みーしゃさんとの時間
本日更新分です。
ブックマーク評価ありがとうございます。
見てもらえることに喜びつつ頑張って書いていこうと思います!
「でわでわー改めて自己紹介♪私の名前はみーしゃ。みーしゃちゃんって読んでね!種族は猫人族で職業は戦士だよ!」
ばばんと効果音が出そうな元気のいい自己紹介だった。
「あ、えっとネイです。種族は夜魔、まだ無職です。」
「山?」
「夜魔です。夜の魔物で、夜魔って読むんですよ。」
どうやら夜魔についてそんなに知らないようだ。
そういう自分も説明を受けた夜に強いと日光浴びたら死ぬぐらいしか解らない。
みーしゃさんは、うーんと唸りぼそりと呟いた。
「夜の魔物‥…淫魔とか、夢魔、吸血鬼とかなら有名なんだけどねー。あ、もしかしてそういうのの進化前みたいな?でも、それより気になるのは‥…‥…」
じっと見つめられ、冷や汗が出る。
「ねぇ、ネイちゃん‥…死んだの?」
「えっと、かなり‥…」
自分の言葉にサーっと血の気が引くみーしゃさん
「一様ね、公式の発表で一種だけ何度も復活可能な種族が追加されたらしいの。でもね復活可でも痛みとかそういうのは軽減されなくて精神壊れますって言われててね?大丈夫?」
最後の方はもう、呪うことに一杯だったなと思いつつ
「まぁ、慣れました。」
と言ったのだが
「そ、そっかぁー。」
完全に引かれてる。
そしてこのあとまた更に引かれることに
「実はスタートが晴天の草原からで何度も何度も黒焦げにーー「ひぃっ?!」」
「森に入って蜘蛛の糸で窒息死してーー「うわぁ」」
「後ろからカマキリの鎌で首を落とされてーー「ひゃっ?!」」
「芋虫の毒でどろどろに溶かされてーー「‥…‥…」」
芋虫の辺りでもう無理と言われこの話は辞めることに。
SAN値がーとか騒いでるみーしゃさん
気を取り直して別の話をすることに
「ネイちゃんは職業どうするの?」
「そうですね‥…闇魔法があるので魔法職でも良いですし、ハイドをいかしてアサシンとかカッコいいですよね!」
「ん?んー?や、闇魔法?それにハイドってなにかな?」
「あ、えっと初期スキルですかね?」
「ね、ねぇ、もしよければステータス見せてくれない?私のも見せるから!」
そういって詰め寄られ
そう言えば自分も最初に確認したきりだと思い一緒に見てみることにした。
ネイ 称号 呪いを振り撒く不死者
種族 夜魔lv5 職業
スキル 夜魔術4 下級闇魔法2 痛覚耐性5 ダッシュ2 呪術EX
「「なにこれ」」
ステータスをみた俺とみーしゃさんから漏れた言葉
俺は単純にレベル上がってるし、何か呪術がEX表記になってるし、称号が酷い感じに変わってるのなんだけど‥…
みーしゃさんの方は
「え、なに称号って?そんな枠あるの?それにみたこと無いスキルばっかり‥…え?種族固有スキル?そんなのまであるの?!」
驚きの連続で俺の体に密着しているの気にしてないのかスッゴい近い。
現実だったら反応するはずのあれがないので心穏やかだ。
「みーしゃさんのも見せてくださいよ。」
「はいっ、あ、消さないでね!まだ見てるんだから!」
そういわれ自分のはそのままでみーしゃさんのを見てみる。
みーしゃ
種族 猫人族 職業 戦士lv15
スキル スラッシュ1 ブロック 爪技5
確かに言う通り称号はなく欄もない
それにスキルを見ると全て職業スキルと書いてあった。
それにしても職業レベルが15ともうすぐカンスト間近だ
職業は決められたレベルがありそこまで行くと転職ができる。
上級職業だったり特殊職業だったり人にあった選択ができる。
一通り見終わったのか、みーしゃさんは真剣な表情で俺の両手を掴んできた。
「もしよければなんだけど、一緒に冒険しない?チュートリアルの時だけでもいいから!」
「えっと、自分でよければ‥…喜んで」
「やったぁーっ!!」
ぴょんぴょん跳ねて喜ぶみーしゃさん。
こうしてACの中で始めてのフレンドができた。
「それじゃ、まず就活いこ就活!」
「え、あっはい。」
俺はみーしゃさんに手を引かれ宿屋を出た。
向かうは職安もとい、冒険者ギルドだ!