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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
明日から使えない小説用語 -その2-
88/191

会話のキャッチボール(物理)

「キャラクター同士の会話が噛み合っていない、というのは逆に表現しにくいですよね」烏丸がキャラの設定を前に悩む。

「バトルの描写以外にもキャラが立つ立たないは結構重要よな」推理だと、特に極限での性格を描く必要があるしと古谷は付け加える。

「会話は時々キャッチボールに例えられますよね」

「いきなりボールがあらぬ方向へ飛び出し始めたな」

「私球技の類がとても苦手で」

「変化球すぎる話題のつなげ方だよ!」

 ただし、烏丸が大学で所属しているのはバドミントンサークルである。

「バドミントンは打てるのか?」

「スマッシュでチームメイトを攻撃する程度には」烏丸が頭を抱えながら呟く。

「もしよろしければ、今喫茶店にミットとボールが有りますが」話を聞いていた衣川店長が、両手に野球道具を持ってやって来た。

「なんで喫茶店に野球道具を……?」烏丸の疑問は当然である。

「衣川店長だからだよ」古谷の回答も、彼にとっては当然であった。


――――


 喫茶店の駐車場でボールを持つ烏丸と、やや屈んでキャッチャーミットを付ける古谷。

「それじゃー行きますよー」

「ほいきたー」

 烏丸は全身の力を持ってしてボールを投げる。


 烏丸の投げたボールは、古谷の手元を大きく下回り。


 古谷の腹を斜め上に叩きつけた。およそ60°。


 互いに呆然とした顔をする。


 2秒と経たずに、古谷はドウと倒れこんだ。


 


 その後、古谷は烏丸にボールを渡さなくなったという。

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