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おっぱい×戦隊シリーズ  作者: 帝国城摂政
超乳戦隊ギガレンジャー
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第5パイ「新たな仲間! 必殺、ギガフォース!」

 健康的な日焼けした小麦色の肌と薄緑色のなびかせるような髪が特徴的な、緑のレオタードスーツを着たギガグリーンは、緑色のトンファーの武器を見せつけていた。


「ふぅ……どうやら間に合ったようね。

 セーフティー・グリーン、間に合って良かったわ」


 そう言いながらギガグリーンは、倒れている私こと望、七海、メアリーの3人に近寄ってトンファーを向けて引き金を引く。

 引き金を引くと共に、トンファーから癒しの光を放っていた。



「グリーントンファー・ヒーリング!」



 放たれた癒しの光は、私、七海、メアリーの3人を覆って行って3人の傷を治していく。


「す、すごい癒される……」

「……傷が治って行きますね」

「ヒールされていくデース!」


 そして私は立ち上がって、七海とメアリーもまた立ち上がる。ギガグリーンはそれを確認すると、変身を解く。

 変身を解くと、ボーイッシュな薄緑色の髪をなびかせるように垂らした、少し日焼けした小麦色の肌が特徴の美少女が現れる。


「間に合って良かったですよ。

 セーフティー・グリーン、これでOKですね」


 彼女はそう言って手を差し出して、私達もまた手を受け取る。


「赤井望です。ギガレッドをやっています」


「青井七海と申します。ギガブルーです」


「メアリー・イエロー! ギガイエロー!」


「そして私が緑木冥、ギガグリーンですよ」


 私達は互いに手を取り合いながら、お互いに自己紹介をし合って笑いあう。

 デカパイ博士から聞いていた4人目、それがようやく会えて嬉しかった。


 しかし一方、相手のネームネーム、特に貧乳神官タイラの方はどうも納得出来ないようである。

 タイラは先程までよりも遥かに怒りを顔にしたような顔で私達を睨みつけていた。


「――――また胸が大きい奴が!

 ああ忌々しい! 忌々しい! 気分悪い! 機嫌悪い! 胸糞悪い!

 お前を見ているとあいつの、あの下種どもの顔が目に浮かんでくる! 本当に胸糞悪いのだ!」


「……タイラ様、無事でございますかなの?」


  そうやって環境支配者メントアセスが慌ててフォローに入って、タイラの肩を掴んで持ち上げる。


「……いつか彼女達を見返せば良いのです。

 タイラ様、ここは一時撤退致しましょう」


「そうだな。……シーボ・夏野大和、シーボ・ワフユキ。

 奴らの相手は任せる」


 タイラがそう言って指示を出す。

 メントアセスが杖を振って一瞬、空間がえぐれたかと思いきやタイラとメントアセスの姿は消えていた。



「ハハッ、上官様の命令に従う所存であります」


「春と秋は倒されましたわね。

 しかし私達『乳劇団四季』の、別名《異常気象二人組》が、そう易々と倒されると思いませんことよ」


 そう言ってシーボ・夏野大和とシーボ・ワフユキの2人が戦意を飛ばす。


「3人とも、先程シーボ・日ノ本桜を倒したから変身はグリーン、つまりOKですよ」


 そう言って冥さんが笑いかけてくれる。

 私達3人も変身のためのボールを谷間へと入れる。



「「「「変身!」」」」



 私達4人が揃って声を出して胸を揺らせば、全員姿が光り輝き、そしてレオタードスーツへと変わって仮面が装着される。

 そして私が斧、七海ちゃんが弓、メアリーがリボン、冥さんがトンファーを持つ。


 変身した私達は名乗りをあげる。


「赤い(ハート)は、炎のように燃える愛情の印! ギガレッド!」

「青い(ハート)は、海のように広い慈愛の心! ギガブルー!」

「黄色い(ハート)は、雷のように激しい元気の塊! ギガイエロー!」


「緑の(ハート)は、森のように安らぐ癒しの心! ギガグリーン!」


「「「「4人のハートを合わせて、女の子の心と胸を守る美少女戦士!

 超乳戦隊、ギガレンジャー! ただいま、乳場(にゅうじょう)!」」」」


 私達が名乗りをあげると、4人の胸が揃ってたゆんと揺れる。


「名乗りは終わったか。

 ならば、後悔はないだろう! 全砲門ファイアー!」


 名乗りを終えた私達めがけて、シーボ・夏野大和の背中の砲門が全て放たれる。

 私達はそれを避けるが、後ろの方で爆発が起こる。


「ギガブルーアロー・スピン!」


「ギガグリーントンファー・ショット!」


 ギガブルーが空中で弓を放つ。

 放たれた弓は回転しながら、シーボ・夏野大和へと向かう。

 同じようにギガグリーンがトンファーから銃弾を放った。

 ――――しかし、


「雪月花、ですってよ」


  シーボ・ワフユキが手をかざすと弓と銃弾は空中で凍りつき、そのまま粉々に崩れ去ってしまった。


「「……っ!」」


 2人の顔がちょっと強張る。


「遠距離がノーならば、直接アタックデース! 行くデース、レッド!」


「頼りにしてるよ、イエロー!」


 私とイエローはそれぞれの武器に力を込めて、シーボ・ワフユキへと殴りかかる。

 しかし、近付いた私達を見てシーボ・夏野大和がニヤリと笑う。


「敵艦発見! これより戦闘機発艦!」


 そう言って放たれた戦闘機は、近付いていた私とイエローへと襲い掛かって、私達を吹き飛ばす。

 私達はそのまま後退せざるを得なくなる。


「今が好機! 行くぞ、ワフユキ!」


「承知しておりますわ、大和様」


 私とイエローが後退したのを見て、シーボ・夏野大和とシーボ・ワフユキがニヤリと笑い、互いの手と手を取り合う。


「「合体必殺技! ――――冷夏砲および暖冬砲、発射!」」


 そしてシーボ・夏野大和の砲門から赤い閃光と白い閃光が放たれる。


「イエローリボン・ハリケーン!」


 イエローがリボンを回して台風を作り出すも、放たれた閃光は途中で1つのロゼ色の閃光へと変わる。


「「――――秘技、異常気象上砲!」」


 そして1つとなったロゼ色の閃光はイエローが作り出したガード用の台風をも貫いて、私達へと当たる。


「「キャァ~!」」


「2人とも!」


「レッド! イエロー!」


 私達が倒れたのを見て、ブルーとグリーンも合流する。

 対してあちらは余裕の表情だった。


「我々に勝とうなどと思うとは、全くもって夏の暑さよりもぬるぬるな作戦だな!」


「えぇ。冬の寒さは、そんな事では乗り越えませぬ」


 ブルーが私達を起こして、グリーンが先程と同じようにトンファーで回復させる。

 私とイエローはそこで復活するも、回復したからと言って打つ手はない。

 近付けばシーボ・夏野大和に撃たれ、離れて攻撃すればシーボ・ワフユキに止められる。


「どうすれば良いの……」


 私がそう考えていると、ガタッと誰かが膝をつく音が聞こえる。


 振り返ると、汗びっしょりのギガグリーンがハァハァ息を切らしていた。


「グリーン! それは……!」


「言ってなかったですが、私の身体は3人と違ってグリーン……とまでは行かないんですよね。

 私は3人と違って、戦闘に制限時間があります」


「それってもしかして……!」


 ブルーがそう言いながら、シーボ・夏野大和とシーボ・ワフユキを睨む。

 2人を睨みつけたと言うよりかは、シーボモンスターを睨みつけたと言うべきだろう。


 デカパイ博士から緑木冥はネームネームの怪人の被害者だと聞いている。

 だからギガレンジャーになる事にも、制限時間があると言うことなのだろうか?


「止めと行こう、ワフユキ」


「えぇ。冬の厳しさを、その身体に教えて差し上げましょう」


 そう言って2人は先程と同じく、攻撃の準備をする。


(どうすれば良いの?)


 打つ手なしかと思っていると、いきなりイエローの変身装置から音楽が流れる。

 音楽が流れたら、イエローが変身装置を取り出して慣れた手つきでボタンを押して耳へと当てる。


「もしもし、博士デース?」


「「それって電話だったの!?」」


 私とブルーが驚いている最中、イエローは電話の相手、デカパイ博士からの言葉を聞いてうんうんと頷きながら、最後には「分かりましたデース!」と答えていた。


「3人ともデカパイ博士からの伝言デース!

 私達4人の武器を合わせれば、あいつらを勝てるそうなのデース!」


 メアリーがそう言うと、私達3人とも「うんうんっ!」と頷いていた。

 変身装置が電話になってる事より、そっちの方が重要だから。



「武器が合体ですか……」


「弓が一緒になれるとは……」


「私、4人目ですけど……合体できるんだ」


 そう思いつつ、私達はシーボモンスター2体を見る。


「前方、良し! 打ち準備、ヨーソロー!」


「――――すべからく終わりそうですね」


 2体のシーボモンスターは、先程のあの閃光を放とうと準備をしていた。

 私達はすぐさま武器を合体させていく。


「――――合体させましょう!」


「「「オー!」」」


 そう言って私達は武器を合体させる。

 レッドアックスにイエローリボンを巻き付けて、その横にグリーントンファーを合体させる。

 3つが合体した武器を、ブルーアローで引く。


「「「「完成、ギガフォーメーション!」」」」



 それを見てシーボ・夏野大和とシーボ・ワフユキの視線が痛かった。


「……あれ、どう見ても無理やりっぽいな。設計ミスがあったみたいだな」


「和服にて型取り失敗、みたいになっていますね……」


 なんか痛々しい視線で私達の武器を見ていた。



「……まっ、とりあえず発射準備!」


「行きますわよ」


 そう言って準備をするシーボモンスター2体に対し、私達は4人で意識を集中させる。

 集中させると共に私達4人の胸がゆっくりと大きくなり始め、そして揺らし始める事によってギガエネルギーが溜まって行く。

 溜まって行たギガエネルギーは、合体されていた武器へと流れて行く。


「「「「ギガウエポン・ファイナル!

  必殺、ギガフォース!」」」」


 私は合体した武器をシーボ・夏野大和とシーボ・ワフユキの2体へと放つ。


「「――――秘技、異常気象上砲!」」


 そしてシーボ・夏野大和とシーボ・ワフユキがロゼ色の閃光を放たれて、合体した武器とぶつかる。

 私達の武器はシーボ・夏野大和とシーボ・ワフユキの攻撃を跳ね返しながら、シーボ・夏野大和とシーボ・ワフユキの身体を貫く。


「ぐばぁ……! 轟沈、夏の季節!」


「冬の寒さ、ここに極まれり……」


 そしてシーボ・夏野大和、シーボ・ワフユキの2体は爆死するのであった。





 その後、私達はデカパイ博士の研究室へと帰って来た。

 最後の攻撃の後、壊れてしまった愛用の武器を直してもらうためだ。やっぱり相当な、無理矢理だったみたいである。


「そう、ですか。合体が上手く行かなかったよう、です。

 直して置くので武器を貸してください、です」


 そしてデカパイ博士は武器を回収して部屋へと戻っていた。

 私達は仲良くなるために、改めて話を進めていた。

話をして仲良くなっている最中、ふと七海が冥さんに聞いた。


「そう言えば……冥さん、あなたはどんな怪人に……あっ、言わなくても良いです!

 言いにくいのならば……」


「いえ、オール・グリーンで大丈夫です」


 と、冥さんは言う。


「あいつは……スクリに作られた、マリーと名乗ったあの怪人は……」


 と冥さんはそう話をしていた。

 私達は冥さんから彼女の憎しみを知るのであった。



「その怪人は……私の母と妹を殺しました」



 その言葉は深い重みがあった。




=========


 次回予告!


 新たな仲間、緑木冥と共に高校へと行く3人。

 仲良くなれたと思いきや、実は冥には心残りがあるみたいで……。


 そんな中、現れるシーボモンスター達が冥を洗脳!?

 

 次回、超乳戦隊ギガレンジャー、第6パイ!

「マスカラー姫とヒキトリマキーズ! 冥に未練はありマスカラー!?」

 次回も期待して胸を揺らせ!

シーボモンスターNo.9

○シーボ・夏野大和(なつのやまと)

作成者;環境支配者メントアセス

作戦;季節と胸の大きさとの関係を知る作戦

使用素材;『大和』、『夏』、『戦艦大和』

概要;メントアセスが作り出したシーボモンスターで、『乳劇団四季』の夏担当。

 司令官姿の、背中に【夏】と書かれた服を着た女性。その下半身は何故か軍艦になってしまっている。また背中から砲門を出す事も可能。

 全体的に上官命の性格であり、ワフユキとは《異常気象二人組》と言うコンビを組んでいる。


シーボモンスターNo.10

○シーボ・ワフユキ

作成者;環境支配者メントアセス

作戦;季節と胸の大きさとの関係を知る作戦

使用素材;『和』、『冬』、『雪』

概要;メントアセスが作り出したシーボモンスターで、『乳劇団四季』の冬担当。

 白い着物姿の女性。頭から雪を被っており、その手には扇子を持っている。

 氷と雪を操って遠距離攻撃は全て防ぐ事が出来るとされている。横文字が非常に苦手らしく、逆に日本語は字の達人と言われるほど上手。

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