表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
9 後方支援/情報複製
165/191

F 受付印受領

高磯の電話が鳴る。

「……荷物見とくから、電話出てきな」

「有難うございます」通知先に覚えが無いのか、高磯は少し不思議そうな顔でその場を立ち去る。


「さて、と」誰にともなく掛け声と共に古谷が動き出す。

『やることは解ってるな?』古谷がポケットから取り出したイヤホンジャック、向こうからは辰巳の声。

『中身の取っ替え、だけで良かったっけか』

『表紙部分は偽装出来るか、始めの部分だけ見られるかもしれん』

『一晩でノートまるまる複製しろとでも言うのかい』

『そこだけ元のまま交換する必要はない、何も起こらなければ友人同士で原稿が混ざりましたで済む』

『……何か起こったら高磯の序盤数ページは消し飛ぶんだが』

『君の損害よりは微々たる物だろ?』

『家にバックアタックは有る、コンピュータ本体に入ってるから』

『ネット回線は切ってるか?バックドアは多分仕込まれてる、高磯さんに関わった人物の小説は削除されてる可能性が高い』

『……本当に自分達は一体何と出くわしてしまってるんだ、じゃあ自分の小説にバックアップファイルはもう無い』

『必要なら今すぐコッチの人員を送らせてコピーさせるが』

『必要ないから高磯のパソコンにクラッカー対策してあげてくれ』

『そうか』


それから数分後、高磯が戻ってきた。

「烏丸さんでした、忘れ物がないかの確認電話みたいで」

あぁ、そっちのと言いそうになり古谷は黙りこむ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ