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おっぱい×戦隊シリーズ  作者: 帝国城摂政
超乳戦隊ギガレンジャー第3部

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16/68

特別パイ「メントアセスのやりなおし」

【1週目/2015年3月某日】


「失敗した……」


 私、環境支配者メントアセスは目の前の、ネームネームの基地が崩壊した光景を見て、ただただそう口にした。


「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した」


 薬剤博士スクリや圧迫教官ツメンセも、どちらも可笑しくなって消えました。

 甘味童龍アメダマペロリンに至っては、敵側のギガレンジャーに裏切って力を分け与えてしまった。

 さらに私達が崇拝する貧乳神官タイラ様に至っては、ギガレンジャーに倒されてしまった。

 その時点で私だけが生き残る意味は無くなってしまったんですが……。


「だ、大丈夫でライム? メントアセス様?」


「……あぁ、大丈夫でしょう。ブロントライム」


 私は慰めの言葉をかけるシーボ・ブロントライムに、そう声をかけていた。

 

 シーボ・ブロントライム。

 ライム色のマントを羽織った、黒いスーツを着た恐竜のモンスターで、私の秘密兵器。

 カマラサウルスの頭とアパトサウルスの胴体を持つブロントサウルスを参考にしたこのシーボモンスターは、他人の身体にシーボ細胞を挿入する力を持っています。

  沢山の作戦を行ったんですが、このシーボ・ブロントライムこそが最も良かったんですが、タイラ様が居なくなった今となってはどうでも良い話です。


「全く……あのギガレンジャーどもが」


 タイラ様を倒した巨乳戦隊ギガレンジャー。

 Gカップのデカパイ博士ことギガレッド。同じくGカップの青志七海ことギガブルー。Fカップのメアリー・イエローことギガイエロー。Iカップの緑木冥ことギガグリーン、Eカップの黒川亜美ことギガグリーンの5人組で、私達の作戦の邪魔をした戦隊ヒーロー。

 私達の作戦を邪魔して、本当に迷惑極まりない。


「他人の身体にシーボ細胞を挿入すれば、胸が大きくなるのが本当に効果的だと分かったライム?

 けれどもそれを行う相手が消えてしまいましたライム」


「えぇ、本当に困ったものでしょう。あの頃に戻れれば……。

 ……! あの、頃……?」


 そう言いながら、私は自分の能力について思い出していました。


 私は環境の能力を持つ幹部、そして環境効果を調べるために四季の空間を作り出して、数十年前や数世紀後の世界へとなる事が出来ます。

 そんな空間と時間を操る私ならば、過去へ遡る事だって出来るんじゃないか?


「……あの、メントアセス様? 大丈夫ライム?」


「大丈夫でしょう。私に良い考えがあるでしょう」


 そう言って私は杖を振う。やった事はないから、失敗するかも知れない。

 けれどもこれが出来れば、過去に戻ってやり直す事が出来る。


「でき……た」


 思った通り私の目の前に時間と空間を繋ぐ、真っ黒な穴が現れていた。

 これを通れば10年以上前、具体的には2004年へとさかのぼる事が出来る。


「メントアセス様? 

 それはなんでライム?」


「時と空間の穴、と言った所でしょう。

 これを通れば10年前、つまりは私達の主がまだ生きていた頃にまで遡れます」


「……! で、でしたら私の能力も活かせるでライム!

 なにせ、私はネームネームの全作戦の中で、一番の最高傑作の出来なのだかライム!」


 こう聞くと、いささか嘘っぽく聞こえてしまうが、これは事実である。

 スクリ、ツメンセ、アメダマペロリン、そしてタイラ様自身が行った作戦まであったが、結果的に一番効率的で、なおかつ効果が一番高かったのがこのシーボ・ブロントライムの作戦である。

 このブロントライムは他人の身体にシーボの細胞を埋め込む力を持っており、シーボ細胞を入れる事で胸が大きくなる事はネームネームのシーボモンスター達の胸が揃って大きい事から証明されている。

 一部例外はあるにはあるが、それは作った者がそうなるように仕組んだからだ。普通にすれば、胸が大きくなるのは確定事項のような物だ。このブロントライムこそ、我々の目指した最終的な目的地である。


「まぁ、これに入れば良いライム?」


 そう言いながら真っ黒な穴を指差すブロントライムに、「そうでしょう」と答える私。


「では、入るライム」


「えぇ、入りましょう」


 そうして私達は、真っ黒な穴へと入り込んでいきました。





【2週目、2004年5月】


「成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功した成功したー!」


 嬉しそうに晴れやかな顔で、私は携帯を見て、そう言う。

 全ては完璧に成功していた。10年前の世界へと飛ぶ事に成功し、なおかつブロントライムの方も良かったみたいである。


「作戦は成功でしたライム」


 私の前に一人の幼女が現れる。

 艶やかな長く伸びる黒髪の、成長したら恐らく美人になるだろう7歳くらいの愛らしい幼女の姿。

 そう、この幼女はブロントライムが変装した、いや取り込んだ幼女の姿である。


「名前は確か……【六条帆夏】と言う名前ライム」


「六条……六条と言えば、源氏物語の六条の蜘蛛を思い出しましょう。

 あれは良い話でしょう」


 自分を愛し、かつ他の女との関係を拒む蜘蛛のような女、六条。

 そんな名前を持つとは、いささか運命なような物を感じる。


「では、変身でしょう」


 そう言って、メントアセスが杖を六条帆夏へと向け、クルリと一回転させると、姿が入れ替わる。

 そう、メントアセスの姿が六条帆夏と言う幼女へと変わり、逆にブロントライムがメントアセスの姿へと変わった。


「奥義、変身後退。これで大丈夫……と言った所かしら?

 ところで、ブロントライム、他の仕事は?」


「抜かりありませんライム。既に整っているライム」


 そう言って、ブロントライムはメモを取り出す。


【1.ギガレッドことデカパイ博士を戦えない状態にする。

 2.ギガブラックこと黒川亜美をギガレンジャーにさせない。

 3.アメダマペロリンを排除する。】


 この3つは1週目の世界で、私達が負けた理由。

 デカパイ博士をギガレッドにすると肉体的にも、そしてリーダー的にも厄介な存在を前線で戦わせると厄介だ。

 これは自然な形で、そうシーボモンスターの1体に【デカパイ博士戦闘不能化プログラム】を埋め込んでおいたので、完了。


 黒川亜美は乳のエネルギーを使って色々な武器を使う厄介な存在。

 特にギガブラックの必殺技、ポーンアイアンボールにこちらは苦しめられた。

 なので、シーボモンスターに襲わせて恐怖を植え付ければ可能でしょう。


 そして最後のアメダマペロリンだが……こいつは裏切り、タイラ様を殺す直接的な原因となった幹部。

 これは自然に排除するしかない。


「で、ブロントライム?

 後の3人には?」


「そちらも抜かりありませんライム。

 ちゃーんと、私の力でネームネームのシーボ細胞を植え付けて置いたライム」


 青志七海、メアリー・イエロー、そして緑木冥。

 この3人には1週目よりも胸を大きくなってもらうために、少し細工を、具体的にはシーボの細胞を埋め込んで置いた。1週目よりも最終的には1カップほど大きくなる計算だ。

 何故、こうしたかと言うと、この3人が弱いとネームネームの作戦が順調にならないから。

 この3人が1週目で弱かったせいで、私達の作戦も無駄に長くかかったと言える。

 だからこそ、この3人はもう少し頑張って貰わないと。


「さて、後はブロントライムが私と入れ替わって作戦を行い、私はこのようにただの一般人、六条帆夏として悠々自適な生活を過ごせばと言う計画でしたよね。

 そうでしょう、ブロントライム?」


 そして頃合いを見て姿を現して、人々に混乱を与える計画である。

 しかし、ブロントライムの顔は暗かった。


「そ、それが……少々痛い事が……あるライム」


「と言うと、どういうことでしょう?」


「これ、ライム!」


 ブロントライムは1人の幼女の写真を取り出す。

 年頃はこの六条帆夏と同じくらいで、なおかつ赤い髪と嬉しそうな笑顔が眩しい、こちらも愛らしい幼女である。


「これがどうかしましたか?」


「この子、赤井望と言うこの六条帆夏の幼馴染なんですが……六条帆夏を取り込む際に見られてしまい、なおかつ……【コア細胞】がうっかり入ってしまいましたライム」


「な、なんですって!?」


 私は怒り狂って、ブロントライムの胸ぐらをつかむ。

 幼女の身体から、ちょっとつかみづらいけれども、そんなのはどうでも良かった。

 なにせ、このブロントライムはとんでもないミスを犯したからだ。


「コア細胞を! あの大事で、大切なコア細胞を、こんなガキが持っていると!

 そう、言いたいの!?」


「そ、そうライム」


 その返答に私は「あぁー」、と溜息を吐く。


 コア細胞とは、シーボの身体にある特殊な細胞であり、この細胞がある事が幹部である事の証明のような物であり、この細胞がある事で他のシーボモンスターよりも強くなれる事が証明されている。

 またこの細胞を身体に含める事で普通よりも格段に胸が大きくなれるから、タイラ様のためにきちんと用意していたんですが。

 それを事もあろうに、ただの一般人ごときに使うとは……。


「ご、ごめんなさいライム。

 秘儀、『虎の衣』を使うのを見られて、動揺したライム」


「それでも……はぁ……。まぁ、良いでしょう。

 コア細胞はこちらで何とかしますし、それにその赤井望に関してはこちらでなんとか対応する。

 お前は本物のメントアセスと入れ替わって行動しておけ」


「りょ、了解ライム! では、メントアセス様失礼するライム」


 そう言って、ブロントライムは帰って行った。

 本当に困った奴でしょう……。


「まぁ、後は……その赤井望と言うのをなんとかするかな」


 私はそう言いながら、六条帆夏として生きる事を決めたのでした。

シーボモンスターNo.28

○シーボ・ブロントライム

作成者;環境支配者メントアセス

作戦;シーボ細胞を体内に取り込ませる作戦(成功作戦)

使用素材;『ブロントサウルス』、『虎の威を借る狐』、『ライム』

概要;メントアセスが作り出したシーボモンスターで、数少ない成功例。

 ライム色のマントを羽織った、黒いスーツを着た恐竜のモンスター。多くのシーボ細胞を体内で複製する能力を持ち、その複製したシーボ細胞を他人に埋め込む力を持つ。

 語尾は『ライム』となんとも情けないような感じだが、これでもシーボモンスターの中では随一の戦闘力を持つ。秘儀『虎の衣を借る』は他人と自分の姿を別の姿に変える、変装能力である。


シーボモンスターNo.29

○六条帆夏/環境支配者メントアセス

立場;「環境や年代などによる影響を調査検証する」と言う審査を司る幹部

使用素材;『地図帳』、『年代年表』、『環境影響評価論』、『コア細胞』

身長;172cm 3サイズ;114(M)、67、110

概要;タイラが作り出した幹部の1人。ゆったりとした大きめなローブとそれを補っても余りある大きな胸、無表情と長身を併せ持った杖を持ったその女幹部。環境や年代による影響を掴もうとする。

 自身の成果こそが、タイラ様のお役に立つと思っており、幹部の中で一番忠誠心が強い。天候や時空を操る力を持ち、1週目ではタイラを守れなかったため、2週目ではタイラの望みを叶えるために色々と世界改変を行っている。普段は六条帆夏としてLIMEでブロントライムと連絡している。

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