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オタクウィザードとデコソルジャー  作者: 夢見王
第二章 ドキッ!女の子だらけのGW~修行もあるよ!~
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第07話 - 修行開始

金曜日の投稿に間に合わなんだ…。

けど、以前書いた通り「金曜日か土曜日」の範疇にあるから、ギリセーフ…と思いたい。


そして、今回もまた説明回です。次回もまた説明回になります。

物語の進展も無いのに遅筆でサーセン。

面白い作品書いて、締切にも間に合わせて…ラノベ作家って本当に凄いなと感じました(小並感)

  ─ 2012年4月29日(日) ─


 師匠曰く「神力と魔力は本質的には同じもの」らしい。

 違いがあるとすれば、神力は“己の体内から溢れ出す力”であり。

 魔力は、“大気中に漂うエーテルを取り込んだ力”であると教えられた。

 要するに、自分自身でエネルギーを精製するか、外部から取り込むかの違いである。


 元々はエーテルの存在しなかった世界から来たと言っていた師匠が、なぜ誰よりも確実に魔法を使える様になったのか? なぜこれらを知り得たのか?

 産まれた時から疑問ではあったが、俺もノーマンも「まぁいいか、野郎の過去なんぞ興味がねぇ」と当時一蹴してしまったため謎のままである。

 このGW中に、異世界に帰った師匠に会いに行き、これらの疑問やラスト・ワンとの関係を色々と聞き出してやろう。


 さて、神力と魔力はこの様な違いから、力を扱う際にも得意・不得意の差が出てくる。


「…で、だ。妹尾せのお、ここで問題。その違いとは一体なんでしょう?」


 俺は敢えて関口ではなく、魔法を習い始めたばかりの妹尾に振ってみた。


「えっ?! 加奈子かなこお姉ちゃんじゃなくて、私?

 うーん……たぶんだけど、火を出したり氷を出したり…えっと、確か先生が“外部に働きかけるが得意なのが魔力”って言ってたから“内部に働きかけるのが得意なのが神力”かなぁ?」


「正・解。その証拠に、最初の魔法の授業で学生証に魔力を流す練習しただろ? 流し込むのに苦労しなかったか?」

「うん。凄く流しづらかった。でも、クラスの中で一番最初に成功できたよっ!」

「おぉ、凄いな妹尾は。いいこいいこしてあげよう」

「わ…、渉お兄ちゃん。くすぐったいし、恥ずかしいよ…もぅ…」


 褒めながら妹尾の頭を撫でてやると、恥ずかしそうにするものの満更でもなさそうな顔でうつむいた。

 普段は莉穂姉一筋の俺だが、こういう時だけは妹的な可愛さはまた別の良さがあるなと思う。

 身長とか顔立ちとかが幼い雰囲気を出してるから、素直に可愛がれるというのもあるのだろう。


「あ~…、そんな事もあったかなぁ。私はもう、だいぶ自然に流せるようになっちゃったから忘れちゃったかも」

「加奈子ちゃんが忘れてるくらいなら、私が忘れてるのもおかしくはないのね…。歳のせいかと焦っちゃったわ…」


 関口と美希姉が、妹尾の反応を微笑ましく眺めながら呟く。

 …美希姉、この前話した時もそうだったけど、やたら年齢の事に反応するよな。まだ二十歳にもなってないというのに…。

 それにココには、美女ではあるけどアラサーに入っている女子も一人居るんだから、歳の話は控えた方が……あっ! そういや、明後日は由子お姉ちゃんの誕生日じゃないか。

 28歳か…。祝った方が良いのか、触れない方が良いのか判断に悩むお年頃だなぁ。

 …って、それは置いといて話を続けるか。


「まぁ、そんな感じの違いがあるわけだが…妹尾。たびたびすまないが、その場で軽くジャンプしてもらえるか?」

「…? 別にいいけど──きゃっ?!」


 本当に軽くジャンプするだけのつもりだったのだろう。本人の意思とは無関係に2mほど跳躍してしまった妹尾が、可愛らしい悲鳴を上げた。

 うむ。プリキュアシリーズ第1話の伝統を見ている気分だな。

 妹尾が背中から落ちそうになったので、すぐさま移動してお姫様抱っこでキャッチしてやる。


「よっと…、驚かせてすまんね。さっき頭を撫でた時、妹尾に神力を注入して身体強化させといたんだ。

 とまぁ、このように自分自身だけじゃなく、他人の体内に神力を注いで効果を発揮させる事も割と容易なわけだ──ん? どうした?」


 そっと下ろしながら、しっかり立てる事を確認しつつ説明を続けていると、妹尾が控えめに袖を引いてきた。


「あの…渉お兄ちゃん? さっきから、莉穂姉達の視線が…」

「しっ! 見ちゃいけません。お前は何も見ていないし、気付いてもいない。イイネ?」

「えぇ~、いいのかな…」


 念のためチラッと確認してみたが、凄く羨ましそうな目をした莉穂姉達が妹尾の事をガン見していた。

 その横では、マージちゃんと篠山ねーちんにお姫様抱っこをせびられるノーマンの姿がある。おぉ、眉毛をハの字にして困っておるわ。いいぞ、もっとやれ。

 それにしても、さっきまでガールズトークよろしく盛り上がっていたのに、いつからこっちを見ていたんだか…。


「さて、話を続けよう。

 今みたいな事は、魔力でも再現は可能だが。これだと神力でやった様な筋肉や骨の強化ではなく、いわゆるパワードスーツを魔力で生み出すようなイメージになる。防衛軍に支給している戦闘服に施している魔法陣がこれに該当するね。

 って言っても、皆には初耳だろうけど…」


 一応、魔力でも身体内部に作用する様にすることもできなくはないが、神力と競合するらしく非効率になってしまう。

 故に、体内の身体強化や、免疫機能や自己修復機能の向上には神力を使った方が効率的だ。


「ただし、これは逆方向にも応用できる。骨を弱くして簡単に骨折させる事も出来れば、秘孔を突いて人を『あべしっ!』させる少年漫画の再現も可能だ」


 後者はよく分からなかったのか、ノーマンと由子お姉ちゃん以外は反応が微妙だったが、何となく危険な事も可能な力だという事は伝わったらしい。

 演習場内に緊張が走る。


「…とまぁ、危険な力だという注意はしたけど、辛うじて実行可能なレベルなのが俺で、実用レベルなのはノーマンくらいしか居ないんだけどね。

 なんせ、神力は魔法と違って相手に直接触れないと効果を出すのが難しい。魔法の授業で遠距離戦を主軸にした方法を習っている皆には縁遠い使い方だよ」


 俺の言葉を聞いて、皆からホッとした声が漏れる。


「折角だから、皆には神力による身体強化の方法を覚えて貰おうと思う。魔法発動しながら神力で身体強化すれば、いざって時の戦いの幅が広がるからね。

 ってわけで、ノーマンとマージちゃん、教えるのよろしく! …あ。由子お姉ちゃんとマジカルゆかりんは神力を扱うのに向いてないから、俺が新しい魔法式の構築方法を教えるわ。こっち来て」


「「「「え~…」」」」「「「はーい」」」「「「やった!」」」


 俺の言葉に対し、ノーマン、滝川、莉穂姉、マジカルゆかりんが不満げに。関口、妹尾、美希姉が素直に。由子お姉ちゃん、マージちゃん、篠山ねーちんが嬉しそうに返事をする。


「滝川と莉穂姉がぶーたれるのは分かるとして、なぜマジカルゆかりんまで不満を漏らすかな。師匠直伝の特別な魔法式の構築方法を教えるってのに…」

「え…BB、俺も不満漏らしてるんだけど」

「お前の場合、教えるのが面倒だからってだけだろ。マージちゃんは喜んでるんだから文句言うな、ヤレ」

「oh…なんというバッサリ感」

「で、マジカルゆかりん、どうしてそんな不満そうなのさ」


 ノーマンの呟きはしれっと無視して、マジカルゆかりんに向き直る。


「だって、神力を操れば、この幼女体型からもサヨナラできると思ったのに、向いてないとか言われたから…」

「男が『剥けてない』って言われるよりマシじゃ──」

「おぉっと、手が滑ったぁ!」

「──うわぉ! 危なかったぁ…ヒヤッとしたぜ」


 セクハラ発言してきたので、イエローカード代わりに雷撃魔法サンダーをおでこ目掛けて放ったのだが、こやつ弾きおった。

 ナイフをゆっくりと押し込んだり、抓って引っ張ったりでもしなければ物理的なダメージを与えることも難しく、かといって炎や氷に対しても高い耐性を持つノーマンには、通電によるツッコミが一番効果的だったのだが…。


「ちっ…神力式リダクションアーマーの展開速度が上がってやがる。

 …まぁそんなわけで、ここの二人以外は、慣れれば今のノーマンと同じ事ができるようになるから参考にしてね」


「ちょっと待って、今『ちっ』って言ったよな? BB、やっぱ今のわざとだろ!」

「さぁ皆、ノーマン組と俺組とに分かれて、それぞれ修行開始ね~。お昼になったら、また声を掛けるから各々(おのおの)励む様に」

「「「「「はーい」」」」」


 ノーマンのヤツは物申したかったようだが、マージちゃんと篠山ねーちんに引き摺られていった。

 俺は、ややむくれ気味のマジカルゆかりんを引っ張って神力修行組と距離を置いた。

 具体的な魔法式の組み方を説明しようとしたところで、マジカルゆかりんが口を開いた。


「…ねぇ、なんで私と籠月理事長は神力の扱いに向いてないの?」

「まぁ、当然の疑問だわな。…マジカルゆかりんも由子お姉ちゃんも、自分や他人の魔力保有量を測る事はできるよね? で、籠月学園は最低保有量200を超えてないと入学できない様になっているわけだけど、その理由は知ってる?」

「魔力回復量の関係でしょ? 保有量が大きければ大きいほど、回復量も二次関数的に増えるから、魔力枯渇しにくくなるし、授業中に生徒が倒れる心配もなくなるから…じゃないの?」

「流石は、母親が優秀な魔女なだけあるわね。ほぼ正解よ。より正確に言うなら、魔女として実戦を行っても、枯渇することなく魔法を扱える回復量の最低基準だから…といったところね」


 マジカルゆかりんの推察に、満足気な表情で由子お姉ちゃんが答える。


「師匠が言った様に、本質的には魔力と同じである神力も、同様の事が言えるんだ」

「つまり、私じゃ、実戦に耐えられるだけの量が無いってこと…」

「その通り──ってそんな泣きそうな顔しないでよ! なんか凄く罪悪感を感じちゃうじゃないか」

「だって…だって、これで女子高生らしい体型になれるかもって、凄く期待してたのに…」


 ん~、今の姿は今の姿で、とある紳士層には絶大な支持を得られそうなんだけどな。

 主に合法ロリって理由で。


「分かった。分かったから、これから教える式の構築方法で、老化魔法エイジングの効果を強めに出せる様になるから安心してくれ」

「ならそれを早く言いなさいよっ!」


 マジカルゆかりんが半ギレ気味に俺のすねを狙ってくる。危うく弁慶の泣き所にクリーンヒットするところだった。


「無茶言わないでよ。日常では精神感応魔法テレパシー使わないようにしてるんだし…」

「それにしても、身体内部に影響し易いのが神力なら、なんで魔力を使っているのに老化抑制魔法アンチ・エイジングは発動させ易いのかしら?」


 由子お姉ちゃん、お気付きになりましたか。


「じゃあまず、その辺も含めて、籠月学園でも知られていない魔法のアレコレを二人に説明つつ修行開始といこうか…」

来週こそは、金曜日投稿に間に合わせたいですね(願望)


あまりしゃべらないキャラにスポット当てようとしたら、「どうやってからませようか」とか「口調が安定しない」とか色々自分の文才の無さに四苦八苦してまして。はい。

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