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おっぱい×戦隊シリーズ  作者: 帝国城摂政
超乳戦隊ギガレンジャー
2/68

第1パイ「ハートがドッキュン! 恋に胸(ハート)に大忙し!」

 ここは日本のとある都市、紫峰町。

 山と海、そして都会に囲まれた、駅を少し乗り継げば田舎にだって着けるくらいで、町の真ん中にある紫峰タワーと言う全長480m(シホオ)のタワーが自慢と言うこの、どこにでもあるような町。

 物語はここから始まります。


 


 紫峰町のとある民家、そこで1人の女子高生がブラを付けるのに悪戦苦闘していた。

 

「Iカップ……いつ見ても大きいなぁ、この胸」

 

 と、それが好きな人にとっては勿体ないと思うほど大きな胸を両手で持ち上げているこの女子高生こそ、赤井望。

 超人乳力戦隊ギガレンジャー、通称超乳戦隊ギガレンジャーのギガレッドこと赤井望である。


 身長は169cm、赤く癖っ毛の付いた髪とすんなり長い手足が特徴のIカップの女子高生。

 3サイズは上から106、68、98。

 

「でも、この胸を悪の手から守らないと!」

 

 よし、と言いながら、お小遣いの大半をはたいて買っているIカップのブラを付ける望。

 

 彼女の言う【悪の手】とは、乳房帝国ネームネームの事である。

 ネームネームの目的は頭領である貧乳神官タイラの胸を効率良く大きくするための方法を探るため、女の子の胸を弄繰り回したり実験する事である。

 胸を大きくするのは別に悪い事ではないが、中にはトラウマになったり、依存してしまったり、はたまた命の危機さえ落とし入れるほどの危険な存在である。

 望は幼馴染の七海、そして転校生のメアリーと共にデカパイ博士から貰ったDEKAベルトと言う物を使って、ネームネームから女の子の胸を守っているのである。

 

「女の子の胸限定だけど……悪から人を守る正義には変わらないよね。うん」

 

 そう言いながら、正義感溢れる望は自身の通う紫峰学園の女子制服へと着替える。

 そして両親と一緒に朝食を食べて、外に出るとそこには携帯電話をじっと見つめるMカップの黒髪長髪の女子高生が待っていた。

 黒髪長髪の女子高生の姿を見て、望は嬉しそうに声をかけていた。

 

「帆夏ちゃん! 今日も待っててくれてありがとう!」

 

 黒髪長髪の美少女、幼い頃からの幼馴染である六条帆夏に対して、望は声をかける。

 そしてそれに対し帆夏は、どこも見てないような無表情そうな瞳で言葉を返す。

 

「おはよう、望。今日も元気だね」

 

 素っ気ない声を返す帆夏。そして携帯へと視線を戻す。

 

「またLIME……? 帆夏ちゃんはそればっかりだね」


「私はこれが趣味だからね。

 正直言わせて貰えれば、望のお出迎えだって望の両親さえ良ければ1人で学校に行きたいくらいですし。

 あなたが病弱でさえ無ければね」

 

 と、そう付け加える帆夏。

 帆夏が毎日のように望の家に来て、望と登下校を共にしているのは望が病弱であるからだ。


 とは言っても、それは幼少の頃である。

 彼女が幼い頃、多い時は一か月に五回は別の病気を発症してたくらい病弱であった。

 それ故に幼い頃からの幼馴染である帆夏が、望の両親から登下校を一緒にして欲しいと頼まれてこうして毎日登下校を共にしているのである。勿論、他にも理由はあるのだが。

 

「さぁ、望。さっさと学校行くよ」


「うん♪ 帆夏ちゃん♪」

 

 そう言って望と帆夏の2人は学校へと向かって行った。

 丁度その頃、薬剤博士スクリの作戦が進行しているとは知らずに。





 紫峰学園に着くと、帆夏は望に別れの挨拶をする。

 ただ帆夏が別のクラスと言うだけなのだが。

 

「じゃあね、望。また後でね。下校の時に会いましょう」


「うん、帆夏ちゃん!」

 

 そう言って、携帯でLIMEをしたまま、自分の教室へと向かって行く帆夏。

 それを嬉しそうな笑みで見送る望。

 望はそのまま自分の教室へと向かって行った。


 自分の教室へと向かうと、小学校の頃からの幼馴染である青志七海と、転校生のメアリー・イエローが先に席に座っていた。

 

「おはよう、七海ちゃん。メアリーちゃん」

 

 望が声をかけると、2人は返事をする。

 

「おはようございます、望さん」

 

 と、答えるのは小学校から望と幼馴染である青志七海。

 実家が巫女の弓道部のエースであり、ギガレンジャーのギガブルーでもある、正義感溢れる女の子。

 身長は174cmであり、3サイズは105(H)、70、100。

 

「おはようデース! ノゾミ!」

 

 と、嬉しそうに言うのは望と七海のクラスに先月転校してきたメアリー・イエロー。

 アメリカ人の父と日本人の母のハーフで、ギガレンジャーのギガイエローでもある、元気溢れる女の子。

 身長は3人の中では一番低い160cm、3サイズは上から97(G)、64、87。


 この3人こそが乳房帝国ネームネームと戦うために、デカパイ博士によって選ばれし3人。

 ネームネームと戦う、超乳戦隊ギガレンジャーなのである。

 

「大丈夫、望さん? 身体は平気?」

 

 そのまま自然な流れで、望の体調を心配する七海。

 

「うん、平気だよ、七海ちゃん。

 今日も帆夏ちゃんに送って貰えたから」


「オー! あの大きなパイオツのお嬢さんですネー。

 あの人もギガレンジャーやってくれれば一番なのニー。確か114のMカップでしたよネ」


「うん、メアリーちゃん。

 私も幼馴染の帆夏ちゃんと一緒にやりたくて話を振ったんだけど……」

 

 ギガレンジャーの強さは、その胸の大きさに比例する。

 それはデカパイ博士が見つけ出したDEKAエネルギーがGカップ以上の胸で生まれるエネルギーで、その胸が大きければ大きいほどエネルギーが強くなる。

 よってMカップと言う、驚異の胸を持つ帆夏が選ばれたのは事実であった。

 けれども、ギガレンジャーの条件はGカップ以上で胸の事を大切に出来る事の2つ。その後者が帆夏には欠けているのだそうだ。

 

『たかが脂肪にそんな熱意を傾けられないですし、お断りします。

 LIME以上に関心が向けられるようになったら話は別ですが』

 

 そう言って帆夏はギガレンジャーにはならなかったのである。

 

「まぁ、帆夏ちゃんは残念ですけれども、私達はギガレンジャーとして頑張ろう!」


「そうですわね」


「そうデース! 3人揃えば無敵なのデース!」

 

 そしてその3人は、今日も学校で楽しく勉強を行っていた。





 一方その頃、紫峰町のビル街。

 薬剤博士スクリとその配下のシーボモンスターが作戦を開始していた。

 

「恋をする、奪って見せよう、ホトトギス♪」

 

 白衣を着た小柄な少女の幹部、スクリの隣に居るシーボモンスターがそう言って、投げキスをすると周りに居た女性達が恋する乙女の瞳で倒れる。

 そして倒れた女の子達の胸がゆっくりと揺れたかと思うと、そこからハート型の物が出る。

 

「その恋を我らの糧にして、奪ってくれよう、法隆寺♪」

 

 そして隣に居たシーボモンスターがフーと息を吐くと、スクリが持っていた薬瓶にハートが入って行く。

 

「シーボ・ウバッテントウ。

 恋する乙女の恋愛心、ちゃんと集まってるでし。もっとやるでし」


「かしこまり、任せてください、水のおと♪」


「では後を任せますでし。薬瓶いっぱいに恋愛心、集めるでしよ」


「抜かりなく、進めますかな、日は西に♪」

 

 そう言って鉄の鎧を付けたイケメンのシーボ・ウバッテントウが、ウフフと笑う。

 

「集めるのでし、シーボ・ウバッテントウ。

 全てはタイラ様の胸を大きくするために」





 学校で楽しく勉強をしていた望、七海、メアリー。

 そんな3人の携帯に連絡が入る。


『望、七海、メアリー! 紫峰町のビル街にネームネームが現れたわ!

 今すぐ向かって欲しいわ!』

 

 その連絡を受けた3人はすぐさま教師に連絡を付け、学校から出てシーボモンスターの出たと言うビル街へと向かって行く。



 ビル街ではシーボモンスターのシーボ・ウバッテントウが投げキスをしていた。

 

「あなたの心を、ウバッテントウ、ゆめの跡♪」

 

 投げキスをして女性達の顔に当たって、メロメロになって転倒する。そして女性達の胸からハート型の物が出て来て、ウバッテントウの持つ瓶の中に吸い込まれる。

 

「順調に、集まりつつある、雪五尺♪」

 

 そう言って新しい獲物を探しに行こうとするウバッテントウの足元に弓矢が突き刺さる。

 

「何者と、問うて心を、もらい水♪」

 

 その答えに答える3人の女性達。

 

「赤い(ハート)は、炎のように燃える愛情の印! ギガレッド!」

「青い(ハート)は、海のように広い慈愛の心! ギガブルー!」

「黄色い(ハート)は、雷のように激しい元気の塊! ギガイエロー!」


「「「3人のハートを合わせて、女の子の心と胸を守る美少女戦士!

 超乳戦隊、ギガレンジャー! ただいま、乳場(にゅうじょう)!」」」

 

 赤いレオタードのギガレッドは斧を、青いレオタードのギガブルーは弓矢、黄色いレオタードのギガイエローはリボンをそれぞれ武器として出す。

 

「出たな、お邪魔虫だと、ナイチチ達よ、出会え出会えと、お馬が通る♪」

 

 そうシーボ・ウバッテントウが言うと、地面からナイチチ達が現れてギガレンジャーに襲い掛かる。

 

「喰らえ! レッドアックス!」

 

 ギガレンジャーがそうやって赤い斧を振りかぶる。

 振りかぶると共に、彼女のIカップの胸がたゆんたゆんと揺れ、その揺れたエネルギーが斧へと伝わり、大きな破壊のエネルギーとなって伝わる。

 そして地面をたたき割る衝撃でナイチチ達が飛び上がる。

 

「胸が揺れて狙いが定まりませんが、やります。ブルーアロー!」

 

 ギガブルーは揺れる胸でなんとか狙いを付けて、弓矢を放つ。

 Hカップの揺れる胸のエネルギーは弓矢に伝わって、強大な破壊力を放つ弓矢になる。

 それは多少の軌道はずれても、大きな破壊力へと変わってナイチチ達を吹っ飛ばしていた。

 

「パイオツの偉大さを噛みしめロー! イエローリボン!」

 

 そう言って自らクルクルと回転して、3人の中では小さなGカップを激しく揺らして力を溜める。

 力はイエローリボンへと伝わって、ナイチチ達をくるんで電撃のエネルギーを与えていた。

 

 その後も順調にナイチチ達を倒すギガレンジャーの3人。

 それを鉄の鎧を着たイケメン、シーボ・ウバッテントウはじーっと見ていた。

 

「あなた達は日本人風味では上手く行かないようですね。

 ならば……ダイナマイトキス爆弾!」

 

 そう言ってシーボ・ウバッテントウは、鉄の鎧からキスマークの入った爆弾を、ギガイエローへと投げる。

 

「そんなのすぐにリボンで弾き返しマース!」

 

 そう言ってリボンで絡め捕るが、その瞬間ニヤリとシーボ・ウバッテントウは笑う。

 

「恋の始まりはいつだって唐突。そして、恋愛は爆発なのサー」

 

 そしてウバッテントウが指を鳴らすと、リボンで絡め取った爆弾が爆発する。

 そして桃色の煙と共に、ギガイエローが煙に包まれる。


 煙が晴れた時には、メロメロになって転倒したギガイエローの姿があった。

 そのギガイエローの大きな胸からハートが出る。

 

「ギガイエロー!」


「そっちの堅そうなお嬢さんにはこちらをプレゼントしましょうサー。

 いきますサー、鉄板フラグ!」

 

 そう言い、ギガブルーに鉄で出来た旗を何本も投げる。

 ギガブルーはそれを弓矢で射抜いて落とそうとするが、大きな揺れる胸のせいで全部を上手く射ち落とせず、1本残った鉄の旗がギガブルーの前で爆発する。

 ギガイエロー同様に爆発して桃色の煙と共に、メロメロになってしまったギガブルーの姿があった。

 そしてギガブルーの出るハートを回収するウバッテントウ。

 

「ギガレンジャーのブルーとイエローから、回収したこの恋の欠片。

 良い研究素材になりそうサー」


「待ちなさい、シーボモンスター!」

 

 と、瓶をうっとりと見つめるシーボ・ウバッテントウに対して、正義感溢れる目で見つめるギガレッド。

 

「シーボモンスター! ブルーとイエローに何をしたの!?」


「一括りに、しないで欲しいと、初ガツオ♪

 私はシーボ・ウバッテントウ。こうやって恋する乙女の恋心を奪う作戦を開始中なのでサー。

 まぁ、今からあなたもウバッテントウの攻撃にやられるの、サー!」

 

 そう言って、ハーと吐息を吐くと、途端に世界が桃色の空間へと変わる。

 

「これは!?」


「シーボ・ウバッテントウの愛の必殺技、ラブシーン。

 ここで告白された女は通常の何倍もの幸せを生み出し、そのまま転倒するのサー。他の女達と同じく、サー。良いだろうサー。

 恋心を生み出してそれが胸に役立つか研究してやるのサー。もし、有効だったら多くの女性に褒められるサー」


「その過程で、何人の女性を犠牲にするつもりですか!」

 

 ゲホゲホと、咳き込むギガレッド。

 それを見て、ウバッテントウが嬉しそうな、厭らしい笑みを浮かべる。

 

「病弱、サー? そんな女は恋心だけ奪われれば良いのサー。

 それを使って、我らがタイラ様のお胸を大きくするのに使うだけだからサー。まぁ、その過程で何人か死ぬかもしれないけどサー」

 

 それを聞いて、ギガレッドは思い返していた。

 


 乳房帝国ネームネームが起こした初めての作戦。

 環境支配者メントアセスが作ったシーボ・オンリードキが起こした、『たった1人の女性の胸を大きくするためだけに、多くの人間を犠牲にすると言う』作戦。

 それの、たった1人に選ばれた女性こそギガレッドの小さい頃からの幼馴染、六条帆夏。

 その作戦によって、帆夏の両親が死んだ事を。そして帆夏がそれ以降LIMEにしか心を開かなくなった事を。

 それを見て、病弱の頃テレビで見たヒーローを想い出したのだ。悪と戦う正義のヒーローを。

 

「さぁ、ギガレッド。惚れても良いのサー♪」


「……けるな」


「あれサー? ここは『素敵、抱いて!』と言ってこける展開なのにサー?

 この空間で私のモテモテオーラは増大しているのサー。それに抗う事なんてできな……」


「ふざけるな!」

 

 大きな声を上げ、自らの手でコンプレックスでもあるIカップの胸を自分の手で無理矢理大きく揺らすギガレッド。

 

「あなた達の作戦は、確かに女の子にとっては夢のような事かもしれない!

 けれども、それで命を落とす人も居る! 私はそんな人はもう二度と見たくない!

 だからネームネームの企みは、全て私の手で潰す! この斧と、胸で!」

 

 揺れ、揉まれ、そして叩かれ、生み出されたDEKAエネルギーが特殊な素材であるスーツを通って、レッドアックスに力の奔流が流れ込む。

 

「あ、ありえないサー! この空間で抵抗出来る者なんて……」


「喰らえ、ギガレッド・ア―――ックス!」

 

 ギガレッドは飛び上がり、そのまま飛び上がった勢いで揺れる乳を気にせず、シーボ・ウバッテントウをぶった切る。

 それは今まで攻撃で傷一つ付かなかった鉄の鎧を、紙のように容易く切れるほどの力であった。

 

「馬鹿なと、言ってみました、蝉の声……♪

 ウバッテントウ……最後の……俳句……」

 

 そして爆発するウバッテントウ。



 恋心を奪われて転倒していた人達は元に戻った。

 

 だが、ネームネームとの戦いはこれからだ。

 戦え、ギガレンジャー! その胸が、狙われる限り!




=========


 次回予告!


 3人で話題のケーキを食べに行くギガレンジャー!

 しかしそれは、環境支配者メントアセスが作り出したシーボ・シェフエールの罠だった。


 罠にはまって動けなくなるレッドとイエロー。

 救えるのはブルーだけ。

 しかし、そんなブルーの弓矢攻撃はシェフエールには効かないのだった。

 どうする、ギガレンジャー!


 次回、超乳戦隊ギガレンジャー、第2パイ!

 「甘いお菓子の罠! ブルーの弓道大作戦!」

 胸を揺らして、次回を待て!

シーボモンスターNo.1

○シーボ・ウバッテントウ

作成者;薬剤博士スクリ

作戦;女性の恋心を奪い、胸を大きくする薬を作り出す作戦

使用素材;『奪う』、『鉄』、『転倒』

概要;スクリが作り出したシーボモンスター。

 投げキッスを受けた相手はウバッテントウの虜になり、そのまま転倒させられて幸せエネルギーを形にされる。俳句のように喋ったり、流暢に喋ったりするのは乙女の恋心を奪う、彼の策の1つ。

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