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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
後書きに添えて
190/191

それぞれのあとがき 3

「今回も貴方は個人的事情に立ち入りすぎ」竹内から辰巳が言われた一言はそれだった。

「……散々状況に介入しておいてからあの終わり方は不味かったんじゃないのか」対する辰巳も引かない。

2人は町中を歩きながらも今回の仕事について話し合っていた。

「後輩だといっても容赦はしたら駄目、私達は仕事でやってるんだから」

「何時の段階から高磯香波の原稿を取り替える計画が実行されていたんだ?」

「そもそも私達のグループが結成されるときかしら、始めっから君らは囮部隊だったのよねー」

「つくづく腹の立つ事を言うなお前……」同期ながら苛々させられることの多い辰巳。そろそろ慣れてきたかと思いきやこれである。

「囮あってこその隠れ部隊よ、感謝はしてるんだから」

「だったら今日いきなりアイスを奢らされる身にもなってくれるかな」竹内の手には抹茶アイスクリーム。

「それとこれとは全く別問題で。彼氏彼女みたいに振る舞わないといけないんでしょ?」

 私服で出歩いている2人の今日の仕事は追跡。学生の変装で集合との事だったが、竹内の変装が予想以上にキャピキャピしていて逆に辰巳が浮いている。その事が更に辰巳を面倒な気持ちにさせていた。

「お前と彼女とか胃炎で倒れそうだから、古谷君は学生時代よく生きてられたな」うっとおしそうに手を振る辰巳。

「こんなの序の口だからね、香波ちゃんの私服のセンスはもっとヤバイから」

「そんな暴露話されても嬉しかねーよ!」目立つ訳にはいかないので小声で叫ぶ辰巳。

「……ほら、カラスが飛んでるわ」突然の暗号。別チームが追跡中に発見された事を認識し辰巳が頷く。

「……はぁ、面倒だねぇ」鞄を持って立ち上がる2人、白昼に暗躍者が動き出す。

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