ポストが溢れる夜
掲載日:2026/10/31
暗くなった夜道、重たい体を引き摺り帰る。
溢れる言葉は呪詛になりそうで。
言い返せなかった分、足まで重たい。
1人だけ違う重力で生きてるみたいだ。
道端で、溢れかえった広告で埋まるポストが目につく。
なんとか帰りつき、のろのろとポストを開ける。
やはり、溜まっている。
掃き溜めみたいだな。
部屋の中、あかりもつけず座り込む。
暗い部屋は少しひんやりとした。
手から取り出したばかりの広告が散らばる。
部屋自体が掃き溜めみたいだ。
ぼんやりと床を見ながら、動けなかった。
音のない部屋で、広告だけが騒がしかった。




