15、私のお姉ちゃん
大筋筆者、修正AIと筆者
宮廷の一室。
早朝の柔らかな光が、薄くカーテンを透して差し込む。
春奈はまだ眠りの中、夏美の小さな手をそっと握っていた。
夏美「……お姉ちゃん?」
春奈は寝息を立てているだけで、反応はない。
夏美は眉を寄せ、周囲を見渡す。
夏美「ここ、どこだろう?」
しばらくして、春奈の瞳がゆっくりと開く。
春奈「……夏美……」
夏美「なに、お姉ちゃん?」
その声に、春奈は全身で理解した。
目の前にいるのは、無事に意識を取り戻した夏美だ。
春奈は夏美を抱きしめる。
夏美「え? え?」
春奈「夏美! 夏美!」
フォルタも慌てて近づく。
フォルタ「いかがしました、春奈!?」
春奈「フォルタ! 夏美が! 見て!」
夏美は混乱したように目をぱちぱちさせる。
夏美「え? ええ?」
フォルタ「夏美! 気が付いたのですね!」
夏美「ちょっと待って!? 理解が追い付かない!?」
室内は、喜びと驚きが入り混じった空気に包まれる。
春奈の腕の中で、夏美はゆっくりと呼吸を整える。
夏美「……お姉ちゃん、あれから一体何があったの? ここはどこ?」
春奈「ここは紅孩公国。夏美はあの後、ずっとどこか遠くを見ているようだった……」
夏美「遠く……。お姉ちゃん」
春奈「なんだい?」
夏美「もしかしたら、その遠くの場所、なんとなく、分かる気がする……」
春奈「え?」
夏美「私ね、ずっと。長い間ずっと、悲しくて、悔しくて、怒ってて、でも、どうしようもないものを見ていたの」
春奈「……うん」
夏美「だから、ずっと言ってあげてたんだ。大丈夫。お姉ちゃんがいるから、て」
春奈「うん。……うん!」
夏美「そしたら、お姉ちゃんが手を握ってて……お姉ちゃん?」
春奈「夏美……ありがとう」
夏美「お姉ちゃん……うん、ありがとう」
フォルタ(解析完了。春奈・夏美双方の感情統合が進み、“安心・信頼・共感”の心理状態が安定化)
遠くの場所、それは裂け目の向こう側の世界。でもそのまま”いる”わけではない。
憎しみ、悲しみ、怒り、妬み。あらゆる負の感情が渦巻く抽象的な向こう側の世界。それが遠くの場所。
そして、混じる。夏美はこの経験を経て飛躍的に成長を遂げます。
春奈は夏美が何を見て、何を感じたのか、それらを嚙み締めながら帰ってきたことを喜びます。
フォルタは解析した結果を春奈へと伝えます。
それぞれ自分の気持ちを整理できる場がこの後広がるでしょう。




