも笑顔で、すぐにワタシはトモダチになった。


いままでは、カナミは1人で登下校していたし、ワタシは柚と同じバレー部でE組の、中川麻衣なかがわまいと陸上部の子と帰っていた。

別にカナミの家も知らなかったし、ずっとこの状態だとおもってた。

すぐに問題じけんはおきた。

まず、A組のバレー部の子が1人辞めた。

学校を・・・。

正確には、別の学校に行ったらしいのだが、入学早々、「いじめ」が

はじまっていたと誰かがいっていた。


そんなに学校に来れないくらいのいじめなんてあんの?


そのときのワタシは、同じバレー部の子なのに、

そのくらいの感情キモチしか持っていなかった。

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