0R目 始まりの夢、1歩駆け出しまして
「さぁ最終コーナー回って残り400m!
14番----続いて2番----が後に続く!外からは5番----だ!さぁまだ勝負はわからない!」
「14番か、2番か⁉︎それとも5番か!」
「---番ゴールイン!優勝は---番だぁ!!」
約10万人の歓声が18頭の中の1頭を応援している…
勝つのは1頭、彼も彼女もゴールを
目指して駆けている。土も、芝もその脚で。
僕はそこに夢を持った。僕はそこに希望持った。
0R 駆ける脚、夢と解いて
※この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
「さて、ここから僕の全てが始まるのか……緊張するなぁ」
さすがに母はあまり乗り気ではなかったけど…まぁなんとか説得できたからいいか。
僕は東海斗。まぁ普通の高校生‥なのだろうか。春からは競馬学校に入学する人間の一人だ
競馬学校とはまぁそのまま競馬の騎手になるための学校だ。流れとしては
5月頃から7月に願書受付、8月に1次試験。合格者を対象に秋頃、2次試験、そして合格者発表。高校入学の前に挑戦することができる。体重や視力等、いくつか応募資格が定められているためとても難易度は高い
1次試験の合格者を対象に合宿形式で騎乗実技や面接等の試験が10月頃行われる
合格発表は10月下旬頃らしい
「まぁでも取り敢えずは合格……か。嬉しいものか悲しいものか。これからはさらに大変に……」
「体力づくりと体幹を鍛えなければ、しかしこれから必ず鍛えることにはなりそうだし…いいか」
---そしてしばらく月日が流れた---
「あれからもう、あの日からもう、夢をもらったあれからもう何年も何十年も経ったのか」
「親父は元気かな…」
東宗平、僕の父は伝説のジャッキーだった。
相棒は『シルバースカイ』黄金の、いや白銀の世代と呼ばれたあの時代はとうの昔のこと……しかし、いまだに何かと話題に上がる世代だ。
「親父、親父は俺の夢を反対するはずだ」
ジョッキーは簡単なものではないと耳が痛くなるほど言った
「しかしこれが俺の夢なんだ。背中、押してくれよな」
後ろから足音…一体誰だ
???「よぉ、、久しぶりだな」
「お前は…⁉︎坂本じゃないか、元気にしてたか?」
「あぁ、おかげさまでな」
「しかしなぜここに?」
「俺もこれが夢なんだ、だからここにいる」
「じゃあ、これからは友人、親友、、いやライバルだな」
「おう」
今日は新人戦…というか新馬戦だ
「頼むぞ、相棒」