表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱい×戦隊シリーズ  作者: 帝国城摂政
爆乳ライダーL&M

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/68

第9話「グリーンとダウィーンと闇の主」(後篇)

「――――と言う訳で、先手必勝! ダーウィンズ・コードぉ!」


 グリーン・グレムリンDは頑丈そうな両腕を前へと向けると、腕から何本にも及ぶ、うねうねとしたコードが伸びて行く。地面を、宙を、様々な方向からコードが3人の戦士へと向かって来る。


「"忠実なる兵士達よ、集いて戦え"」


 ギガロードの身体の排気口から白い蒸気が出て、その白い蒸気が剣や槍へと形成されるとひとりでに動き出してコードを斬っていく。ギガエンプレスの身体を回る無数の石は飛んで行ってコードの周りを包み込んで不思議な力で止めて、そのコードをギガレジェンドの剣で一薙ぎして斬っていた。


「そのコード、さっき人を犬に変えてましたよね? 触れるだけでも危険なら近寄りはしませんよ」


 ギガロードは蒸気で作り上げた数多の武具を持ってコードを斬っていく。ギガレジェンドは駿馬の力にて駆け抜けてコードを斬っていき、ギガエンパイアは黒い本を開けて雷の魔術にてコードを叩ききっていた。


「お、おぅっ!? グレッグレッ、やっぱりこのダーウィンズ・コードでは3人に勝てんか」


 3人がそれぞれの攻撃にてコードを斬り落とし、それぞれの得物を構える。そして3人が大きな、大きな胸を揺らして得物に力を込める。


「「「ジャスティス・アウトレイジ!」」」


 ――――ギガロードの蒸気が剣となって襲い掛かり、ギガレジェンドの双刀が光り輝き、ギガエンパイアの魔法が光り輝く。グリーン・グレムリンDの身体が爆風によって飲みこまれる。


「やり……ましたか?」


「いや、まだのようだこん」


 ギガレジェンドの言葉に対して、ギガエンパイアが否定する。その言葉に反応するように煙の中から「グレッグレッ!」と、大きな声をあげて現れる。


「私は生物進化論を唱えた生命進化の使者たる『ダーウィン』と、機械を弄ってイタズラをする『グレムリン』の2つを合わせた、メガイジンの三大幹部の1人!

 この程度で倒される訳、ないでしょうがぁ! そう私は見下したぁ!」


 グリーン・グレムリンDは「グレッグレッ……!」と笑いながら、両腕からごつごつとした腕よりも巨大な鋼のハンマーを2つ取り出していた。ハンマーにはそれぞれ『江戸幕府』という文字が刻まれており、どんっと地面に叩きつけると共にそこから火の手が上がる。


「今から見せてあげましょう、グリーン・グレムリンDの三英傑砲!

 と言う訳で第一弾! 火事と喧嘩は江戸の華、鳴くまで待とうの家康ハンマー!」


 どんっ、とハンマーを地面に打ち付けて3人へと向かうグリーン・グレムリンD。ハンマーを地面に押し付けると同時に火柱が立ち昇る。立ち昇った火柱は龍の形になってジャスティスライダーの3人に向かっていた。


「ほのおっ!?」


「……こんな炎、私の魔法で一撃だこん」


 ギガエンパイアは黒の本を開いて同じ量の火炎を作り出してぶつける。それぞれの炎が燃え上がりギガエンパイアの炎が押し退けて、火炎がグリーン・グレムリンDを襲う。グリーン・グレムリンDが火炎を見て、ハンマーでその火炎を押し返す。ハンマーが勢いに任せてぶつけ、火炎はハンマーによって勢い付いてギガエンパイアに跳ね返っていた。


「ハハッ、この家康ハンマーにかかれば火炎も操り放題! 見ましたか、これが家康ハンマーの能力なのですよ! グヘヘッ!」


 グリーン・グレムリンDは高らかに嬉しそうに笑っており、家康ハンマーを誇っていた。くるくるとハンマーを手で縦回転させ、上機嫌だった。


「――――グリーン・グレムリンDの3つの伝家の宝刀の1つ、家康ハンマー!

 火炎を操るこのハンマーにて、オマエラのような贅肉の塊の持ち主を全員焼き殺しましょう! グレッグレーッ、グレグレッ! グレッグレッ!」


「そこっ! 魔王ブレイク!」


 上機嫌で調子に乗っている彼女に、ギガロードはタイヤをフル回転させて詰め寄ってハンマーを剣で斬り落としていた。


「くっ! 第2弾、これぞ天下人の貫録、鳴かせてみせよう刀狩!」


 ハンマーを捨て、巨大な腕も捨てて、身軽になったグリーン・グレムリンDの腕が増えて、その全ての手に大量の刀剣類を握りしめていた。そしてそれは意思を持ってギガロードに襲い掛かる。ギガロードはタイヤを逆回転させてすぐさま逃げると、それと同時にグリーン・グレムリンDの背中に大量の銃火器が浮かび上がっていた。


「続いて第3弾! 戦争こそ魔王の本会、殺してみせよう長篠銃!

 銃と刀で貴様らをぶち殺して見せようじゃないか! グレッグレッ!」


 銃をぶっぱなしながら、グレムリンDはそのまま乱雑に自分の身すら省みずにジャスティスライダーをぶちのめすために向かって行く。


「我が名は《優越感のグレムリン》! お前らとは比べようもないくらい、偉い存在! そんな我がこの程度の障害など、優越感を持って乗り越えて――――」


 3人が向かって来る《優越感のグレムリン》と対抗する為に、得物と胸をいつでも揺らす準備をして構えていた。

 ――――その時だった。



「――――そこまでですよ、《優越感のグレムリン》」



 優しげな声で、グレムリンに声をかけたのは2本のメモリを構えて、不敵な笑みを浮かべるナッノ博士の姿だった。





 もしもの話だ、イフの話だ。

 あくまでも過程程度の話であって、仮想条件可の話である。


 宇宙の大きさの話をどこかで見た事があるだろうか?

 ただでさえ大きな地球、それを包み込む太陽系と言う巨大な空間。しかし、それも宇宙という大きさに比べれば本当に小さな、ちっぽけな空間に過ぎない。未だに膨張し続けてるともされるその宇宙の大きさと言うのは途方もないような大きさである。


 対して、おっぱいの乳首の話をしよう。

 乳首の大きさというのは胸の大きさにある程度影響されており、胸が大きければ基本的に乳首の大きさというのは比例的に大きくなる。勿論、全ての胸がそう言う訳ではないが、少なくともおっぱいより大きな乳首というのは存在しない。


 では、ここで1つの過程の話をしよう。

 もし仮に"宇宙と同じ大きさを持つ乳首があったとして、その本体となる胸の大きさは、そしてそれを支える身体の大きさはどれくらいのものになるだろうか"?


「……あり得ないサイズ。人間という小さな枠組みを越えて、さらなる高みに至った存在……その名は"巨大娘"。

 巨大娘に大切な3つの要素――――小さで矮小な人間とは別種であると実感する《優越感》、元が同じ大きさであったものをぷちぷちと潰す事で感じるほんのちょっとの《背徳感》、全てを包み込んで生命の頂点と名乗った者が抱く《母性》。その3つを科学融合的に超反応させて、人間という存在をちっぽけな存在として見下し、背徳し、母として愛す! これこそ、超絶巨大娘を作るという我らが最終作戦『GTS作戦』なりぃ!」


 高らかに、別に言っても構わないと言った感じで、ナッノ博士は敵側で嘲笑を向けていた。


「それ故あって、その『GTS作戦』の頭文字である『G』と『T』と『S』の3つを担う三幹部をこんな所で失う訳には行かないんですよ。『グレムリン』の『G』を担う《優越感のグレムリン》さん」


「……《背徳感のトコヤミ》さんですか。それもそうですな、ではこれにて撤退も豪快に! 以上、グリーン・グレムリンDでしたぁ! まったねー!」


 普通に銃で地面を撃って土煙を作って逃げ出した《優越感のグレムリン》だったが、それよりも3人は今、《背徳感のトコヤミ》と呼ばれたナッノ博士に注目していた。ギガエンパイアはやっぱりと言った様子で頷いており、2人は信じられないと言った様子で見ていた。

 

「……何を驚いているのです。敵が相手だって、あなた達は気にしないのでしょう。それ即ち、どれだけ信頼していたものが裏切っても戦えるのでしょう? それ即ち、それがあなた達が目指した"正義"と言う奴では?」


「で、でもぉ! なんで、私達と戦うんですか、ナッノ博士!」

「そうだ! 誰かに操られてるのか、ナッノ博士!」


 ギガロードとギガレジェンドの2人は一応、武器を構えてはいるがさっきまでの勢いはなかった。


「――――あなた達には関係ありません。ボクは生まれ変わったのです、それ即ちあなた達の敵として。

 それだけ分かれば十分なのでは? 現に、そこの狐ちゃんはボクと戦うみたいですよ」


 ナッノ博士の言う通り、ギガエンパイアは黒い本を開けて攻撃態勢に入っていた。なにかの呪文を唱えると、黒い本は宙を浮かぶ大きな乗り物へと姿を変えて、彼女はそれに乗って物凄い勢いでナッノ博士へと向かって行く。


「にい……いえ、兄を返して貰いますよ! ナッノ博士!

 奥儀、エレナ・デッドヒートレース!」


 ドンッと、高速で煙が出るほどの勢いにてギガエンパイアはナッノ博士へと特攻した。そしてナッノ博士のところで爆発が起きたと思うと、その煙の中からギガエンパイアは脱出する。


「――――浅かった、こん?」


 どうなんだ、と思う中で、煙の中から2本のメモリの音声が響き渡る!


『ニュートン!』『トコヤミのスメラギ……』


「……ベルト式戦術、変身」

『オーケー! ヤミとジュウリョク、奇跡のインリョク!』


 そして、ドンッと煙が晴れたと思うと、そこにはナッノ博士の変わり果てた姿があった。

 胸はGカップ程だったのが手術でもしたかのようにKカップという途方もない大きさになってばゆんっと揺れ動き、ギガロードよりも濃い黒のセーターを着ており、そして短めのギガレジェンドを彷彿とさせる白銀のスカートからは豊かに揺れ動く、大きさを待った美尻。頭には黒の王冠を被っており、腰には2本のメモリを挿して2つのボタンを備えたベルト。背中から出ている闇のオーラが異様さをさらに増していた。


「ジャスティス……いえ、アエーシュマ・ナッノとでも名乗りましょうかね。

 この姿になった以上、あなた達に勝ち目はありません。早々に立ち去れ、弱者よ」


「そんな事いく、こんかっ!」


 ギガエンパイアはさっきと同じように本の上に乗って、ナッノ博士の下へと向かって行く。対してナッノ博士はただ静かに防御態勢も取らずに、そして――――


「――――貰ったぁ、こん!」


 完全に、決まった。

 ギガエンパイアの攻撃は完全にナッノ博士を捕らえていた。


 ――――それが実体ならば。


「なぬっ……こんっ……?! 攻撃を、すり抜け……!?」


「可笑しな事を言いますね、ギガエンパイアとやらは。

 大日本帝国古来に伝わるとされる闇を扱う最強の妖怪、《常闇ノ皇》。闇と一体化したこの姿で通常の攻撃が効くはず有りませんもの。……とりあえずあんたは、転がっとけ」


 虚空でも切り裂いたかのように、霞のように闇と一体化しているナッノ博士は、闇を手から放出させるとギガエンパイアに投げつける。投げつけられた闇はギガエンパイアにぶつかり、枷となって彼女の身体を締め上げる。その際に意図したものだろう、胸を大きく見せるように敢えて腰回りをぎゅっと締め上げる。


「はい。まずは1人、と」


「ナッノ博士っ!」


 と、次はギガロードがタイヤを高速回転して、パイプから蒸気を暴走気味に出してナッノ博士へと向かって来る。その際に剣を低く構え、敵対の意思を見せる。もっとも手の震えから本気ではない事が分かるが。

 ナッノ博士が呆れながら自身の豊かに膨らむ胸に手を差し入れると、中から1本の剣を取り出していた。


「専用武器のネーターソード、ってね」


 そう言ってナッノ博士はベルトの左側の『N』のボタンを押す。押すと共に彼女の身体を、薄く赤いオーラが包み込む。


「目を……覚ましてっ!」


 ギガロードは剣を振るう、しかしそれは薄く赤いオーラによって阻まれる。まるで硬い壁でも殴ってるかのように攻撃は跳ね返される。


「ニュートンの万有引力が、魔王の剣捌き程度で対処出来るとでも?」


 ネーターソードに『N』のメモリを挿しこむと同時に、赤いオーラが剣へと纏われる。そしてその剣を大きく振るうと共に、剣の衝撃とは別にギガロードは吹っ飛ばされる。


「万有引力に人間は抗えない、それ即ち無敵ってね」


「まだ、ですよっ!」


 ギガレジェンドは剣を捨てて、光の弓矢を形作って行く。それを見てナッノ博士は『N』のメモリを抜くと、今度は『T』のメモリを挿しこむ。それと同時に剣を起点として、彼女の身体が闇に隠れて消えていく。


「闇にも人間は抗えない、それ即ち無敵ってね」


「その闇を切り裂く者こそ、勇者の力ですよっ!」


 断定するかのようなその言葉、それは彼女の勇気を現すようなものだった。そして放たれた光の弓矢、胸がたゆんっと揺れるのとは違う、まっすぐ伸びる光の弓矢。そしてそれは、彼女の闇に当たった瞬間、露に消える。


「……っ!」


「無駄、ですよ。闇は全てを包み込みますが、実態を捉えられている訳ではありませんので。ただ見えてるだけですので。

 ――――さて、それでは丁度3人揃った所で、止めと参りましょうかねぇ」


 そう言ってナッノ博士は大きなKカップというおっぱいの谷間の中にすーっとしまう。胸の大きさと剣の大きさが合ってはいなかったが、闇の中に剣が溶け込むように入って行く。

 完全にしまったのを確認した後、ベルトのボタンを左右両方共押すとベルトから音声が流れ始めて、ナッノ博士の身体が赤と青の二色に光り輝き始める。


『レッツゴー! グラビテーション・サクリファイス!』

「ナッノ・フィニッシュ――――」


 ――――左手に闇を、右手に引力を。

 それぞれ構えたナッノ博士はその2つを手を重ねて組み合わせて、ナッノは波動を放つ。重力と引力、2つが重ね合う事によって白と黒の波動砲になって3人に襲い掛かる。

 どぉんとまるで胸に直接響く、重力と引力の強力な衝撃波。そして3人は宙を一回転して吹き飛ばされ、3人のおっぱいが揺れ、地面に叩きつけられると同時に変身が解除されていた。


 そして、Kカップのたゆんと揺れ動く胸を闇で制御しながら、ナッノ博士は上を向く。


「――――どうせ、『GTS作戦』には人々は抗えない。何故なら、それ即ち上空を見て見れば分かりますので」


 ナッノ博士は上を指差す。そこには光り輝く太陽がいつものように浮かんでいた。

 違う事と言えば、その太陽が小刻みに激しく揺れていることだろうか。


「既にこの作戦は始動し始めている。

 そう、とある女ボスの乳首の大きさを、あの太陽レベルにまで巨大化させるという実例にて」

メガイジン第4弾(没案);ケルベロスR

神話モチーフ;ギリシャ神話系統ケルベロス種

偉人モチーフ;ロビンフッド

位;ハンター/狩猟する者

身長;360cm(うち下半身は2.8m分)

バストサイズ;106cm

バストカップ;Lカップ

外見;下半身が約3mもある巨大な黒馬であり、3つ首ならぬ3人の人間が下半身から出ている。黒いフードを被ってる以外全身裸の3人はLカップの美女で、それぞれ色違いの弓を持っている。

説明;メンドゥーサGが《ケルベロス》と《ロビンフッド》の2つをモチーフにした作ったメガイジンシリーズの1体。3人の裸の20代くらいの美女が弓を構えており、炎を纏った毒矢を放って攻撃する。左から【オル】・【トロ】・【スー】という名前であり、上半身と比べて下半身が長すぎる事が少々コンプレックスである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ