v1 c4
翌日、訓練場にて。
私の顔には、元の世界でいつもあった隈ができていた。理由は単純だ。一晩中、主人公が望もうと望むまいとこの世界を救わせるための計画を練っていたからだ。
私は座ったまま、カティアの指示を待っていた。ゲームではすぐにスキップされる部分だが、最初のダンジョンが現れるまでは、毎日このように過ごさなければならないらしい。確かあと5日後だったはずだ。
だから無駄な時間はない。主人公を説得して私の言う通りに動かす計画を立てなければならない。ただ、彼に話しかけることすら少し緊張する。私の命がかかっていることを思えば当然のことだ。
数分間、主人公を見ながら考え込んだ。どうやって話しかけるのが一番いいか……これも昨晩考えておくべきだった。しかし、ゲームの中ではプレイヤーがセリフを選ばなければ話さない空っぽの殻のような存在だから、主人公がどんな性格なのかわからなかった。
ようやく決心がつき、立ち上がろうとしたその時――
「289、440、今すぐ来なさい!」
カティアが私と主人公を呼んだ。私はただ考えた。なぜ主人公は、他のクローンたちを差し置いて私を選んだのか? もしかしたら、私をこの世界に連れてきた何かが、チャンスを与えているのかもしれない。
次の訓練はクローン同士の戦闘だった。戦術などの知識は既に身につけているという前提だった。
「武器を出しなさい」
ちょっと待て。武器を変えるのを忘れていた。双剣しかない。でも、主人公は大剣を持っていると思い出して少し安心した。
主人公が大剣を出す。私も今度は双剣を出す。今回は、怪我をしない自信すらある。
「始め!」
カティアの掛け声と同時に、主人公が私に向かって突進してきた。少なくともカティアほどの速度はない。彼は大剣を頭の上に掲げ、振り下ろしてきた。その時には、私は横に動くだけでそれを避けていた。
あの剣が地面にどれだけ深く突き刺さったかを見て、もし当たったらどうなっていたか想像するとぞっとした。前回はすぐに意識を失ったから感じなかった感覚だ。
主人公は私が考え込んでいるのを見て、大剣を持ち上げ、水平に振って攻撃しようとしてきた。何とか反応して避け、距離を取った。
その距離を活かして、私は双剣の一つを主人公に向かって投げた。幸い、柄の部分が当たった。
今気づいたが、私、双剣の使い方なんて知らなかった…。




