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キャラメイク

本格的なゲーム開始まであと1週間を切ったある日、俺は友人と食事に出掛けていた。


「で、どうよ?作れたか?」


「ん、まだ結構悩んでる。」


「早くしねぇとチュートリアルおわんねぇぞ?」


「んー。」


ちょうど昨日からプレオープンが始まりゲーム内での動きや動作の確認できるチュートリアルが始まったのだが俺はまだログインすらできてなかった。

何故かって?

キャラができてないんだよ‥…


「もう、自分の好きにしちまえよ?」


「いや、でもなぁ‥…」


「ほら、見てみろ」


そういって友人が見せてきたのは何枚かのSS

画面の中で両手に斧を持った水着姿の幼女が狼を叩き潰していていた


「‥…‥…変態」


「あぁ、そうだがどうした?」


屈託のない笑顔で言われ若干引く。

ロリコン野郎が遂に自分自身をロリへと至らしめた事態にもう訳がわからなくなる。


「まぁ、自由に作ればいいんだよ自由に。」


「じゃぁもうランダムにするかな‥…」


「いいなそれ‥…出来たらSSとって送れよな」


そんな感じで楽しくACの会話をして解散。

俺は家に着くとゲームを始める準備をする。

ヘッドギアを装着し、ベットに寝転ぶ。

ギア自体にインストールは済んでいるので起動するのに時間はかからない。


『プレイヤーのログインを確認しました。ゲームを始めます。』


その起動音と共に俺の意識は真っ暗な場所へと飛ばされた。

『Aーー』

オープニングは何度も見ていたので飛ばした。

すると真っ暗だった場所に光が灯り目の前に人形(ひとがた)の何かが現れた。


「ようこそ、新たなる世界へ。まずは名前を教えてほしい。」


人形が手をかざすと目の前に画面が現れ名前をいれてくださいと表記されている。

俺はネイと入れ人形へと渡す。


「ふむふむ。それではネイ。君は新しい世界で何になりたい。そのままの人かい?それとも別の違う何かかい?」


「人に近い者でお願いします。」


「ん?詳しく決めないのかい」


「えぇお任せします。あ、あと容姿もランダムで」


「へぇ~、此処に来るものは、ほぼ理想を押し付けるものが大半なんだけど。」


「ただ、理想が高くて決められなかっただけですよ。」


「そうかい。なら、時間のかからない君はこんなものを追加でプレゼントしておこう。それと種族はこれで。容姿は‥…うん完璧。」


人形に決めてもらった容姿はここを出たあとに反映されるらしい。

そしてチュートリアルが始まる。


「まず君の種族だが、夜魔にさせてもらった。夜の支配者であり、日の光の無いところでは色んな補正がつく種族だ。」


「日の光があるところではどうなるんですか?」


「ん?極端に弱体化して最悪死ぬことになろう。どうだい?変えるかい?」


人形の問いかけに首を降る。


「お願いしたのは俺なんでそのままで」


そう伝えるとクスクスと人形が笑った。


「面白い子だな‥…さて説明は以上だ。あとは好きに生きたまえ。」


「え?それだけ?まだ全然ーー」


言い終わる前にネイはこの場から姿を消した。

その場に残った人形の何かは姿を変え光の玉になる。


「これで何人の子がうちに残るだろうか?是非とも最後のあの子にはいい選択をして貰いたいな。」


そういって光の玉もその場から姿を消しそこには何も居なくなった。




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