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おっぱい×戦隊シリーズ  作者: 帝国城摂政
爆乳ライダーL&M

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最終話「おっぱいと、おっぱいと、おっぱい」

《……あらすじ、だってさ》

 ギガレジェンド、ギガロード、ギガエンパイアの3人はゴーレム・マリーマリオネット・リベンジこと、メンドゥーサGを倒すことに成功する。一方で、ナッノの身体を奪った"何か"は、女怪盗の片割れであるニコラ・ツクルノラ……完璧皇帝ネクロ・ノミコンデに反旗を翻した。ネクロ・ノミコンデを倒した"何か"は、そのまま最終作戦を実行する。

 ――――これは爆乳ライダー達の、最後の戦いの物語である。

「……巨大なおっぱいが、落ちて来てる?!」


 ギガレジェンドが最初に気付いた、超巨大おっぱい娘が倒れてること。しかし、ギガレジェンドが立ち止まって上を見ていたことによって2人も何事かと上を見て、その様子に気付いた。

 乳首だけでも地球規模になるほどのデカさのため、全ての人類が死を覚悟する。いや、一部の男たちはそれがおっぱいだと気付いて嬉しそうに涎を垂らしていたが。


 どうして落ちて来るんだと考えると、「クヒヒヒ……!」というどこか小馬鹿にしたような感じで"そいつ"は、ナッノ博士は現れる。ナッノ博士はベルトを纏っており、その左手には『T』と書かれた漆黒のメモリを手に取っていた。


「……まだ生きていたとはね。驚きだよ。やはり超乳戦隊系は、最後の粘りが強いから嫌だなぁ」


『トコヤミノスメラギ…』


「だが関係ない。お前らはこのナッノ博士の優秀な頭脳の前にひれ伏すのだ。

 直接変身」


 そう言って、ナッノ博士は自らの身体に、どす黒い闇のオーラが漂う『トコヤミノスメラギ』メモリを挿す。全身が真っ黒でどす黒い、もはや顔の変化すらも分からないような漆黒の闇のスーツに覆われると共に、足元の影がどんどん広がっていく。


「――――さぁ、こいつらを倒して昇って来い。

 全ての絶望の果てに、この俺様が始末してやろう」


 闇の中から現れたのは、ナッノ博士に良く似た……黒い影法師たちだった。





『タスケテ……』


「ロードブレイドッ!」


『クルシイ……』


「レジェンド・アタック!」


 迫りくる、影の形をした女達。影であるためか、服を着ていない全裸の格好でもさほどの違和感はない。だが、それでも胸が揺れる様や、艶やかな質感などが男達の心をくすぐる。

 一方で、戦っているギガロードとギガレジェンドの2人は心労で疲労していた。ナッノ博士に黒い外見だという事以外そっくりだという事も理由の1つだろうが、彼女達の言葉を聞く度に彼女達の大きな胸の下にある、心臓がずきり、またずきりと大きく傷んでいた。


「……残念ながらお前には効果はないようだがなぁ、ギガエンプレス!」


 と、ナッノ博士の姿をした"なにか"は悪態を吐く。カッコよく悪役らしく逃げようとしたのにも関わらず、ギガエンプレスが今まで出した事のない、殺傷能力抜群の大剣でこちらに迫って来たからだ。慌てて影を集めて防がなければ、やられていたのは"なにか"かも知れなかった。


「効果がない訳じゃないこん。心は痛むこんが、彼女達ほどじゃないこん!

 ……あの声、あの姿。これが『トコヤミノスメラギ』の能力こんね!」


「――――ザッツライト!」


 その通りだ、と"なにか"は大きな声で宣言する。


「『トコヤミノスメラギ』……闇を操る大妖怪のメモリは、この"俺様"の精神性によって【相手の一番触れられたくない闇の部分を揺さぶる】という、邪悪な能力へと変貌を遂げた!

 今、俺様のこの姿の前に、人間達は無様に這いつくばり、ひれ伏し、慈悲を請うだけの愚民へと成り下がったのだ! そして、俺様の進化はとどまる事を知らず――――」



「そうですか……どうでも良い話、ですねっ!」


 と、少々メモリの効果で心を痛ませながらも、気合いと根性を持ってギガエンプレスは、ナッノ博士を斬る。闇の衣と彼女の身体が、ギガエンプレスの刃と共にそのまま倒れる。


「――――最終決戦用奥儀、ワクチンブレードEX。

 この剣で斬られた者は、メモリごと破壊する。『トコヤミノスメラギ』メモリがいかに優れていようとも、これで勝ち! 後はお兄ちゃんを――――」


 探そうとしたその瞬間だった。ガシッと、彼女の身体を胸ごとなにかが掴む。


「……!? なにも、の……」


 その言葉を全部話す事は彼女には出来なかった。何故なら彼女の胸を鷲掴みにして、腕を掴んでいたのは、彼女の敬愛するその兄だったのだから。


「ち、ちがう……おにいちゃんじゃ……」


 違うと分かっていても振りほどけない。明らかに違うと、心は理解している。だが、身体が、胸を掴むその暖かな感触が、どうしても振りほどけなかった。


「ふふふっ……!

 メモリを斬る刀、ねぇ……」


 戸惑う彼女の前に、何事もなかったかのよに現れるナッノ博士。そしてギガエンプレスが落とした大剣を手に取った。


「そんな事をしようと、無駄! 無駄ぁ!

 人間とは恐怖に支配され、そして蹂躙される生き物! 『トコヤミノスメラギ』メモリの前に、お前らは剣を握る事さえ、出来やしねぇんだよ! これで止めだぁ!」


 しゅっ、と"なにか"はそのまま大剣を、ギガエンプレスに向かって大きく振り下ろす。



「勝利は、我の手にぃ!」



 しゅっと降りたその剣は、


 たゆんっと、妙な擬音と共に動きを止めた。


「……握るのは無理でも!」


「……挟むなら!」


 大剣を受け止めた者、それはギガロードとギガレジェンドの、"おっぱい"。

 2人の大きく育った胸が、大剣の斬撃を凌駕して挟んで受け止めていたのだ。


「ば、バカなっ!? ただ恐怖に支配されているだけの爆乳ライダー達が、何故俺の攻撃を防げる!?

 お、おかしい! おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいっ!」


 と、"なにか"は2人の様子を見る。すると彼女達の様子は確かに震えまくっているが、それでも彼女達の胸はしっかりと"なにか"の握りしめる大剣を挟み込んでいた。


「「1人では……無理でも……2人なら……!」」


 胸に挟んだまま、2人は大剣を"なにか"に向かって振り下ろしていた。その一撃は、しっかりと"なにか"の身体を斬っていた。


「ぐっ……!? やむを、えん!」


 と、"するり"とナッノ博士を覆っていた黒いオーラがジャケットとなって飛ぶ。飛ぶと共にナッノ博士の身体がゆっくりと倒れて、慌てて爆乳ライダーの3人がナッノ博士の身体を受け止める。

 受け止めた3人は気付く。ナッノ博士の身体からなんの生気も感じられない……そう、既に死んでいるという事に。


【クヒヒ……! やはり、最後に立ち塞がるは胸の大きなヤツらと言うのは変わらないという事だな。

 これも運命か、はたまた宿命か?】


 ――――そして、さっきまでこの死体を操って戦っていた人物が、あのジャケットであるという事に。


「あなたが……ナッノ博士を……」


「操っていた……」


「――――黒幕!」


 そして、3人に問われたジャケットはそのまま嬉しそうな声で名乗りを上げた。


【――――そう! "あの"完璧無比な計画を作るために生み出された完全皇帝ネクロ・ノミコンデの計画を横取りし、先程までお前らのナッノ博士の身体を使わせて貰った黒幕。

 それが俺、強奪摂政ヤラレソコネーターEXさま、だぁ!】





 強奪摂政ヤラレソコネーター。

 それはナッノ博士――――エージェント・ナッノなどを生み出したタイラ博士なる人物が、【復讐】を意味して作った怪人。

 ギガレンジャー、ニュウ・ギガレンジャーという二大おっぱい戦隊に敗れたはずの彼女は、しぶとく、そりゃあもうしぶとく生きていた。


【その執着心の強さは、ま・さ・にっ! ネクロ・ノミコンデが復讐という闇を詰め込んだ『トコヤミノスメラギ』メモリに刻み込まれた! ……と言うより、紛れ込んだ。

 後は簡単さ。ナッノ博士を殺し、その身体を使って計画の全てを強奪して! お前らを倒してフィニッシュ!

 そのはず、だったのにぃ!】


 顔はないはずの、ジャケット。

 しかし、そこには確かに怒り狂う復讐の幽鬼の姿があった。


「ジャケットなら、無理矢理着て破いちゃう!」


「と言うより、おっぱいを纏うのも無理かもね!」


「……おにいちゃん、返せ」


 だが、怒り狂っている幽鬼はここにもいる。それも3人も。


 一瞬、ヤラレソコネーターはびくっとびくつくも、すぐさま最後の手段――――いや、最終到達点があった事に気付く。あれさえ発動すれば、そうすればこいつらは殺せる。

 そして、全てのおっぱいの頂点に君臨するのだ、と!


【ククッ……! 教えてやろう、何故ナッノ博士を俺が殺したのかを!

 確かに生かして洗脳すれば、俺の重要な戦力になっただろう。けれども、俺のこのメモリは、死体しか乗っ取れない。だからお前らを同士討ちする事も出来ない。

 だが死体なら――――たとえば、今死体となって落ちてきている超絶巨大娘だろうと、乗っ取る事が出来るのだぁ!】


 ヤラレソコネーターはそう言って上空へと、落ちてきている超絶巨大娘のおっぱいの谷間にそのまま入って行く。すると、裸だったはずの超絶巨大娘に黒い闇のジャケットが羽織られ、瞳が真っ赤に染まる。頭には王のつもりなのか、黒い王冠を頭の上に載せていた。

 落ちて行くだけだった超絶巨大娘は、そこでゆっくりと立ち上がる。


【この身体を見た瞬間、思ったさ!

 乳首だけで宇宙の大きさと同じくらいの、宇宙の何億倍とも言えるような巨大娘を生み出すよりかは、永遠に巨大化し続けてそんなサイズを蟻、いやミジンコサイズに思えるくらいの巨大さこそが、全てのおっぱいの頂点に立つべき者だとさっ!

 ――――さぁ、このまま地球ごと飲み込んでやる! 我が復讐の仇共がぁ!】





 ゆっくりと、だが着実にヤラレソコネーターが宿った超絶巨大娘の口は落ちて来ていた。その様はまさしく、巨大な、どこまでも落ちて行く穴のようであった。

 それを見て世界各国の人達はどうしようかと迷っていたが、そんな中でも、希望を捨てずに未だに戦う意思を見せる3人。


 ギガロード、ギガレジェンド、ギガエンプレス。

 ――――そう、爆乳ライダーの3人である。


「――――ッ! あんな巨大なの、どうすれば良いんでしょうかね?」


「どうしましょうか?」


 ギガロードとギガレジェンドの2人はどうしようかと迷っていた。

 魔王の力のメモリ、勇者の力のメモリ、赤兎馬のメモリ、加速のメモリ……2人が持っているメモリにはあの巨大すぎる身体に対抗出来る手段はない。だとしても、彼女達2人は諦める事なく、戦う手段を模索していた。


「……方法については、ないこんよ」


 そんな中、ギガエンプレスが胸を揺らしながら、『E』のメモリ――――エレナのメモリを手元に出していた。


「このエレナのメモリは、身体を成長して変化する力を宿したメモリこん。このメモリに3人の力を限界まで注ぎこめば、あの超絶巨大娘と戦うレベルまで成長する事が出来るはずこん。

 残念ながら、それをした後はどうなるかは分かってないこんが……」


 エレナのメモリ――――その力は、オカルティックな力を極めた女の生き様のメモリ。

 進化元がフォックスメモリであるためか、このエレナメモリは変身能力に異常に優れている。それに魔王と勇者である、ギガロードとギガレジェンドの2人の力が加われば、3人は1人の超絶巨大娘へと変貌を遂げる。問題は、そんな事を想定しないが上に起こるだろう副作用だが――――



「「「うんっ! やろう!」」」


 3人には要らぬ世話である。

 3人はそれぞれのたゆんたゆんっと大きく揺れ動く胸を3人とも合わせると、その3人が作り上げた谷間の真ん中にエレナメモリを置く。


「「「3人の胸の力を……今一つに! エレナ・メタモルフォーゼ!」」」


 そう言って3人のはメモリの力を揃えると、3人の身体が一体化した胸と一体化して行く。そしてそのおっぱいは、ゆっくりと、まるで空気を入れられたビーチボールのようにむくむくっと大きさを増していく。


 むくむくっ!

 むくむくむくむくっ!

 むくむくむくむくむくむくむくむくっ!

 むくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくっ!

 むくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくっ!

 むくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくっ!


 大きく、劇的に、どんどんと。

 胸の大きさはとどまる事を知らず、その大きさはビルなんてものをとうに越えて、日本、そして海すらも水たまりに思えるほどの大きさに成長する。

 そして3分後くらいして、地球の大きさとほぼ同じくらいになったかと思われると――――ヤラレソコネーターはようやく気付いた。


【うぷぷっ! なんだよぉ、そのビーチボールww

 まさか、エレナメモリを使ってそんな変な姿になったのかいww それにその程度の、地球の大きさ程度で満足してる程度で、このヤラレソコネーターの巨大さを超越するなんて不可能だろう!】


 そう言いながら、さっきよりも速い勢いでヤラレソコネーターの大きすぎる口が迫って来る。


 天体を飲み込むブラックボールを思わせるヤラレソコネーターの口。

 ――――ぱくりっ、と口の中に3人が合体した超巨大おっぱいボールが飲み込まれる。


【勝ったっ! 第三部……いや、最終章の幕引きだぁ!】


 イェイッ、とヤラレソコネーターが嬉しそうに言う。




 ――――しかしヤラレソコネーターは、喉に急激に苦しさを増すのに気付いた。


【くっ……! まっ、まさか、食ってもなお膨らみ続けるとは!? この身体は闇に近い、永遠のマイナスエネルギーに満ちているはずっ! それなのに、どうしてこの中で膨らみ続ける事が出来るぅ?!

 あ、あり得ぬ! アリエーヌゥゥゥゥゥ!】


「「「奥儀、おっぱいブレストヴァージョン!」」」


 そうして、皮肉と言うか、なんと言うか……超絶巨大娘となったヤラレソコネーターの胸元で、急速に膨らんだ爆乳ライダーが合体したおっぱいが突き破っていた。


【――――こっ、こんなぁ、はずではぁぁ!

 でも……ヤラレソコネーターは不滅……不滅、なりぃぃぃぃ!】


 ――――こうして、ヤラレソコネーターは爆乳ライダー3人によって倒され、世界に平和は訪れた……。

メガイジンシリーズ第22弾;エージェント・ナッノ・ソウル/背徳感のトコヤミ/復讐戦鬼アエーシュマ・ナッノ

神話モチーフ;日本妖怪譚トコヤミノスメラギ種

偉人モチーフ;アイザック・ニュートン

遺人モチーフ;エージェント・ナッノ

メイン位;ナッノ/称えられる者

サブ位;アベンジャー/復讐する者

身長;182cm

バストカップ;Gカップ→Kカップ

アエーシュマ・ナッノ外見;ギガロードよりも濃い黒のセーターを着ており、そして短めのギガレジェンドを彷彿とさせる白銀のスカートからは豊かに揺れ動く、大きさを待った美尻。頭には黒の王冠を被っており、腰には2本のメモリを挿して2つのボタンを備えたベルト。背中から出ている闇のオーラが異様さをさらに掻き立てる。

説明;『GTS作戦』の要の1つである《背徳感》を司る幹部。死んだエージェント・ナッノを素体として、ヤラレソコネーターが操っており、『トコヤミノスメラギ』と『ニュートン』の力でアエーシュマ・ナッノに変身する。アエーシュマ・ナッノでは引力……重力などの科学的引力と闇の非科学的引力の2つを組み合わせて、相手を自由自在に操るという戦略を取っている。


メガイジンシリーズ第23弾;強奪摂政ヤラレソコネーターEX

身長;桁違い

バストカップ;桁外れ

説明;元々は、神官タイラが作り上げた強奪の幹部。自分を倒したおっぱい戦隊への復讐者として『トコヤミノスメラギ』メモリの中に入っていたが、正体を現す。死体であれば何でも憑りつく事が出来、『GTS作戦』の最終体である超絶巨大娘に入る。その復讐心は爆乳ライダー達によっても完全には消す事が出来なかったが、何度も甦りすぎである。

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