E 親戚三人衆
「お兄さんとの電話か、久々なのに話せないとは悲しい」
「会えなくて悲しいとか言ってますけど兄さん」
『俺は別に』
「別に大丈夫だそうです」
「うん、烏丸家は叔父に恨みか何かあるの?」
「恨みはないが特に丁寧にする理由もない、って兄が言ってました」
『電話口の会話聞こえないけど俺はそんな事言った覚えはないから!?』
「そっかあ兄さんは冷たいなぁ、ね水果ちゃん」
「そこに関しては兄と同じ意見ですので」
『サッパリ分からんので通話3人に出来ないのかコレ』
「通話3人に出来るアプリとか分かりますか?」
「……パソコン持ってきたから、Skype通話に切り替えようか?」
『オッケ、コチラの番号はメールするから掛けてきて』
数分後、叔父が持ち込んできていたノートパソコンを通じて兄と会話することに変更した2人。
「叔父さんの用意の良さは素晴らしいと思います、デスクトップにあからさまにエロ画像.zipとか無ければ尊敬してるとこでした」
「何ソレそんなファイルシラナイヨ、インディアン、ウソツカナイ」
「今スグ展開して喫茶店の皆さんに見せてあげましょうか、ちょうど午前10時なので人も割りと居ますよ」
「実の叔父を社会的に抹殺する計画を練るのは辞めたまえ」