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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
8 ワイドゥ・イット
143/191

6 (就活生)*(就職者)

「大学4年ということは就活生か」

「文系ですんで。新聞社は特に申し込んでないんですけど」

「あら、お兄さんと同じ所とかに入社はしたりしないの?」捉えようによっては意地悪な質問。

「兄貴のコネだと何の仕事が出来ますかね、探偵業とかストーキング代行とか務まりませんか」意地悪な返し、主に実の兄に対して。

「一体君のお兄さんは何をしているんだい……?」尋ねたほうが困惑する事になる。

「新聞記者さんでしたよね、普段卯島さんはどんな仕事をなさっているんですか」

「お兄さんみたいな突撃取材とかではないのよ、普段は文芸欄の編集やって……ました」突如、卯島はガックリとカウンターに突っ伏す。

「……ました?」烏丸が聞き返す形になる。

「水果ちゃん聞いてよ~! 急に出向になって担当編集者だなんて言われると思わなかったじゃない」烏丸の肩をグッと引き寄せるようにして、卯島は泣きつくかのように愚痴を言い始める。

「待って下さい、ちょい待って下さい、待って下さいったら、あーもう訳分からん」お手上げ、烏丸。

「地方新聞社だから色々自由に書けると思ったらこうだよもー!」

「新聞社が自由に書いたらいけないんじゃないですか、報道機関なんだから責任持ってくださいよ」

「いや、間違ったことは伝えないよ。そこはもうちょっと有名所に任せてるから」

「そっか文芸欄でしたよね、でも自由に書くってどういうことなんです」

「デスクの補佐よ、色んな人達から取材や原稿の受け取りをして新聞記事を作っていく」

「そんな重要な役職なのに外れて大丈夫だったんですか……?」

「本当よ、あいつら誤字はわんさか出すわデスクはコーヒー飲んでも寝るわ」卯島、カウンターに再び突っ伏す。

「大丈夫じゃないじゃないですか」


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