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3 材料買い出し部隊、仲林
電話口の友人の様子に、頭を抱えるのは仲林。予想通りというか、高磯が予定をよく忘れる子だったのを思い出す。
「やると言ったらやってくれるから、多分片付けは手伝わなくて大丈夫……」スマートフォンを鞄にしまい、メモ帳から購入予定の材料を再確認する。鍋会をすると決まった時に、高磯と何を買うか決めた時のものだ。
『・鍋用の出汁 2袋
・お肉 5-6パック
・人参 1本
・水菜 2束
・白菜 1.5ヶ
・きのこ類 3種×1パック
・鶏団子 1袋
・うどん玉 2袋』
多分もうコレでもお腹いっぱいだと仲林は思った。
そしてもう一行。
『・闇鍋用材料(任意)』
「初めて誘う人に、闇鍋って振る舞うものかしらねぇ……」
疑問はあったものの、仲林はスーパーに入っていった。




