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1.プロローグ

よろしくお願いします!

「まぁ、優雅ねぇ」


ほぅ、とため息が各方面からもれる。男女問わず。


「王妃陛下がお召し物、なんだか、キラキラ光っているけど特産の宝石でも散りばめてるのかしら?」

「高位貴族でもあれほどの贅沢はできないわ。さすが『天下のオスメーモ王国』よねぇ」

「フン、成金趣味だろ?どんな宝石でも採掘できるという鉱山があるらしいが」

「嫉妬しちゃってみっともないわ。でも…二人とも本当にお綺麗で」

「王妃様と揃いのお召し物の陛下のお召し物も素敵~」

「なにより、二人とも端正な顔立ちにプロポーションもよろしくって……」

「お二人が身に着けている宝石も特産のものでしょうね」


そこかしこから感嘆の溜息が聞こえる。

(うん、舞踏会での目的は果たしたかな?もう帰っていいだろうか?)


絢爛豪華な馬車で国王夫婦は国へと帰った。



*****


「ただいま~。はぁ~、こんな服窮屈なんだよね。さっさと着替えよう」

服からポロリと装飾の宝石が落ちる。この宝石でも平民の月収分に値する。


絢爛豪華なのは外面。


国(王室)では、質素第一に生活をしている。

普段の馬車は幌馬車。御者は国王がしている。決して雇うことはしない。

贅沢したければ国の貴族がすればいい。それで経済は回るだろう。国王まで贅沢をする必要はないのだ!

国王夫婦は平民のような服に着替えた。


「これなら汚れても気にならないし、過ごしやすいよなー」

「私は、嫁いできた時焦りましたけど、そうですね、ドレスは汚れるのが気になりますもんね」

「「おとーさま、おかーさま、おかえりなさい」」

可愛い子供たちが迎えてくれた。夜も遅いのに起きててくれたのか。泣けてくる。


うちの子達は双子の男の子と女の子。

男の子はジョニー。嫡男だから、このままこの国にいることになるかなぁ?

女の子はセリーヌ。うっ、胃が痛い……。そのうちどこかに嫁ぐことを考えると、外でのマナーなどをしっかりと学ばないとなぁ。


二人ともなんだけど、うちの外の事を知らないとイカンよなぁ。うちが異常だから。自覚してるのですよ。


「二人とも、起きててくれてありがとう。でも、夜遅いからもう寝なさい!」

「「はーい、おやすみなさい」」

我が愛しの妻・イリーナから頬にチューをしてもらい、二人は部屋に戻った。


「おやすみのチュー。いいなぁ……」

「やだ、自分の子供に嫉妬ですか?」

「イリーナは無自覚美人だなぁ」

俺は笑われた……。




さて、ここでうちの家族の見た目紹介。


まず、我が愛しの妻・イリーナ。

腰に届かんばかりの流れるような銀髪に、どこまでも見透かすように透明度の高い紫色の瞳。

誰もが羨むようなスタイル。滑らかな肌。つまり、完璧☆


ジョニーは今年5才。勉強しましょう。剣術もしようね。俺に似ればどっちも得意になるはず。

将来の国王として頑張って欲しい。

あ、見た目。イリーナに似た銀髪を頑張って後ろで一つに縛っている。もっと伸びるといいね。眼の色は俺に似たのかな?紅。王家の証って言われているからいいのかな?

スタイルとかは成長で変わるから、わかんない。


セリーヌも双子だから今年で5才。ジョニーよりいっぱい勉強したほうがいいなぁ。うっ、胃が……。セリーヌの将来の事を考えると……。髪の色は俺に似たのかストレートの黒髪。瞳の色がイリーナに似た紫色。瞳の色は俺は気に入ってるんだけど、心無い貴族が「王家の証が無い」とか言うから、セリーヌは傷ついてるんだよなぁ。


最後に俺は、ストレートの黒髪で紅の瞳だ。あ、名前。セドリック=オスメーモ。オスメーモ王国の国王してます☆



いやぁ、こうして改めて家族を見ると、子供がもう一人くらいいても……などと思ってしまうけど、それはイリーナと要相談だなぁ。


読了ありがとうございます‼

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― 新着の感想 ―
貴族や外交の時には王様陛下、妃殿下らしい身なり振る舞い。周りからも羨望の眼差しを受けるオスメーモ王国。その実態は、超倹約家で自国では、ほぼ、平民と同じ生活をしている王族。但し、見た目は、王族に相応しい…
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