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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
6 街へ行こうよ小説家の2人
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1 出会いは朝のホームで

 こんなに早く起きるのは何時ぶりだろうか、と寝ぼけ眼をこすりつつ古谷は思う。いつもの古谷の生活リズムにおいて、午前7時はまだ睡眠時間である。それなのに、今古谷は朝のホームで電車を待っている。この電車でないと、街で約束相手と会えないと言われたためである。

 そう、約束相手。古谷にとってはあまり思い出したくはない約束ではあったが。

 何とはなしに、駅のホームを見渡してみる。休日の朝であっても、スーツを来たサラリーマンが何人かまばらに見えた。流石に知り合いはこんな時間にわざわざ駅に来たりしないだろう、と思う古谷。


「……うん?」見覚えのある姿。烏丸と目があった。


 来年社会人なんだから、と言われることが多いため烏丸は朝の早起きに慣れてきていた。今日は久々に兄と会うことになっている。そのついでというと申し訳ない部分もあるのだが、烏丸は古谷に何かしらのプレゼント返しをしようかと考えている。となると、買い物は街で済ませたい、色々な店で考えてみたいのだ。同性の兄からも何かしらの助言を貰えるだろう、と一瞬考えたが兄は人に物を贈ったりするような、そういう人では無さそうである。

 まあ、何とかなるでしょうというのが烏丸の取り敢えずの結論であった。駅のホームに登って行くと、そこにはまばらに人が見え――――


「あれ、古谷さん?」意外な人物。こんな時間にもう起きているとは思わなかった。

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