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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
6 街へ行こうよ小説家の2人
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◇7 黙+様子+常連客=

 何だろうか。ある程度話した後、高磯と古谷の会話が一切聞こえないことを、烏丸は不思議がる。兄の辰巳の方はというと、コーヒー飲み過ぎてちょっと近場の公衆トイレを使わせてもらうといって出て行った。そもそも突撃取材前の潜入なのに目立って大丈夫なのか、目を放すのはどうなのか、しかもトイレでわざわざ公衆のとこに行く必要あるかと突っ込みどころはいっぱいあったのに辰巳は全部言い終わる前に去って行った。そのままいい男とでも会いに行くのか、と大ボケをかまそうかとも烏丸は考えたが、流石に帰ってくるリアクションが怖い。

 そういえば古谷が会話している友人はどういう経緯で出会ったのだろうと疑問に思う烏丸。小説家、とは兄の取材で先程知ったばかりだが、古谷の参加しているサークルに小説家はいそうにない(サイクリングサークル、あまり古谷は参加しない)。そもそも古谷が小説を昔書いていた事を烏丸が知ったのも、小説を書き始める前後だったのだ。となると、小説家の知り合いが出来る経緯が高校生時代にあったのだろうか、と烏丸は考えだす。

 あまり今まで、お互いの交友関係についての話題をしてきていないな、と思う烏丸。古谷と烏丸の馴れ初め自体も単純な常連客からの友人関係なので、周囲にあまり人が関わっていないのも原因かもしれない、と徐々に思考がズレ始める烏丸。

 はっと気づいて2人の様子を見ると、まだ無言。古谷の方はコーヒーを見て考え込んでいるようだし、高磯はじっと古谷を見ている。……回答待ちなんだろうか。

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