俺達の遊戯はゲームで合って遊びではないその5 オマケ
翌日。
木嶋は、ある事を話す為みんなを集める。
「昨日の対戦は、面白かったし今日もみんなゲームやろう」
「おおー!いいね。やろうよ!
「遠慮するわ。アンタに負けっぱなしも釈然としないから」
「わたくしも右に同じくです」
「僕も苦手なゲームは、遠慮しておきます」
水瀬は、乗り気で立花、桜華院さん、葵は、昨日ことがあって若干否定気味である。
「(この様子だと重要なことが伝えらないな)」
木嶋は、後ろ向きな思考を無理なり話題を変える。
「なら今度は、みんながそれぞれ得意なゲームで対戦するって言うのでどうだろうか?
木嶋の何気ない一言にみんなが様子を伺うよに視線を向ける。
「ほほー?•••••••ふむふむ、なるほどね。
あたしに得意な格ゲーに挑んで勝てる自信が余程あるというわけだ。面白い」
品定めするように木嶋を見つめた後、ニカッと笑う水瀬。
「(今、水瀬が何か察してかに見えたのは俺の気のせいだよな?)」
懸念を抱く木嶋に「ふん!」と髪をなびかせる立花。
「いい度胸じゃあない。アンタなんかリズムゲームで見返してやるだから」
「拓也さんがわたくしと得意なゲームでお相手してくださるとは、後悔なさるようにご容赦を」
そう言って三人から漂う歴戦の猛者みたいな風格を見せつけ、これ俺の選択間違えたかなと木嶋は、肝を冷やす。
「拓也先輩と勝負が出来るでしたら。僕は、押し相撲でお願いします!
葵が「全力でお相手しますよ」と気構えをアピールする。
「(あっ、これなら勝てそうな気がする)」
葵に対しては、余裕が生まれた気がするもゲーマーとして勝ちは譲れない木嶋が辺りを見渡して先制の一言を放つ。
「俺に勝ったらみんなと握手! キラン♪ 」
「するわけないわ! この変態!
「かぁっ! 気持ちわるいっ!、やだおめぇ‼️
「ふふふ。俄然、殺る気が湧いてきますわね」
「絶対に負けらない戦いが今ここにあります、です!
先程より闘志を燃やす四人の姿に
「ご、ご勘弁をぉ、あわわわー!」と慌てふためく木嶋は、後退りする。
そして実際、俺の予想通りの展開か起きたのであった。
まず。水瀬との格闘ゲームで、
「どうした、どうした! その程度か拓也‼️○ッパを使っていた時は、そんなモンじゃあなかったなかった筈だ!
水瀬が怒涛のラッシュを繰り出し勢いが続く。
「超エリートあたしが初級戦士の拓也と遊んでやっているのだから少しは、あたしを楽しませろ!
「なにサラッといい間違えるだ水瀬! ○ッパか! クッ○のことだろうか!
俺に違う次元の話を持ち出すな、ややこしくなるなわ!
そう言ってグレーゾーンな台詞を濁しながら水瀬と戦いを繰り広げるが少しずつ劣勢に追いやられる木嶋である。
「くっぬぬぬ。なら。こ、これは、どうだ!『金剛波‼️』」
「な、なに! あたしの『ギックリ砲』とそ、そっくりだ⁉️
木嶋の隠し技に水瀬は、驚くが「あたしは、負けない!」と猛スピードでコマンドを入力し出す。
「あたしは、限界を超える! 『超冥王拳‼️】二十倍だぁ!」
「そ、そんバカな! このオレが裏技に負けるなんて••••••っ」
「ふふーん。どうよ、あたしの実力思い知ったでしょ」
「こ、こんなの。か、勝てない。も、もうだめだ。おしまいだ」
木嶋は、どこかのバトル漫画のかませ犬ようにやれる始末。
それに続いて立花とリズムゲームは、
「ふふーん。大したことはなんわね。
私に勝とうなんて十年は、速いわ」
「い、いったい。どうしたらそんな素早くアイコンが押せるんだ。
しかもフルコンボとかガチ勢過ぎるだろ」
立花とのスコアに大差を開き木嶋は、無念な結果を残す。
そして次に桜華院さんとシューテングゲームでは、ムゴイの一言しか無かった。
「ふふふ。これが拓也さんに捧げる、敗北を告げる味『幻想弾丸』ですわ」
「がはぁ! い、いったい。どこから撃たれたのわからなかっ•••た」
桜華院さんの優れた射撃センスで視覚で見えない長距離からのヘッドショットで木嶋を倒す。
「拓也さんの独特の動きがわたくしの射撃精度がより更なる高みに至れる気がしますわ」
「お、桜華院様ー! もう許してぇー」
エスっけが目覚めた桜華院さんよって一方的に仕留められる現状は、まるで死神に追いかけられ今夜の夢に出てきそうな恐怖を見せつけた。
最後に葵との戦いは、得意なゲームがないとのことで紙相撲で勝負することになった。
「せ、先輩。そんな刺激したら。あぁん、 押しが強すぎます〜
互いの紙相撲のキャラが当たり激しく振動をぶつかり合う。
「誤解を、招く言い方をするって葵!
葵と押し合う度に「ひぁっ!」と艶かしい声を漏らし「や、やめんか葵! って。うぁ、うわわぁー!
「愛してます!センパイーー!」
「ちゃんと紙相撲をしてくれぇ〜」
動揺で紙相撲の体制が崩れ葵に押し倒される木嶋であった。
『 じーーーーーーー』
その後、女性陣からの氷点下まで冷め切った瞳が木嶋の心に槍なって刺さるのであった。ふ、不幸だ•••••
★
「お、おまえら、少しは手加減て言うのを知ってないのかよ」
そう言って無様にも全敗した木嶋は、「ひでぇよーみんな」とテーブルに顔をうつ伏せ泣きべそをかく。
「まったく、アンタね」
それを見かねた立花が「はぁ•••」と肩を竦め精神的に弱った木嶋にトドメの言葉を言い放つ。
「こんなまわり口説く私達をお立てるような真似をして何が狙いなのよ?
テーブルに片肘を置き頬杖した立花が冷めた目で木嶋の様子を伺い水瀬が「日夏の言う通りだよ」と便乗する。
「今日の拓也がいつもより乗り気なのは嬉しいけど、なんか影を含んで感じがした」
「だから」と水瀬が木嶋に視線を送り、
「何か言いたことがあるならズバッと話した方が楽だと思うよ」
水瀬がニヤリと悟したような苦笑し、
「ま。話したいことがあるなら早く言いなさいよ」
そう言って立花が半眼で睨み「ホントなんですか、先輩」と神妙な顔を見せ桜華院さんは、静かに見守る。
「二人共。なんで俺の様子が変だと思ったんだ?」
頬から冷や汗が垂れ木嶋に違和感があった理由を尋ねると『うーん? なんとなく(かしら)? 』と直感でモノを言う二人であった。
「(二人共。普段は、俺をぞんざいに扱うのにこんな時だけよく気付けるな。すげーよ)」
二人に問いただされ木嶋は「ちゃんと話すよ」と観念して本日の議題を語る。




