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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
8 ワイドゥ・イット
146/191

9(突撃隣の)*(コーヒーおにぎり)

 しばらく時間を潰して卯島が帰った後、地下倉庫から烏丸を呼ぶ声がした。追加の仕事があるらしい。

「次のバイトですが、豆の配達です。古谷さんの所に持って行って貰います」コーヒー豆と思われる粉のはいった紙袋を更にビニール袋に入れたものを烏丸に渡す店長。

「運搬バイトってどうぶつの森みたいですね」

「……うちの作業着はダサいでしょうか」衣川店長は先程の卯島からの攻撃でやや臆病になっている。

「エプロンだけだから特にダサいも何も無いと思いますけど」

それじゃあお願いします、と倉庫に再び戻りつつ衣川が声をかける。地下倉庫から上がりながら烏丸が思うのは、店先に誰も居ないのは大丈夫なのかという事だった。


 喫茶店と古谷の住んでいるアパートとの距離は左程遠くはない。実際に測ったりはしなかったが、徒歩数分といったところだろうかと烏丸は予測していた。片手で持てるコーヒーを揺らしつつ、古谷家に到着。

「キヌガワコーヒーです、コーヒーお持ちしました」インターフォン越しに言う烏丸。

「うん、そんな店名じゃなかったと思うけど」声だけで分かったのか、古谷はツッコミを忘れない。

 少しして、古谷がロックを開く音がする。

「……部屋の中ではジャージ派ですか」上下青のジャージを着ている古谷。

「あー、ごめんな。ちょい筆が進まなくて困ってた」

 散らかってるけどちょい上がってくれたら助かる、と先にドアの向こう側へ行く古谷、烏丸も靴を脱いでついていった。

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