表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
明日から使えない小説用語 -その2-
94/191

トラック、異世界行き

「異世界に入る小説だと、冒頭で主人公が死んでしまうことが多いですよね」客足が無いのをいいことに、烏丸はやや驚かれるような話題を振った。

「ああ、可哀想だよなトラックの運チャン。ドライブレコーダーを用意しても過失は免れないし何より人の死体を見るんだぞ」

「いやそうじゃなくて」古谷のボケを烏丸はあえなく返す。

「物語の始まりには死体を転がせ、って言うから。インパクトの有るシーンを冒頭に持っていくのは大事なんだよ」

「……なら、わざわざ死のシーンを描く必要は無いんじゃないですか? 冒頭で異世界に入るシーンでも構わないかと」

 烏丸の疑問に対し、やや考えこむ古谷。

「タロットカードは知ってるよな」烏丸はちょうどこの前漫画で読んでいたので知っている。

 コクリと頷くだけに留めておくと、古谷は続けて良いのを確認する。

「13番目の死神には『決着と再開』の意味合いが有るそうな」

「正位置と逆位置がある、とは聞きますけど。どちらがどちらなんですか?」

「正位置で『終了』、逆位置で『再開』。だけど占い師さんの中にはそれの2つを同じものとして考える人もいる」

「オワリはハジマリとはまた詩的ですね」表情に困るも、この話の着地点が見当たらない烏丸。

「死ぬこと自体を新しいスタートと考えればポジティブなんだけど、死後の世界なんて分かんないしなぁ」

「……古谷さんはどう考えてるんです?」烏丸はふと浮かぶ疑問をぶつけてみる。

「……ミステリで散々人死なせてるし、死んだらあの世で登場キャラに怒られるかもしれん」口元に困ったような笑みを浮かべ古谷は答える。

「おお、クワバラクワバラ」

「古っ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ