表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
7 女四会、そんでもって女死会
111/191

14 同じ鍋の汁を啜る

見た目上は、高磯の部屋は綺麗に整頓されていた。1Kに6畳の、比較的新しいアパートの一室が彼女の部屋である。

「お部屋綺麗にしてるんですね、私片付けられないんです」自室がゲームカセットで埋まっている系女子、三菜。

「……うん、流石に片付けしないと生活に支障が出るかなって」普段の生活が色々危ない系女子、高磯。

「さて、何処の押入れに沢山の紙や畳んでいない衣服が詰まってるのかしら」ジト目系ツッコミ女子、仲林。

「あ、キッチン借りて良いですか? 材料捌くので」マイペース腹ペコ女子、烏丸。

「姉ーちゃん早速捌くとかがっつき過ぎ、ここはしばらくアイスクラッシュでしょ」

「アイスブレイクよ妹ちゃん。ひとまず冷蔵庫借りるよ香波」

 狭いながらも、四者四様の動きを始めることになる。


 手早く包丁で野菜を一口大に切ってゆく烏丸。年の功とは妹談。

 鍋にスープを早々に入れ、ぐつぐつ煮立ってゆく様を眺めている三菜。

 高磯の冷蔵庫にあった謎の粉「イースト菌」を見つけ、何故買ったのだろうと疑問に思う仲林。

 リビングのテーブルに置いたガスコンロの、ガス交換方法が分からず手間取る高磯。


「待って高磯さん、もしかしてガスコンロ使うの初めて?」調理の手を止め、高磯の方へ助け舟を出す烏丸。

「……実は家で料理しないんですよ」テーブルに頭を突っ伏して答える高磯。

「一人暮らしになったら自炊するって言ってなかったっけ」仲林、容赦無く口元を引っ張る。

「一人分の料理作るのは大変ですからねー」といいつつ、毎日一家の料理作っている三菜。


材料が足りていないことに気がつく調理勢2人の烏丸と仲林。

高磯家にあるゲーム機を早速取り出し始めている遊戯勢2人の高磯と三菜。

既に行動がずれ始めているパーティ4人であった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ