その3
『ご馳走様でした』
みんなとの食事を終えて片付けを済ます。
「美冬 春香さん。ここが正念場よ、気合い入れて行きましょう」
「この機会にあれを試して、ごにょ、ごにょ」
「ふふ、とても良い案ですわね。拓也さんの反応が楽しみですわ」
食後直ぐに彼女達がコソコソと何か話し合いその後三人の表情には覚悟を決めて挑む挑戦者の様な顔付きに余り詮索しない方がいいと判断し自分の準備を済ませた。
「俺は、このままで作業するけど、みんなはどうする?」
「私達は体操服に着替えて行くから。少し待ってなさい」
「別に着替える必要があるのか?、タオルや飲み物があれば充分だと思うけど」
「ふん。あんたには乙女の考えがわかんないでしょうね」
「だね、拓也は以外と鈍感だから、あたし達の考えには気づかないかも」
「それはどう言うことだ?」
「いいから‼️さっさとあんただけ部室を出て行ってくれない」
理由が理解出来ずいる考え混むと何故か不機嫌な立花に押されるがままに部室の外に追い出される。
「葵も体操服に着替えた方がいいわよ」
「そのままだと拓也にとってムフフな展開がお約束になっちゃうよ」
「秋月さんの体操服も用意しておりますわ」
「皆さん。なにを言っているんですか。僕は男ですよ。先輩と外でまちます」
葵は自分は男だと、珍しくそう言って自ら外に出ると立花が鋭い視線を送る。
「覗いたら絶対に許さないからねぇ‼️」
覗きフラグが立ちそうな台詞を残して勢いよく扉を閉め二人でしばらく待つことになった?
「なぁ、葵。さっき言ってた乙女心がどうとか言うのを教えてくれない」
「え、それ僕に聞きますか?
•••••は、先輩達の考えていることがなんとなくわかりますね」
「そうか、ならーー」
「ですが、これだけは先輩でも教えてあげません」
葵までもが何故か頬を膨らませて視線を逸らす。そっぽ向く葵も可愛いな。 はっ! いかんいかん葵は男だぞ。
思考回路がバグりそうになり無理矢理考えを変える。
「そっか、教えてくれないか。なら、ラノベ主人公視点で考えてみることにするわ」
「頑張って見てください」
(朴念仁な先輩には少し難しいかも知れませんけど)
頭を軽く掻き、取り敢えず廊下で座るとするかと思い、葵と一緒に座ってから、女子達が着替える理由を考えながら葵と雑談をしたりスマホゲームをしていたら、時折、部室からの女子達の会話が聞こえてきた。
「やっばぁ〜〜、春香先輩マジおっぱいがすごぉ!ハリがあってモチモチした弾力で巨乳なのがパナイ!」
「むっ、ちょっとだけ羨ましい」
「わたくしとしては入浴の際にお胸が浮いてしまうますの」
「その台詞は絶対に言ってはならないランキングベスト3
「日夏さんもご立派なお胸を持っているありましわよ」
「ひゃあ、ち、ちょっと春香先輩!」
「いやはや、にしてもどうやってそんな発育ができたのか、あたしに教え欲しいものですな〜」
「特別なことは何もしておりませんわ。自然と今のわわたくしの体に発育しましただけですわ」
「「それは無いでしょ」」
部室内から聞こえてくる会話が男なら誰しも変な妄想をしてしまうほど艶めかしい内容で男が扉の向こうにいるのに、そんな会話をするとか、不用心過ぎないかぁ‼️
と思いながら葵と一緒に廊下で座ってみんなの着替えを待つことにした。
てか、よくよく考えてみたら、ラノベの世界で、着替えている部屋でトラブルがあって主人公が勢いよく扉を開いて【どうした!何かあったか!】とか言って着替え途中の下着姿のヒロインがいて【きゃ〜〜!、み、見るな!この変態ぃ〜〜!】
••••••て主人公がラッキースケベに出会うパターンだけど。
「まぁ、 現実はそう甘くはないか。
俺が主人公だっだらあり得そうだけど、どうやら主人公じゃないらしい」
「先輩?何か言いましたか?」
「ああ、すまん、ただの独り言だから、気にしないでくれ」
心の中でラッキースケベには出会わないと納得していた。
『⁉️』
「どうした‼️みんな」
突然、着替え中の部室から三人の悲鳴が聞こえとっさにドアノブに手をかけた所で脳に電流が駆け巡る。
待て待て落ち着け俺! いまドアをあけたら着替えを覗いてしまう。
みんなの事が心配だからとって中に入った駄目だろう。
だが、もしかして俺の妄想で幻聴が聞こえたかもしれない(いや、それはそれでやばい奴だけど)。
でもでも、本当にやばい状況で扉を開けないことを後悔するようなトラブルがあったかもしれない。
【ああもう‼️どうしたらいいんだ!おしえてくれ、あどえもん〜〜!】
【どうしたんだい?ソニタ君。またギガントにいじめられたのかい?】
とか言ってたら急にワームホールが出来て、
【やぁ〜、ソニタくん僕が助けにきたよ】
【あ、あどえもん〜〜〜〜】
と、突然のお助けキャラがやってきてこの窮地を救ってくれる訳もなく思考回路がめちゃくちゃで考えがまとまらないでいる。
「部室から悲鳴が聞こえましたよ!何かあったかもしれません。行きましょう!」
切羽詰まった葵が背を押し出す瞬間脳に電力がはしる。
ん?、待てよ?隣には葵がいるわけで、俺が開けなくても葵が中の様子を見に行けばいいのでは。うん。我ながらナイスアイディアだ。
「葵‼️」
「•••••••っ⁉️」
ドアノブから手を離し葵の両肩に手を乗せるのドキッとしたのか両肩が上がって背筋を伸ばしていた。
「お前に伝えたいことがあるんだ聞いてくれ」
「せ、先輩! い、いきなり大胆過ぎる愛の告白宣言なんて僕はまだ心の準備ができてません‼️」
「愛の告白ならまだしないわ!
俺かわりに部室の様子を覗いたてくれないか?」
「え?」
「頼む!、主人公のようなラッキースケベには遭遇する勇気がでないので葵!中の様子を見入ってくれ!たいあたりだぁ〜〜‼️」
「わわわちょっと押さないでくださいよ先輩〜‼️」
反対する姿を無視して扉をあけて葵だけを部室に送り込み、すぐに扉を閉めた。
一応言っておくがこの時ネクタイで目隠したので視界が真っ暗状態だから絶対に楽園(女子の着替える姿)を見に焼き付けることはなく葵を部室に送り込む。
しばらくたってから扉に耳を当てて女子達の会話を盗み聞きをしようとしたら、足音が聞こえてきて
「ちょっとあんた‼️これは、どう言うことなの説明しなさい!」
「ごぉふぁ!!」
「‥‥‥‥あっ、ご、ごめん」
勢いよく扉が開かれたて体にぶつかり痛い目あった。
「で、これはどう言うことか説明してくれるのよね?」
「はい、説明する機会をくださりありがとうございます」
部室内で梅原が腕を組みながら仁王立ちする姿で立っていて、俺は梅原の前で正座をした姿で今回の出来事を説明する。
「部室からみんなの悲鳴が聞こえたので咄嗟に中に入ろうと思ったのですが、みんなが着替え中の所に入ると思い、躊躇っていたら近くに葵がいたので俺は、変態扱いをされたくないので葵を送り込めば、万事解決だと思っていたからです」
恥を捨て自分の心境を赤裸々に語る。
この話で下手な言い訳をすれば余計に反感を喰らうのは定番だからだ。
「•••••••は、アンタ見直しだわ」
「え?」
「さっきは怪我をさせてごめんなさい。まさかアンタが扉の前にいるなんて思わなかったのよ」
立花に怒られるのは覚悟をしていたが、意外にも気にしてなく、それどころか褒めれこちらは唖然とする。
「そもそも、今回のことはね。アンタが全く気にしなくてもいいことよ。
何せ、わたし達女子からのイタズラであんたを試してみたかったのよ」
『うんうん』
「マジ?」
「本当よ。けど、アンタがもし、開けて中をしっかりと覗いていたらアンタが変態ラノベ主人公だって学校中に言いふらしてやろうとは思ったけどね」
「あたしも、『そのスケベ心をぶち壊す』って全力で○閃してたかも。なんてね☆」
『あははは』
お前ら晴れやか表情で覗きみした際の制裁をサラッと発言をしていらっしゃる。いゃあ〜女子は怖い。
そう内心焦ってしまい冷や汗が止まらないでいる。
けど、今回の件は実際、悪い問題がなく取り越し苦労だと気付き安堵する。
「ちょ、ちょっとやめてよね。こっちが気不味いわよ」
「やり過ぎてしまいましたわ」
「騙してごめん」
「いやいや、みんなが何事もなくてよかったよ」
一連の騒動が収まるったが改めて女性陣の様子を見てふと首を傾げる。
「なあ、一つ聞きたいことがあるんだけど?」
「何かしら」
「結局、着替えはしたのか?」
「っ! べ、別にいいでしょう。アンタには関係ないわよ。先に行っているから」
「にゅふふ。拓也も気になる年頃だろうけどおしえてあげな〜い」
「乙女の秘密ですわ」
なにげない質問のつもりで聞くと立花が頬を赤く染め駆け足で部室を後にして見えなくなる。
「立花が今回の仕事に対して積極的で助かるよ」
「ハァ〜、やれやれ。この鈍感さには、さすがに呆れるよ」
「なぁ?、さりげなく俺のこと小馬鹿にしなかったか?」
「気のせいだよ、き、の、せ、い」
「そうか?」
「そうだよ」
意味深な発言に首を傾げると水瀬が腕を上にのばしてストレッチをし出す。
「あたし達も行こう」
「そうですわね。わたくし達も速く行かないと日夏さんが可哀想ですわ」
「あまり時間もありませんし、さあ、先輩!僕達の洗浄を始めに行きましょう」
「ああ、それ!俺が言いたかった奴!取られちまった」
俺がショックを受けているのを無視して次々とメンバーが準備をしてプールに向かう。




