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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
7 女四会、そんでもって女死会
108/191

12 圧倒

ヒールが折れてしまった烏丸はというと、急遽サンダルを購入し高磯の家へ向かう。

「ちくしょーなんて日だ」歩きながら頭を抱える烏丸。

「何だろう、今日周りの人が面白すぎて自分の影が薄くなりそうなんですけど」妹、謎のボヤキ。

仲林はアハハ、と誤魔化したような笑いしか出来なかった。

――

「香波ちゃんとは何処で知り合ったんですか?」話題転換とばかりに、仲林が尋ねる。

うーんと一旦考えこむ烏丸。ハンカチを拾ったのが直接的な原因だが、辰巳の話までは出しにくい。

「古谷くんの友人です、友人の友人で知り合った感じですよ」と多少ぼかした言い方をする。

「古谷先輩のご友人でしたか! って」驚いたのか、一度会話を切る仲林。

「って?」疑問を口にしたのは妹のほう。

「もしや、古谷先輩と同学年ですか」

「いいえ、一個上です」それがどうしたんだろ、と疑問を浮かべる烏丸姉妹。

「すっすスイマセンデシタ! てっきり私と同学と思って接してしまって」

「仲林、さんは何年生なんですか?」明らかに年下の三菜が尋ねる。

「2年ッス」

「2つ下とか、若いね……」明後日の方向を向いてため息、烏丸。

「やっぱり年じゃんお姉ちゃん」余計なツッコミを入れる三菜。

「分かった、来週はお母さんに料理を任せていいよって電話する」最凶の脅迫手段を取ろうとする烏丸。なにを隠そう彼女の母親は自信作と称して危険物を平気で振る舞うタイプのメシマズである。

「姉妹仲いいですね……」早くも2人のペースに飲み込まれつつある仲林であった。

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