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ありふれない日常伝  作者: 影の大宇宙
俺達の決闘(デュエル)は遊戯(ゲーム)であって遊びではない
9/20

俺達の遊戯はゲームで合って遊びではないその4


 コースの三分の一を走り終えアイテムを手に入れようと躍起なった三人に変化が見える。


「や、やったわ! 美冬が言ったアイテムが手に入った」

「わたくしは、最後のボックスを通っても入手できず申し訳ありませんわ」

「ぼ、僕もダメでした。美冬先輩、お役に立てず、すみません」

「気にしないで。二人の分もあたしが頑張るから」


 気合いの入った水瀬の鼓舞に二人は頷く。


「それで美冬。さっそくこれを使えばいいのかしら?」

「っ。ま、まって! まだ使わない欲しい。 

 あたしがいいと言った時使えば、絶対に勝てるから」

「美冬••••••、わかったわ。貴方に任せる」

「(ふぅ〜〜。これやぁ〜ここが正念場かな)」


 自分が狙われることがわかってしまいプレッシャーが高鳴る中レースは、終盤迎える。

 お互いの差が確実に埋まり始め決戦時が来る。

 ゴール手前の急斜角のコースに入った際、

「今だよ!」

 と水瀬が合図し勝敗を分ける決定的な場面が訪れる。


「この瞬間を俺は、待っていたんだ!」


 ドリフト途中で瞬時に後ろに振り向き逆走からの再度ドリフト準備に取り掛かる。

「え!拓也、急に逆走••••••はぁ! し、しまった‼️」

 水瀬は、俺の行動に不信に思ったがすぐ自分の順位が変わったことに気付いだ時は、既に遅くヤリイカが水瀬のカートを襲う。


「これを狙ってたのか!拓也」

「ふっ。俺を出し抜こう思っていたのか。チョコレートより甘いぜ。

 これが俺の必殺技パート(スリー)展開予想(ラプラスメモリー)』。

 すまんな。悲しいけど、これが勝負なのよね」


 相手の戦略を打ち破り、

「この勝負もらったぁ!」


 木嶋は、完全勝利の余韻に浸る。

 だが、現実は、恐ろしく木嶋のところにもヤリイカの妨害が襲う。


「はっ‼️、い、一体誰が」

「チャンスよ美冬!」

「いっけぇ〜〜〜‼️」

 一台のカードがゴール直前で抜き去る。


【ゴ〜〜〜〜〜ル! 優勝は、ロイージ‼️二位はガッパ! 惜しくも優勝を逃しましたが白熱した試合でした‼️】


 そう告げだゲーム内からの実況アナウンスが流れる。

「ぁ••ぁぁ•••ぁぁぁ•••••」

 木嶋は、今起きた現実を受け入れられず呆然としていると「やったね!みんなー!」と晴れやか顔の水瀬がと初心者組が集まりハイタッチをかわす、


「やってたね美冬‼️私達の勝利よ!」

「やりましたね。さすが美冬先輩! 一時は、どうなるかと思ってヒヤヒヤしましたよ」

「やぁ〜〜、あたしも作戦が仇となった時は、『もうダメだ〜‼️ おしましだ』って思ったけど。まさかあのタイミングでもう一個、ヤリイカが飛んでくるなんて思わなかったから。あれがなかったら完全に負けていたよ。

 誰がやってくれたか分からないけど助かったー」

「ふふ。お見事ですわ、美冬さん。

 最後の最後で逆転される展開にわたくし、感動いたしました」

「えへへ、そ、そうですか。春香先輩に言われると照れますねー。

 まぁ••••••あたしとしては、ゲームの実力では、負けていたので少し釈然としないですけど」

「運も実力のうちとわたくしが保証いたします。

 この勝利は、美冬さんとわたくし達が紡いだ団結の力で勝ち取ったものです。

 胸を張ってよろごんでもよろしいかと」

「ふへへ〜〜! そ、そうですね、あたしは、みんなと勝てたのが最高に超嬉しいっす!


 満面な笑顔で水瀬がみんなと勝利を喜び合う様子に木嶋は、「くっ。悔しい」と敗北の味を噛み締める。

 仕方ない。戦いに置いて勝者と敗者が必ず存在する。 それは、必然的でいくら実力で勝っていても、奇跡と言う未知の要素によって負けたのはどうすることもできない惨めな気持ちに苛まれている。すると一通の着信音がスマホに届く。


「(こんな時なんだよ。••••••っ!これは、桜華院さんからだ。 な、なんで今になって)」


 スマホ画面に映る、自分の負けた結果を知り落ち込む顔を見つけながら突然やってきた一通のメッセージを内容を読んだ木嶋は、「ま、まさか」と驚くことが書いてある。 


【先程、拓也さんを攻撃したヤリイカを使用したのは、わたくしです。

 拓也さんに嘘をついてしまい申し訳ありませんが、わたくし実は負けず嫌いですの。

 皆様の勝利為に密かに狙っておりましたこのことは、皆様に内緒でお願い致しますわ】


 内容を読んだ俺は、すぐに彼女達の方に視線を向け夢中で話し合う三人の姿に桜華院さんがこちらの様子の変化に気付き口元に指を当ててウィンクする。


「あ、あはは、こりゃあ、まいったな〜完敗だわ。

しかし、やっぱ••••、桜華院さんは、強いゲーマーだな」

 先輩の手の平で踊らされる結果になったが意外とムカっとしなくそれどころか、むしろ清々しいほどに落ち着いている。

(次こそは、俺が勝つ!)

 そう心に誓いやる気取り直した木嶋は「頼むもう一回、勝利してくれ」とみんなに話しかける。


「今度は、最初からクライマックスでいかせてもうから覚悟しろよ‼️」

「ふん! 望むところよ。また、アンタをけちょんけちょんしてやるんだから••••••美冬が」

「……え? あ、あたし‼️ いやいや、無理だってさっきの試合も正直いって負けていたし、次も勝てるとはわからないからね」

「大丈夫ですよ。今度こそは、僕が美冬先輩を勝てるようにサポートしますから」

「ちょっと待て、葵〜! さっきも言ったがこのゲームは、チーム戦は無く一人一人が一位になるため競い合うゲームだぞ」

「では。いよいよわたくしの真なる実力をお見せする時が来たようですね。

 先ほど調べてた裏技も使用して勝負と参りましょう」

「容赦なさすぎですよ、桜華院さん。 ゲーマーとしてのプライドがないんですか!

「わたくし、次こそは、一位になりたので」


 そう言って桜華院さんが微笑み木嶋は、肩を竦める。

 その後、俺たちは、同じゲームで再対戦することになった。


         ★


「よっしゃあー! 勝った、勝ったぞ。俺の勝ちだ! 

 木嶋は、勝利の雄叫びを叫ぶ。

「もうひと勝負だよ拓也!」

 ふてくられた水瀬から勝負を挑まれる。

「やっりぃ〜〜!あたしの正真正銘の勝ちだねふっふふ〜〜ん♪」

 水瀬が喜び俺が負けることになり俺も意地になって戦ってお互い勝ち負けを繰り返す。


「え?僕が一位に、やりましたよ先輩!」

「ようやく、わたくしも勝てましたわ」

「ふふーん! どうよ、私の実力思い知ったかしら」


 葵、桜華院さん、立花が次々と一位なる以外な展開になりながらオタク研究部は、和気藹々とゲームを続ける。

「(今日は、言い出せなかったけど。明日そこは勇気を出さなきゃな)」

 みんなが様子を微笑ましく見守るとチラッと立花が木嶋を見たような気がするが、多分見間違えだろ。

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