表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
8 ワイドゥ・イット
158/191

21 (無賃労働)*(無銭飲食)

 今日の分の小説を書きながら、色々なことを思い出す烏丸。

よくよく考えるとバイト代を頂いていないことに気がつく。今度喫茶店に行った時に多めに注文させてもらうとする、と彼女は自己完結することにした。それより考えておきたいことが、元文藝部員の2人の小説を書き始める動機。

 自分の兄が何らかの形で関わっている事が確定している。しかも物事を悪化させる可能性が高い。なぜ古谷が中断したのか、その理由を高磯が知らないのは一体何故なのか。このままお互いに同じ賞に応募することで2人の間にわだかまりが無ければ良いが、一度友人として相談した相手だ。こうして自体を放っておいて大丈夫なのか、と不安な思いをかき消すことが出来ないでいた。


携帯電話が振動する。バイトもあって、マナーモードを戻していなかった。


『烏丸辰巳:着信』


「こちら烏丸水果。西方最大離角には異常なし」

「それ何処で聞いたんだ、大学で地学の講義でもとってたか」

「古谷君と高磯さんの話。多少タネが割れてるんだから、少しは話してくれてもいいんじゃないかしら」

「どちらかと言えば、今から此方が話そうと思ってたところなんだ」

「……どういう風の吹き回しで」

「磁気嵐辺りかもしれんな」

「その心は」

「特に考えてなかったんだけど」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ