表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
8 ワイドゥ・イット
153/191

16 (動機)*(not同期)

『あの古谷君が誘うとは』烏丸の感想だけが真っ先にメールに出てしまう。

『ホントですよね、意外というか』全く関係のない所で被害を被る古谷。後輩の返事も辛辣だった。

『誘われて、そのままミステリの道へ進んだという感じかしら?』

『私の場合は結構迷いました、単に読むだけの部員になろうかなと思っていた時期が長くて』

『最終的に決断する理由とか、何かしらがあったの?』

『文藝部が他の部活に関わった事がありまして。その時に小説を書こう、と決意したものです』

『決意と来たか。色々と重い物が有ったかしら、ごめんね』

『お気遣いすいません、重い事件では有りました。だけど忘れたりはしたくないです』

 文面を読み、ふむ、と烏丸は呟く。恐らく時期からして古谷も知っている物事だろう。古谷と高磯、決して同時期に小説を書き始めた訳では無いのに、動機は互いに重いものを抱えている。文藝部という場に、一体どれほどまでの苦い思いが有るのだろうかと疑問に思わざるを得なかった。

『古谷君の書き始める動機って、聞いたことが有る?』念の為に、烏丸の方から尋ねる。

『古谷先輩に直接聞いたりはしませんでしたけど、そのまた上の先輩から少し聞いたりはしてみました。上の先輩と協力して、文藝部とは違う部活のゴタゴタを解決しようとしたみたいです』

『ゴタゴタの内容については不明、と』

『解決しなかった、とは言ってましたけど詳しくは聞けませんでした』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ