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ありふれない日常伝  作者: 影の大宇宙
嵐前静(あらしのまえのしずけさ)編
15/20

以下略 その4

 

 放課後。


「今日はみんなにとても重要なこと伝えたい」

 部室に集まった四人に向かい両肘をついき深々と顔を近づけポーズを取る。某総司令官のように。


「今日の議題はズバリ期末テストついでだ」

『期末••••••テスト?』

「ああ、期末テストで、オタ研には今後の人生を左右する重要なことが二つある」

「ど、どうしたのさ? 今日は妙に真面目な顔をして。

 どうせ、まーた適当ことをいっている訳•••••••はさそうだね」

「今回ばかりは本気だ」

「そ、そうなんだ」


 真剣な雰囲気の自分に当てられ冷や汗か垂れる水瀬を見て空気が重くなる。この後話すのは気まずいな。

 

「まず一つ目は、この学校の暗黒ルールに三教科以上の赤点を取るとニ週間の補修が待っているのはみんなは知ってるか?」

「に、二週間ですってぇ⁉️」


 立花が驚愕の事実に席を立ち上がる。


「マジだ。去年、赤点到達者(レッドラインのとうたつしゃ)になった奴が二週間補修を受けって話を聞きたいことがある」

「グ、グレイトですよコイツは」

「この学校のルールは一味違うのね」

「ちゃんと勉強していたら問題はなさそうですね」

「ええ、さほど重要なことではないですわね」


 各々の反応を見て続きを話す。


「これは大したことでも無いがこれが一番重要でな。俺達オタ研にはある条件が課せられた。

 それは『全教科六十点以上取らなくてはならない』

 それが先生から言われたノルマだ」

「「ろ、六十点だってえぇ〜〜〜〜〜〜っ⁉️」」

 立花と水瀬が絶句する。


「しっかり勉強すればなんとかなりそうな条件で一安心ですね」

「ええ。もし『全教科九十点以上』と言われましたら、わたくしも少しはお勉強をしないといけまんせんね」

 落ち着いた態度の葵と余裕の表情を見せる桜華院先輩。

「ど、どどど、どうしよう〜〜っ! あたし現文と英語と社会が•••••や、やばすぎるぅ!」

「ま、マズイわね。私も日本史とか世界史の暗記が苦手だからどうしたら」


 頭を抱えオーバーリアクション水瀬に額に手を当て絶望する立花にこの場を収める為に軽い咳払いをする。


「お、落ち着けぇ!二人共〜〜〜〜〜!」


 木嶋の喝が入った一言にびくっと驚く立花と水瀬が俺に視線が向ける。


「お、おおおおお、落ちち着けふ、二人共こ、ここはれん&€÷になってたいしゅするだ」

「いやぁ、アンタが一番落ち着きなさいよ」

「あたしよりリアクションが酷いことになっているよ」

「そ、それやそうだろ〜っ! お、俺だって自分で恐ろしいことをいって嘆きたくもなるだょー!」


 冷や汗を流し落ち着がない手を止め、「ふぅー、ふーっ」と大きく深呼吸をし気持ちを整理しこの状況でもっといい言葉をかける。


「これから俺達オタ研部(仮)は、ここで一致団結をしてこの危機的状況を乗り越えられない!

 みんなとなら超えられない壁が無いと俺はそう信じている!」

 胸の前グッと拳を握りガッツポーズを取る。

「あ、あんた••••••ふふ、そうね」

「だね、あたし達が結束すれば倒せない敵はいないね」

「ああ、そうさ。俺達なら出来る! 明日からオタ研部は図書室にいって勉強会をするぞぉ!

 急いで荷物をまとめ先陣を着るように部室の扉に立ち振り向くと覚悟を決めた彼女達の視線が伝わってくる。

「そうね。行きましょう。私はこんなところでつまずいてなんかいられないわ」

「くぅぅー‼️あたし、こんな燃える展開は大好きだよ。だからいつまでこの部活でみんなと一緒にいたい!」

「ええ、わたくしもいままで学校生活でこれほど居心地の良い場所は失いたくありませんので精一杯サポートを致しますわ」

「僕は学年が一番下ですので皆さんとの思い出を作るこの場所に卒業するまでいたいので頑張ります先輩!」

 次々と荷物持って俺の後に立ち出すみんなに歓喜極まる思いが溢れ出てきそうである。


「みんな••••••行こう!俺達の戦いはこれからだ‼️」


 たとえそれが次なる目標に向けて歩き出す俺達を明るく照らす光にそれを妨害してくる影もまた待ち構えるが今の俺達ならどんな困難にも乗り越えられると信じられると思い部室の扉に手をかけ外の世界に歩み出す。

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