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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
8 ワイドゥ・イット
140/191

3 (新聞記者)*(大学生)

「ここの店長さん、ではないわよね」

「臨時のバイトです」接客も何も知らないうちにバイトを名乗っていいのかは烏丸にとっても謎ではあったが。

「店長にしては若いからねぇ」

「若さって何なんでしょうね」妹に年配扱いされ、少々心配になってきていた。

「振り向かないことよ」卯島由紀、2Xなんとか歳。

「知ってる時点で若く無いですよね」

「世代を見分ける方法としては、自分の小学生時代に何が流行っていたかを聞くのも手ね」新聞記者なりの我流。

「……男子がバトエンを転がしていましたが。妹の世代だと妖怪が流行ってますし」

「何、小学生男子はコマを回したりビュンビュンゴマをしたりベイブレードをしないの」

「なんでそうコマに拘るんですか」

「ネタにコマらないじゃん?」

 烏丸、素で発言に詰まる。

「コーヒーもう一杯いただけるかしら」コップを差し出し卯島が注文。

「コーヒー、ブラックで大丈夫ですか?」

「ミルクを軽くお願い」

 カウンター奥に置いてある粉タイプのミルク缶を取り出す。

「……店長、今日は1日居ないのかしら」

「居るのは居るんですが、地下倉庫に篭ってます」

「何というか、怪しい儀式とかしてないわよね」

「そんなクトゥルー神話じゃないんですから」

「デモナータじゃないの?」

 またしても世代がずれる。

「……ちょっとややこしい注文したいから、早速だけど店長呼んでもらえるかしら」

「まだカウンター来て10分も経ってないですけどね」苦笑いを浮かべ、店の裏に烏丸は戻っていった。

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