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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
8 ワイドゥ・イット
157/191

20 (無邪気)*(無表情)

「これがその本」叔父が書店奥の棚から取り出したのはというと、かなり古いタイプのムック本である。

「古すぎやしませんかね」烏丸も知らないようなタイトル。表紙が女性グラビアであるのを見ると、男性向けの雑誌のようである。

「これを古本屋で見つけた時は凄く嬉しくってね」

「……」表紙が表紙だけに、リアクションがとりにくいと思う烏丸。

「それまで密林で買っていた本をいつの間にか本屋で探すようになったのはそれからかな」

「色々とバイクでほっつき歩くのはそういう本屋巡りだったんですか」呆れた顔で烏丸は呟く。

「いや、他に買い物したり服屋みたりお酒のつまみ探したり」

「ただのドライブじゃないですか、ちゃんと店番してくださいよ給料減らしますよ」

「店長権限、いつの間にか握られてるんだけど」

「はぁ、じゃあそのスケベ本を見つけたのが本屋をするキッカケに?」あっさり酷いことを言う烏丸、見せつけられたものだから仕方が無い。

「実際にはオヤジの店を継いだんだけどさ、それまでは継ぐ気無かったんだよ」

「俺は自由に生きたいんだーとか言ってたんですか?」

「なに、昔の俺に会ったことでもあるのか」

「図星だったんですかドン引きですよ」

「いいじゃん、尖ってるぐらいが男の勲章でしょ!」

「禿頭をスキンヘッドって言って心のケア図る人物に勲章は与えられないです」

 叔父、本棚に倒れかかる。


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