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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
8 ワイドゥ・イット
142/191

5 (同級生)*(同級生)

「そもそもお二人はどういう繋がりが有るんですか」2人の繋がりがよく分からないままに尋ねる烏丸。

「面倒くさい常連客です」店長は渋い顔で答える。

「やっだなー同級生じゃん」めんどくさい酔っぱらいを彷彿とさせる動作で、卯島は衣川に絡みだす。

「それより新人ちゃん、左京君酷いんだよー私にだけ店の事教えてくれて無くてさー」烏丸にも絡みだした。

「新聞記者をなさっていると聞いたので、職業上知らせるのは向こうに迷惑になると思ったので」

「だからってーハブはどうよー友達にも知らせたんでしょー?」卯島はケラケラ笑いながら言う。

「……友達と言って頂けるのは有り難いのですが、貴方を介すると情報が大事おおごとになるのは経験していたので」

「一悶着あったんですね」何だかこの話題を続けるのは衣川店長の精神衛生上よろしくないのが烏丸にも察せられてた。

「そうそう、左京君と居る時は楽しかったなぁ……」卯島は昔を懐かしむように語る。

「名前で呼ばれるほど仲が良かったでしょうか、卯島サン」衣川は昔を忘れたいかのように語る。

「じゃ、私は新人さんと遊んでおくので左京君は倉庫番頑張ってね」呼んでおいて追い返す。

「……畏れ入ります」最後まで店主としての本分は守って衣川は去っていった。


「うじま……さんでしたっけ」しばらく固まっていた烏丸が尋ねる。

「うん、こんどは新人さんの名前が聞きたいな」

「……烏丸、水果です」恐る恐る答える。普段弄ばれ慣れたりしていない分やや緊張。

「いい名前ね。私は卯島うじま右子ゆうこ、しがない新聞記者」

「うちの兄貴と一緒だ……」兄の最近の異様な行動を思い出し、新聞記者という役職に対して既に嫌な予感がしていた。


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