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◆7 しばし回想して
「おかしな人達が沢山いましたね」
「面白おかしいって意味合いなのか、ギャグセンスがおかしいって意味合いなのか」
「両方です」ノータイム返答。
「両方かよ」
「ちなみに古谷先輩も範疇ですから」
「あんな連中と一緒にしていただくと困ります」やや苦しい表情を浮かべる古谷。
「バックアップがあったとはいえ、時間稼ぎの索もなくノープランで突っ込むとか馬鹿ですよ」
「あー、うん、そう。ゴメンナサイ」頭を掻きつつ古谷は少し頭を下げる。
「あとはいきなり訳の分からないことを言い出して」
「時間稼ぎしようと思って、何か言おうと思ったら訳の分からないことを口走ってましたハイ」テーブルに頭を着く。
「嘘です、冗談ですって」やや黙って、高磯は慣れない笑みを柔らかに表す。
「嬉しかったですよ、間違いなく」
気恥ずかしそうに、古谷はそっぽを向く。
「そう、良かった」
「先輩が変人なのは事実ですけど」
ガックリした余りテーブルに頭を打ち付けた古谷。




