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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
6 街へ行こうよ小説家の2人
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◆3 約束という鎖

 烏丸と別れ、さっさと約束の喫茶店へ行く。友人、と烏丸には言っているがその呼称が正しかったのかは古谷には分からなかった。より正確に言えば、古谷にとっても相手にとってもお互いは友人「だった」。今向こうがどう思っているのかは古谷にはよく分からない。

 時刻は午前9時半。向こうがこの時間でしか会えない、と言ってきたから従ったもののこの時間帯に喫茶店を選ぶのはどうなんだ、と古谷は思う。が、案外数人ほど客足はあるようで、一人本を読んでいたりパソコンで作業をしている人も見られる。駅で行かないと行けないほど下宿先から遠い都会の街であるが、こういった風景を見ると多くの人が集まる街だな、と思う古谷。

「キャラメル……なんだっけか、あれは」店でメニューをめくりながら、先に飲み物を頼もうと考える。

見つけたのはキャラメルフラペチーノ。烏丸が言っていたのはもっと長かったような、と古谷は考えつつ注文をした。


十数分後。

「待たせたわね」聞き覚えのある声を古谷は耳にする。

「……おう、ここで会ったが何年目だっけか」

「2年と172日」

「なんで覚えてるんだよ」顔をあげないまま、ツッコミを入れる。

「冗談よ」

「変わらないな、お前さん」


古谷の『友人』がやって来た。


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