プリムの授業
「石原さん」
放課後綾音は教室でクラスメイトに声をかけられる。
「朱里さん」
クラスの中心にいる女子の1人朱里だ。綾音と同じ小学校出身だ。
「今日部活休みだからこの後皆で新しくできたカフェ行こうと思うの。」
朱里はスマフォを見せる。そこは人気ファッション誌でも取り上げられたロココ風の内装が特徴のカフェだった。綾音も1度行ってみたいと思ってた。しかし
「ごめんなさい、私今日予定があるの。」
綾音は朱里の誘いを断ると教室を出る。学校を出ると真っ先にプリムの屋敷に向かった。
「プリムさん!!」
綾音は名前を呼びながらインターフォンを鳴らす。3回ぐらい名前を呼んだ時
ガチャ
扉か開かれる。
「綾音ちゃん、また来てくれたのね。嬉しいわ。」
出迎えてくれたのはプリムだ。昨日と同じ白いブラウスに黒いジャンパースカートを履いている。違うのは肩にピンクのショールをかけてる事だ。
「さあ中に入って。」
プリムは昨日と同様綾音を居間に案内する。
「プリムさん、今日友達に新しくできたカフェに誘われたんです。」
綾音は朱里が教えてくれた店の写真を見せようとスマフォを取り出す。
「綾音ちゃん、それは何ですの?」
「何ってスマフォですよ。」
「すまふぉ?」
「スマートフォンですよ。」
「smart phone?賢い電話ですの?」
プリムはスマフォを知らないようだ。
「これです。」
綾音は写真を見せる。店内の内装だ。ピンクの薔薇の壁紙に金色の背もたれの椅子、天井からシャンデリアが吊るされている。
「素敵なお店ですよね。行ってみたかったけどプリムさんと行きたかったから断ったんです。」
「ねえ、綾音ちゃん。」
プリムは綾音にスマフォを返す。
「今日は庭でお茶会しない?英語で。」
綾音が案内されたのは薔薇の庭園だ。赤、白、ピンク、黄色と色とりどりの薔薇が咲いている。
「さあ、お座りになって。」
綾音はテラス席を勧められ座る。プリムは持って来たトレイに乗ってるカップやティポット、ケーキのお皿をテラステーブルの上に並べる。
「お嬢様とはいつもこうして英会話のレッスンをしていたのよ。Miss, Is that a cup?」
プリムは綾音の傍にある金の花模様のカップをさして英語で尋ねる。
「Yes, it's a cup . This is mine, this is yours.」
綾音は金の花模様のカップを自分の手前にもう1つ銀の雪の結晶のカップをプリムの前に置く。
「Thank you, Miss. Can you pour tea to our cups, please?」
「えっとCan you で最後にplease だからお願いしてるんですよね。」
綾音は授業で習った文法を思い返してみる。
「What is pour in Japanese?」
「Pour is Sosogu」
プリムはカップにお茶を注いでほしいとお願いしているのだ。
「Yes. 」
綾音は答えるとポットに紅茶が入ってる事を確認しカップへと注ぐ。
「Here your are.」
銀の雪結晶のカップを再びプリムの前に置く。トレイの上にはミルクと砂糖が添えられているのに気付く。
「Do you want milk or sugar?」
「Milk, please.」
綾音はプリムのカップにミルクを1さじ入れる。




