綾音の道
「Prim, Prim !!」
綾音がプリムの元へ行くようになってから2年が経った。この頃にはレッスンじゃなくても英語で会話するようになっていた。
「Hello , Miss. You look glad today.」
今日の綾音はいつも以上に元気そうだ。
「Today I brough you a news to tell you. I decided which high school to head. 」
3年生はこの頃進路を決める時期だ。綾音は受験する高校が決まった事を伝えに来たのだ。
「Which high school did you choose?」
「Seiran girls' high school.」
綾音が受験を決めたのは青蘭女子校というお嬢様学校だ。イギリスのフィニッシングスクールに交換留学できる制度があると聞いてそこに決めた。親は最初は学費が高いからと言って最初は留学制度がある別の公立高校を勧められた青蘭が特待制度があり成績上位の生徒は学費が免除されるためそこにした。
「Seiran?!」
プリムは学校名を聞いて驚いている。
「Do you know this school?」
「My miss went there.」
お嬢様というのはかつて仕えてた綾音と同じ名前の娘だろう。
「She always talked about her school life gaily.」
彼女にとっても青蘭の生活は素晴らしいものだったという。西洋建築の校舎に感動しクリスマスには英語で劇をやったり、ごきげんようの挨拶やお姉様との手紙交換。全て綾音が憧れている物だ。
「Prim, I 've found a dream.I want to be a teacher.I want to teach not only English, but also dance,
table manner, and how to pour tea as you taght me.」
綾音は以前クラスの皆でプリムが貴族出身だと話した時誰も信じてくれなかった。しかしプリムはその事を話した時どちらとも答えずダンスを始めた。普通の平民にはなかなかできない。
プリムのような貴婦人を育てる教師それが綾音の夢だ。
「Wonderful!!Miss.」
プリムは抱き締めて喜んでくれた。
それから綾音は無事第一希望の青蘭に合格した。卒業式の後にはプリムの屋敷に報告に行った時は泣いて喜んでくれた。
進学後もプリムの元へは度々行こうと思っていたが青蘭はプリムの屋敷とは反対方向。英語劇部に所属しほぼ毎日の練習、留学希望者対象の英語の補講。忙しい日々を送りプリムの元には1度も行く事はなかった。
高校卒業後は東京の女子大に進学。社交ダンスサークルに所属したりパリ留学をしたりと大学生活を過ごしていた。
4年生の夏休み久々に地元に戻って来た。部屋を整理していたら中学時代の卒業アルバムが見つかった。
「そういえばどうしてるかな?」
綾音はふと思い出し中学の放課後に向かっていたお屋敷に行ってみる事にした。




