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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
9 後方支援/情報複製
171/191

L 追跡/対峙

 室内の警戒をミッケが苦手の男性に託し、烏丸は受付口から原稿を持って出て行った人物を追いかける。

「叔父さんと兄さん、なんか怪しい人物見かけました」

「そのまま追えるか? GPS使って水果を追いかけるから追跡続けていてくれ」

「ミカちゃん追跡サービス使ってるのかい? 辰巳くんズルいなー教えてくれても良いのに」

「身内でもダメです、休日に仕事押し付けてくるんでしょ」間髪いれず烏丸が返答。

 不審者は後ろを気にかける様子もない。それどころか、早くたどり着かなければと言わんばかりに全力で走っている。携帯片手に持ちながら走る烏丸。昔取った杵柄か体力にはやや自信がある。

 路地裏に入り込んだ容疑者。烏丸が追って入り込むもそこは袋小路。相手もここの土地勘は無かったのだろうかと怪しむ。

「あ、貴方が追ってきたのね!」明らかに狼狽した様子で烏丸を指さす被疑者AであるOL。体力不足からか、肩を上下させて呼吸をしている。

「急に追いかけてしまってすいませんね、申し訳ないですけど手に持ってる書類を見せていただけませんか」方や烏丸の息は全く上がっていない。

「追いついた、お疲れ様」辰巳もやって来た。……再び叔父が置いて行かれている。

「あなた達がこの小説をどうしたいかは知らないけど、コレは出回ってはいけないものなの」ゼェゼェ声ながらもその声ははっきりしていた。

「どういうことです、出版していけないものなんて早々無いでしょう。高磯さんが官能小説だったり書いてたら話が変わりますけど」

「真っ先になんでそれが浮かんできたのか兄貴として心配だぞ」

「……小説事態が誰かの中傷を目的としていたら?」追跡した人物が問いかける。

 へ、と間の抜けた声をだして烏丸は固まる。

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