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おっぱい×戦隊シリーズ  作者: 帝国城摂政
超乳戦隊ニュウ・ギガレンジャー

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短編小説「シェイド・グリーン」

 眠田佐美は今でもたまに夢に見る事がある。

 それはまだ佐美が実験体E-52『トラップ』と呼ばれている頃の出来事であり、そして佐美があいつに――――自ら幽鬼使徒シェイドと名乗るあの幹部に出会ったころの出来事である。




「ふっ、お前らが実験体のEブロックの者達か。活きの良い女性達が揃っているじゃないか。

 本当にどうでも良い話だけれども、君達がボク達の目的に力を貸してくれるとありがたいね」


 いきなり実験体として私達は謎の監獄へと連れて来られた訳だが、その前で文化者エージェント・ナッノと名乗ったその少女は私の監獄の前へとやって来る。


「ふむ。まぁ、ある程度Eブロックは粒揃いと言うか、胸揃いが揃っているねぇ。

 F以下の者を除けば最低でIカップ、最高でZZカップね。この50人くらいならばこっちの方でちょっとした処理を施せば良いだろう。

 まっ、こんな胸が多すぎて、こっちとしてはそんなに胸が大きくて大丈夫かいと思いたいくらいだよ。ここの料理はおいしいし、栄養バランスも考えられているから大丈夫だけどね」


 自ら顔を赤らめつつそう言う白衣の美女は、牢獄に入っている巨乳から超乳の人達を指差すと、その人達を手錠を付けたまま中から出して行く。

 勿論、その頃の佐美はというと、Bカップと言う巨乳と呼ぶにはお粗末な胸をしていたからナッノさんには呼ばれなかったけれども。


「さて、それではFカップ以下の23名に関してはこっちでも対処しておこう。

 後はボクの副官、シェイドがなんとかしてくれるさ」


 ナッノの「幽霊(シェイド)」という言葉に私を含め残された者達がきょとんとした顔をする。

 きっと今まで会った怪人達の名前がカラーシェイドやリモコンシェイドと言った者達で、副官などの幹部はちょっと変わった名前や人間っぽい名前だったりする名なので、きっと『怪人は〇〇シェイド』という法則があるのかと思っていたんだけれども。




 そう思いながら自分の出番を待っていたのだが、「実験体E-52」と呼ばれた私はそのまま「実験準備室」と書かれた部屋へと通される。



 部屋へと通された私はそこで


 ――――――地獄を見た。


「……!?」


 "そいつ"は絶望が口を開いて喋っているような者だった。

 とは言っても、その人自身は何もしていないし、ただ生きているだけで絶望をまき散らしているような、そんな雰囲気を持った女性だった。


【君がYuraYuraとした貧乳の実験体E-52『トラップ』君、か。

 ボクは敬愛する文化者エージェント・ナッノ様の副官をさせていただいている幽鬼使徒シェイドと申す者です。シェイドという名前だけれども使うメモリは『K』ですけれどもね。

 ボクは敬愛するナッノ様からあなたの胸をBetaBetaと大きくしないといけないから、早速NoroNoroとやりましょう】


 シェイドは腰のポケットから1本の棒を取り出して、私の元へとやって来ていた。


【まっ、GotyaGotyaと大きくするだけではつまらないね。

 それにボクはLoveLoveと能力を強くしないとならないんだ。

 MukaMukaと君には悪いけれども――――早速始めましょう】


 シェイドはその棒を私の胸元へと近付けると回し、


「ん……? え、ええっ!?」


 いつの間にか、私の身体は真ん中から分かれており、そして自分の腕が取り外されてピクピクと動いている。


「えっ!? ど、どうして、私の腕が、そこに……!?」


【さっとやらせていただきましょう。NagaNagaとやるのは変ですからね。

 まずはPyonPyonとやりましょう。PakuPakuと腕を取り外して、SyakiSyakiと体内に膨乳液を入れましょうか】


 シェイドは私の身体から取り外した腕を棚に置くと、そのままもう1本の腕でフラスコを取り出して私の身体へと流しいれて……!

 ぎゃああああ! か、身体が焼けるように痛い! い、痛いぃぃぃぃ!


【HyuHyuとやりましょう。WaaWaaとHishiHishiでZiriZiriの実験をやりましょうか。

 敬愛するエージェント・ナッノ様のお役に立つように、PuriPuriでやりましょうか。

 胸を大きくするのに100以上の方法を試しますが、早めに効果が出ないと難しいかもね。


 ――――さぁ、や り ま しょ う?】


「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!」


 その後、腕を別の物に変えられたり、顔を身体から外されたり、触手を腹に付けられたり……シェイドがやった事で私がいくつトラウマを植え付けられたか覚えていない。

 途中まで忘れてしまっていたけれども。


 私は今でも、あのシェイドが苦手である。

 それこそ毎晩のように、悪夢で見るくらいで。

ユシーモンスターNo.5

○幽鬼使徒シェイド

所属区分;文化者エージェント・ナッノの副官

使用メモリ;『K』

所見;全身から絶望を漂わせる、恐ろしい幹部様。ナッノ様に対しては「敬愛する」という枕詞を常に付け、擬音語や擬態語を意味を合せずに意味もなく多用する。人間の身体をばらばらにして反応を楽しんだり、色々な研究を笑顔でやってのける恐ろしい人です……。By;眠田佐美

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