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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
9 後方支援/情報複製
162/191

C 事前説明会

「トラップを仕掛けたのは分かるけど、どうして叔父さんまでついてきてるんですか」

「嫌かい?」

「面倒くさいんですよスキンヘッドの叔父さん」

「そろそろハゲネタで俺のメンタルを潰すのは勘弁してくれないかなぁ」

「ハゲネタが嫌なら持ちネタの一つでも作ったらどうです、このままじゃ変なおじさんまっしぐらよ」

「最近思う、姪が冷たい」

「じゃあ仕入れてる雑誌表紙の選り好み作業とかしないでちゃんと店番して下さい、しまいにゃ母さんからの料理を仕入れて叔父さんに食べさせるよう頼みますよ、きっと嬉々として作りますから」

「姉さんの料理は……マズイ……主に二重の意味で……」

「話を本題に戻しますけど、私が聞きたいのはどうして叔父さんがここに居るかですよ」

古谷と高磯がやってきた事務所の近くの喫茶店。もう1人「目撃者」を呼ぶから落ち合ってくれという兄の指令を受けて烏丸はそこで待っていたのだった。

「古谷君が関わっているんだろう、上客を大変な目に遭わせるのは店主として見過ごせないんでね」

「いつの間に仲良くなってるんですか」

「イロイロ紹介してもらったのよ、枕カバーとかね」語弊を招くようなことを言う叔父。

「このまま見過ごした方が公共の福祉的には正しいんじゃないかと少し思いました」

携帯電話がなる。烏丸の兄、辰巳からだった。

「水果、偽装した原稿は持ってきたか」

「偽装っていうかモノホンっていうか。書いてる紙は全て持ってきてます」

「その原稿ごと、事務所の中に入っていってもらえるか。特別用事がなくても入れるビルだが、事を起こすのに目立つ必要はない」

「私達が目立ってどうするんですか、目撃者Kさんですよ」ちゃっかり苗字をあわせる烏丸。

「その通りだ、叔父さんにも言って耳にイヤホンを。今日びイヤホン一つで目立つ事は無いと思うが、しっかりコードの先をポケットに入れておいてくれ」

「無線が飛ぶことなんて無い筈、でしょ?」

「念のための無線機だ、つけておいてくれ」

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