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小説家の幻想入り
幻想入りのシーン。
現代の首都、東京にとある青年がいた。
NWの名で小説を書いている青年である。
「さぁて!今日も元気にやるぞー!」
そういうNWが開いたのは知人の紹介で始めた小説サイトに小説を書き始める。その名も“東方五行譚“。NWは題名を決め、フリーメモに書き終われば布団に入った。
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「ん〜♪いい天…気…?」
NWが見た風景は夢に見た大きな鳥居、後ろには少しボロボロな賽銭箱、そして賽銭箱を見て落ち込む巫女服の少女。
「あら?初めて見る人ね?ステキなお賽銭箱はここよ♪」
「あ、じゃあ…」
(財布の中には諭吉さんが…十五人…よし。)
NWは壱万円を取り出して賽銭箱に放り込んだ。
「え…?貴方…一体今いくら入れたの?」
「え?壱万円です。」
「やっ……タァァァァァっ!」
NWは生まれて初めて“博麗神社”の巫女を見た瞬間であった。