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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
2 書き始めは唐突に
13/191

3 異世界でやっていける奴は現実世界でもわりかしやっていける気がする論

※異世界モノ否定では無い、多分異世界じゃなくても出来るんじゃねという話

「それども13冊のうち1冊はキッチリ書かれてるのな、すごい」ノートの塊を切り外してから、古谷は書き込んである1冊めを手に取り読み始めた。

「ただ、テーマというほどまとまりのある物を書くことは出来ませんでしたよ?」

(以下、烏丸のノートから)

『1.はんだごてを片手に人類の『機器解決』!?電気回路は俺に任せろ

2.大学で入ってしまった部活は「漬け物部」 何をするんだここ、漬け物部の文集ってなんだよ

3.入社2ヶ月だけど配属部署の皆が変人だらけだったので黒魔術師に転職する

………(中略)………

128.異世界に突然呼ばれることになった主人公が自力で戦えないのでゴーレムを操って戦う

129.高校での知識が役に立たなかったので魔法世界でも農業する

130.魔法学校に入って身についた知識はなぜかお料理知識だった』


「無駄にバリエーション豊かだなオイ!」読んでいる途中で耐え切れず、遂に古谷は吠えた。

「書きたいことはポンポン出てくるんですけど完全に取り留めもないというか」

「ここまでバラバラだともうこれだけで小説書けるんじゃないかと思ってしまうわ……」余った12冊を枕に古谷はうなだれた。あれ、少し枕として低くなっている。

「でも現代モノとファンタジーモノって両立するんですか?」

「時代設定まで一致は出来ないけど、単語ごとに読み替えたりしたら行けるんじゃないか」

「じゃあ、128番は」急に指をさして言ったものだから、少し古谷は考え込んだ。

「『突如現れた大型ロボとは自力で戦えないからロボットで片をつける』、とかか」

「パシフィック・リムか何かですか」

「いや、鉄人28号」

「やっぱり漫画好きじゃないですか」そうはいっても名前を知っている烏丸であった。

「あとこうしてまとめると、異世界に知識を持ち込んで戦う系もあるな」

「芸は身を助けると云いますし」

「世の中役立つからって趣味をする人は少ないんじゃないか」

「だからこそ異世界での意外性!」

「急にどうした」冷ややかな目で古谷は見つめる。

「だからこその意外性!」烏丸には効果がなかった。

「通販みたいな繰り返し方を……」

ドラ「芸は身を助けるとはいうけど」

野比「東京タワー」

ドラ「あやとりねぇ……」


『ドラえもんの国語おもしろ攻略 ことわざ辞典 より』

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