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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
7 女四会、そんでもって女死会
124/191

26 12月15日発売の

『高磯さんへ謝罪を込めて。先日は本当に申し訳ない、ストーカー容疑とかでひっ捕まえてくれなくて本当に感謝している。』

「ホントですよ兄貴、何やってんだ」文句を言いつつ烏丸がメッセージ送りをする。

『元々は単なる突撃取材の予定だった、これも悲しい取材人間のサガなのでね』

性分サガってそういう使い方しませんし」分野外だが、高磯は一応難しい言葉の使い方には気をつけるようにしている。

「チェーンソーでも持ってきてあげましょうか」過激なことを言い出す烏丸。

『本社の方から、高磯さん本人に接触しない範囲で次の小説のネタを調べてみてくれないかと言われて調べていた。出版社の方に問い合わせても答えてくれないようでね』

「……出版社の名刺を持ってましたけど、マジで小説家なんですか」思い出したかのように烏丸が疑念を口にする。

「ミステリ作家をさせて頂いています高磯香波です」

「どーも高磯さん、烏丸水果です」改めて自己紹介をする2人。

『もうこちらの身元がバレてるようなら仕方がない、改めて取材させて頂きたい』

「何言ってんだこいつ」身内相手にとうとう言ってしまった。

「お断りします」高磯、ヒゲダンスさながらのポーズをとる。

『と言われても多分駄目だろうから、一つだけお願いがある』

「メール相手に交渉技仕掛けるのはどうよ兄貴」

何のことだろうか、と僅かに高磯の思考が止まる。沈黙を、ひとまずの了解と受け取り烏丸は本文を送る。

『今、高磯さんが書いている小説。その投稿しようとしている賞。必ず完結させて投稿してくれないか』


…………?互いに携帯電話を見て暫く呆けたように画面を見つめる。

「これ、高磯さんが小説書いている事の情報結構探ってるよね」

「案外出版社の方が普通に宣伝してるのかもしれないですけど」

「身内から犯罪者が出る可能性が急に浮上してきたんだけど……」烏丸は頭を抱える。

「親告罪だから問題無いです、一応まだマシな方ですから」高磯が何食わぬ顔で答えるも、疑問が更に湧き出てくる。

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